第1シリーズから第2シリーズ
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「世にも奇妙な物語の放映作品一覧」の記事における「第1シリーズから第2シリーズ」の解説
『世にも奇妙な物語』90年4月の第1シリーズから91年の第2シリーズの前期(1月から3月)まで放送されていた導入部。この時は視聴者を「奇妙な世界」へ誘うための役割を担い、「4つのモニター」「人差し指を当ててください」などの心理的なものや、「家族風景」「心電図」などのいわゆるドッキリ要素的なものも流されていた。しかしながら、91年4月(第2期・中期)からのオープニング変更(第2期(館の外観)OP)に伴い、同年4月から12月までは「名言・格言シリーズ」に構成変更した。また、タイトルは当初から示されていないため、放送されたアバンストーリーの内容に準じて明記している。 第1シリーズ(1990年4月 - 9月) 4つのモニター 「この4つのモニターのうち1つだけじっと見つめてください」のナレーション。4つのモニターをじっと見ていると、右から2番目のモニターが爆発する。 底なし沼 子供が白い床のところを歩いている。父が黒い床を絨毯だと思いそこに足を入れると沈んで餌食にされてしまう。そう、黒い部分は『底なし沼』だったのだ。 レストランのトイレ あるレストランにて。男性客が「トイレ貸して」とウェイトレスに言うが「トイレは使用禁止です」と制止される。制止を無視した男性客はそのままトイレへ。心配になって様子を見に来たウェイトレスがトイレのドアを開けると、男性客がトイレに流されていた…。 台所 子供が金槌を持って母親のいる台所に来る。そして、おもむろに卵を作業台に置き「手伝ってあげる」と言って母親の制止を聞かずに持っていた金槌を振りかざすと、金槌が壊れる。見かねた母親が一言「だから言ったでしょう」。 人差し指を当ててください 「人差し指を当ててください」のナレーションのあと、テレビ画面の●の部分に人差し指を当てると血が滴ってくる。 時計 8時を指している時計。「あなたの時計は、正確ですか?」のナレーションのあと、秒針の速度が徐々に遅くなり、そのまま止まってしまう。 作品56「ボタン」 美術展に来た中年の男が、展示されている『作品56「ボタン」』を「押さないでください」の注意書きを無視して押すと突然、煙が出てくる。その煙が消えると男が「石膏像」になり、作品名が『作品57「ボタンを押す男」』に変わっていた…。 ドールハウス 子供たちがドールハウスで遊んでいると、突然、部屋全体が明るくなり、子供たちが見上げる。するとそこには「このドールハウスが欲しかったの」と喜んでいる巨大な少女が子供たちを見ていたのだった…。 2本のロウソク 回転している燭台に立てている火のついた2本の赤いロウソク。「きれいなロウソクだね…」のナレーションのあとにロウソクが重なった瞬間、何もない空間に重なった火が点き、「おや?」と困惑したナレーションが流れる。 家族風景 ある家族の団欒風景。父親がこちら(視聴者)側に気付き、続けて母親と娘が気付きこちらに近づく。すると、勉強していた息子が近づいてきて「あぁ、うるせぇ!」と言い、(家族側の)テレビのスイッチを消す。 心電図 「胸に手を当てて聞いてください」というナレーション。心電図をしばらく見ていると、突然「わっ!」と大声のナレーションが出る。すると、心電図が直線になると共に「ピー」と音が鳴ると同時に「あっ、ごめん」のナレーション。 エレベーター 『男』と『女』の表示が書かれた2台のエレベーター。男性社員が他の男性社員の制止を無視して『女』のエレベーターに乗る。目的の階に着き、エレベーターから出ると男性社員がなぜか「女性社員(OL)」の恰好になっていた。 壊れたコピー機 とある会社のオフィスにて。上司が女性社員に「資料」の拡大コピーを頼むが、「コピー機は故障中です」と女性社員は制止するが、その忠告を無視してコピーを取りに行かせる上司。すると、「故障してるって言ったじゃないですか」という野太い声で言う女性社員、その声を聴いた上司は驚く。コピー機の前には抱え座りしている巨大な女性社員が…そう拡大されたのは『資料』ではなく、『女性社員』だった。 第2シリーズ(1991年1月 - 3月) 真夜中の鏡 「真夜中に上弦の月が鏡に映ると、もう一人の貴方が映るそうです」のナレーション。中央にある鏡に映る美女の顔が次第にガイコツへ変化していく… 成人式の帰り道 成人式を終えた3人の女性。そのうちの一人はなぜかうっすらと光っている。その女性が神社の石段を上ると「死んだ娘(こ)の歳を数えると二十歳でした」と言う岸田今日子のナレーションが流れ、石段を上り切った女の子が消える。 頑丈な卵 3つの卵を台の上に置き、右から順番に金槌で割っていく。すると一番左の卵が頑丈で割れずに金槌が折れてしまう。 公衆電話 空港にて。出国前の外国人男性が公衆電話で恋人の女性に別れの電話をかけている。女性は「さようなら」と告げ、受話器越しにキスをする。男性が「元気でな」と受話器を置くと、男性の頬に「キスマーク」がついていた。 もう一度見せてよ! 仕事から帰ってきた女性がテレビをつけるとすでに『世にも奇妙な物語』のエンディングが流れている。落ち込んだ女性が「もう一度見せてよ!」とテレビ画面に向かって怒ると、エンディングから巻き戻されてそのままオープニングに。 面接 とある会社の面接にて。《何か違和感のある》2人の男性面接官が「本当にうちの会社で働きたいんだね?」と面接に来た女性に尋ね、「はい」と返事が来たあと、女性にコーヒーを勧める。すると、2人の首が入れ替わり、それを見た女性が驚いていると、2人は「どうかしたかね?」と尋ねる。 友人からの誘い 青年が『世にも奇妙な物語』を見ている最中に友人から誘いの電話がかかってくる。仕方なく出かけることにした青年がテレビを消すと、画面は真っ暗。 洗面台 いつもの朝の風景。男性が歯磨きをした後、鏡に向かって口臭チェックをする。男性が立ち去るが、鏡の中の男性が留まり鼻をつまんで「ウッ!」と嗚咽するジェスチャーをする。 タバコ 歩きタバコをしている若い男が階段に座っている老婆の前でタバコをポイ捨てをする。見かねた老婆がそのタバコを拾って、そのまま吸う。すると、若い男が『老人』に階段に座る老婆が『若い女』になった。 キャンドル あるレストランにて。キャンドルの火に写真やタバコをかざしていくと、その形に切り取られていく。しばらくやっていると「無駄遣いしないでください」とウェイターに怒られる。 点かないマッチ 点かないマッチを必死で擦っている外国人男性。「ガッデム、マッチ!」と怒りながらマッチを擦ると勢いよく炎を上げ、男性の顔が火だるまに。
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