神戸・坂東家の人々
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坂東五十八(ばんどう いそや) 演 - 生瀬勝久 すみれ・ゆりの父。さくらと正太の祖父。服飾商社「坂東営業部」の創業者。1942年(昭和17年)の時点には貴族院議員になっている。 娘たちには幸せな結婚をしてほしいと望み、ゆりの会社後継志望に反対する。 終戦後は実家である近江・坂東家に戻り隠居生活を送り、商売に悪戦苦闘するすみれや潔に助言をしたり、助け舟を出したりする。 心臓病を患い、昭和36年1月にこの世を去る。 坂野惇子の実父であり、アパレルメーカー・レナウン(旧佐々木営業部←佐々木商会)創業者の佐々木八十八がモデル。 坂東はな(ばんどう はな) / 語り 演 - 菅野美穂 すみれ・ゆりの母。さくらと正太の祖母。 刺繍が得意。幼いすみれに四つ葉のクローバーが持つ意味を教える。 元来、病弱であるが、実家の助けを受けつつ命がけで夫の事業を手伝ってきた。 坂東家が神戸に転居した直後に病に倒れ入院、1934年(昭和9年)この世を去る。以来、天国からすみれを見守っている。 坂野惇子の実母がモデル。 坂東ゆり(ばんどう ゆり) → 野上ゆり(のがみ ゆり) 演 - 蓮佛美沙子(幼少期:内田彩花) すみれの姉。すみれより3歳年上。 すみれとは対照的に自分の考えをはっきりと述べる。しっかり者で、将来は父の会社を継ぎたいと考えている。1942年(昭和17年)の時点には女子大学に進学し英語を学んでいる。しかし父に会社の後継を反対され、幼い頃より思いを寄せる潔に求婚。紆余曲折を経て結婚し野上家に嫁入り後は、坂東営業部で正蔵の部下として働く。 戦時中の近江での疎開生活を経て、終戦後は商売を始める潔と梅田に移る。坂東家の人々を大事に思うあまり自身を仕事に同行させない潔と、気持ちのすれ違いが生じるようになっていたが、栄輔に指摘され考えを改めた潔から、単身近江に行き麻を布に変えて送る業務を命じられてからは、再び夫と気持ちが結束していく。 坂東営業部が事務所を構え本格的に始動後も即戦力として働くが、昭和23年に妊娠が判明し、育児に専念したいと考えが変わり退職。以後、社長夫人兼専業主婦になり、息子の勉強や宿題を見るようになる。子供が成人し子育てを終え、潔の勧めで昭和49年にオライオンに復職する。 坂野惇子の実姉がモデル。 坂東さくら(ばんどう さくら)→村田さくら(むらた さくら) 演 - 井頭愛海(乳児期:乾沙蘭、2歳時:河上咲桜、4歳時 :粟野咲莉) すみれと紀夫夫婦の長女。五十八・はな夫婦、五郎・富美夫婦の孫。トク子の曾孫。 ゆりの姪で正太の従姉にあたる。 1959年(昭和34年)の時点では、中学3年で15歳に成長。その翌年の1960年(昭和35年)には、母・すみれの母校である高校の栄心女学院に進学。親の手がかからない聡明な少女になるが、両親が留守がちな寂しさを内に秘めている。しかし、龍一に連れられ初めてジャズ喫茶に行き、そこで出会った五月と友情が芽生えたことや、二郎に恋をし、以来夜遊びをして寂しさを紛らわすようになる。誕生日をジャズ喫茶仲間と過ごしたことで、すみれと大喧嘩した翌日に家出。野上家に駆け込み、そのまま世話になる。その後はすみれに対しての反抗心を顕にするが、キアリスでアルバイトをしたことや、五月の出産に立ち会ったことで考えが変化し和解。デザインの道を志すようになる。1963年(昭和38年)、東京美術大学へ進学後、アメリカへ留学。1969年(昭和44年)に帰国し、キアリスの採用試験を受験し優秀な成績で合格。1970年(昭和45年)同社に入社する。 1962年(昭和37年)に健太郎から思いを告白され、1969年(昭和44年)の時点では周囲に内緒で交際し、1970年(昭和45年)に結婚。1973年(昭和48年)、長女・藍を出産する。 キアリスの新キャラクター「サミーちゃん」を作成する。 坂野惇子の長女がモデル。 井口忠一郎(いぐち ちゅういちろう) 演 - 曽我廼家文童 坂東家の執事。愛称は「忠さん(ちゅうさん)」。 好好爺だが、物忘れが激しい。 すみれたちが近江に疎開以後は、五十八の側近を務める。五十八の他界後は、幼馴染で初恋相手の喜代を誘い、時同じくして世界へ旅立つ決意をした龍一も同行しての冒険の旅へ出る。 佐藤喜代(さとう きよ) 演 - 宮田圭子 坂東家の女中頭。 すみれの近江への疎開にも同行し、戦後もすみれの家庭を女中として支えていく。昭和38年、幼なじみの忠一郎に誘われて一緒に冒険の旅に出る。
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