王座復権とは? わかりやすく解説

王座復権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 15:56 UTC 版)

デイブ・コーウェンス」の記事における「王座復権」の解説

プレーオフでは2年連続ニックス前に敗退したが、コーウェンスにジョン・ハブリチェックジョ・ジョ・ホワイトベテランポール・サイラス、8連覇時代を知るドン・ネルソン若手ガードポール・ウェストファルセルティックス陣容充実していた。1973-74シーズン、コーウェンスは平均19.0得点15.7リバウンドリーグ2位)の成績残しチーム前年度好調引き継ぎシーズン最初37試合30勝7敗、勝率8割を越えペースで勝ち続けた。しかしシーズン後半に入るとチーム勢いにやや失速見られ最終的にカンファレンス1位、リーグ2位の5626敗の成績残したものの、プレーオフに不安を残した。しかしカンファレンス準決勝ではボブ・マカドゥー率いバッファロー・ブレーブスを4勝2敗で降すと、決勝ニックス対決セルティックスは、ニックスウィリス・リードデイブ・ディバッシャー負傷にも助けられ、この因縁の相手を4勝1敗で降しセルティックスにとっては5年ぶりの、コーウェンスにとっては初のファイナル進出果たしたファイナル待っていたのはミルウォーキー・バックスだった。セルティックスバックス対照的なチームだった。218cmの支配的センターカリーム・アブドゥル=ジャバー擁するバックスは、彼とオスカー・ロバートソン中心とした典型的なハーフコートバスケットのチームであるのに対し、206cmのコーウェンスを筆頭にスモールラインアップを敷くセルティックスは走るバスケットを得意としていた。サイズでは明らかに分が悪いため、セルティックスコーチトム・ヘインソーンは、セルティックスプレスディフェンスによって平面的なバスケット持ち込めるかが勝利の鍵を握ると分析した。ヘインソーンの目論見は、バックスガードルーシャス・アレン故障によって大きな効果発揮したバックコート相棒失った35歳オスカー・ロバートソンプレス集中して浴びてしまい、大きく疲弊強いられたのであるバックコートでの戦いでセルティックス主導権握ったが、一方インサイドではコーウェンスとジャバーの対決注目集めた。コーウェンスが新人の年、1歳年上のジャバーに成す術もなく58得点あげられてしまったことを、多く人々記憶していた。第1戦ではセルティックスプレスディフェンス威力発揮し、98-83でセルティックス勝利した。しかし第2戦ではジャバーに第1戦の35得点続いて36得点許しオーバータイムの末に96-105で敗北喫する。コーウェンスはフィールドゴール13本中3本しか決められず、また第4Q終盤勝ち越し狙ったフックシュートをジャバーにブロックされるなど、最高峰センター前に良いところがなかった。やはりセンター対決ではジャバーに分があるかに思われたが、しかし第3戦ではコーウェンスの逆襲始まった。彼は外角シュート中心にバックスゴール襲い、ファウルトラブルのため32分しかプレーできなかったに関わらず30得点をあげてセルティックスを95-83の完勝導いたのである。第4戦ではついにバックスガード陣がセルティックスプレスディフェンス突破し8997敗れたセルティックスは再び勝敗を2勝2敗のタイ戻されたが、第5戦ではセルティックス大黒柱ジョン・ハブリチェック活躍で96-77とセルティックス圧勝し、再びシリーズを3勝2敗とリードし、いよいよ優勝王手掛けた。しかし第6戦ではダブルオーバータイムの末に101102敗北しシリーズ行方最終第7戦に委ねられた。チームはジャバーに対してダブル、トリプルチームで対応することを決め、第6戦をフィールドゴール16本中5本しか決められ不甲斐ない内容終わったコーウェンスは、オフェンス集中した。コーウェンスはこの大一番28得点14リバウンド活躍。102-87で第7戦を勝利したセルティックスが、5年ぶり12回目優勝決めた王座返り咲いたセルティックスビル・ラッセル時代に続く第二期ボストン王朝建国目指し、1974-75シーズンリーグ1タイ6022敗の成績記録。コーウェンスは足の故障15試合欠場したものの、平均20.4得点14.7リバウンドリーグ2位)4.6アシスト成績残し初めチームのリーディングスコアラーとなったオールNBA2ndチーム加え、オールディフェンシブ2ndチームにも初選出されている。しかしプレーオフではカンファレンス決勝において、やはり60勝をあげたエルヴィン・ヘイズウェス・アンセルド擁するワシントン・ブレッツ前に2勝4敗で敗れファイナル連覇はならなかった。

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王座復権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 14:55 UTC 版)

ビル・ラッセル」の記事における「王座復権」の解説

連覇途切れたことは、ボストン王朝崩壊意味したと言えば、そうではなかった。1966-67シーズン優勝逃したものの勝ち星60勝と優勝を狙うには十分な力を有していることを証明しており、未だチームには危険な存在だった。 チーム大黒柱ヘッドコーチという重責を担うラッセルは、1967-68シーズンを12.5得点18.6リバウンド成績過ごしリバウンド平均20本を下回ったのはルーキーイヤー以来となり、平均出場時間NBAキャリア2年目の1957-58シーズン以来となる平均40分割れとなるなど、33歳迎えていたラッセルシーズン通してプレーセーブしたチーム前年下回る5428敗の成績終わったが、76ersに次ぐデビジョン2位の座を堅守した。 プレーオフではデビジョン準決勝デイブ・ビンデイブ・ディバッシャー擁するデトロイト・ピストンズ破り、デビジョン決勝宿敵76ers対決した。ここで両雄対決思わぬ所から横槍を受ける。1968年4月4日公民権運動指導者キング牧師暗殺されのである。この悲劇受けてセルティックス76ers先発選手10人のうち8人が喪に服するため試合キャンセルしたいという申し出があり、結局試合予定通り行われたが、「感情欠いたような」試合評されシリーズ第1戦は、127-118でセルティックス勝利した。しかし第2戦以降76ersが3連勝飾った過去に1勝3敗からシリーズ覆したチームはおらずセルティックス2年連続デビジョン決勝敗退濃厚となったが、ここからセルティックスの新エースジョン・ハブリチェック驚異的な巻き返し演じセルティックスが2連勝飾ってシリーズは第7戦へと持ち込まれた。第3戦、第4戦はチェンバレンマッチアップウェイン・エンブリー任せており、記者団からはあるいはラッセル疲労しているのではと言われていたが、第7戦ではそのラッセル大活躍を見せる。ラッセルはこの大一番チェンバレン後半フィールドゴールわずかに2本のみに抑えると、試合終盤ではクラッチプレイを連発試合残り34秒でセルティックスリードを98-96に広げるフリースロー決めると、続く76ersオフェンスチェット・ウォーカーシュート見事にブロックし今度ルーズボール拾ってそのままシュート打ったハル・グリアミスショットしっかりとリバウンド。敵ゴール目掛けて走るサム・ジョーンズパス送りセルティックス真骨頂とも言える速攻勝利を決定付ける得点演出した。セルティックスはこの試合を100-96、シリーズを4勝2敗で76ers勝利し2年ぶりのファイナル進出果たしたセルティックス76ers死闘テレビ観戦していた西の王者レイカーズは、セルティックス勝利を願っていた。彼らにはセルティックスの方が制し易い相手踏んでいたのだ。しかし彼らは過去、5回にわたってセルティックス苦杯舐めさせられたことを忘れていた。セルティックス油断した旧来のライバルレイカーズを4勝2敗で破り1年前に明け渡した王座見事に奪回したラッセルキャリア12年記念すべき10回目優勝果たし両手の指全て嵌められるほどのチャンピオンリング手に入れた同時に黒人としては初の優勝チームヘッドコーチになる栄誉手に入れたラッセル名声頂点極めこの年スポーツ・イラストレイテッドのスポーツマン・オブ・ザ・イヤーを受賞したレイカーズジェリー・ウェストは「もし私がリーグバスケットボール選手から一人を選ぶなら、私の一番の選択ビル・ラッセルなければならないビル・ラッセルは我々を驚嘆させることを決し止めようとしない」とラッセル絶賛した

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