無謀編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 07:16 UTC 版)
全13巻。非合法の金貸し魔術士オーフェンは、今日も不良顧客ボルカンから金を取り立てようと様々な儲け話に飛びついていく。ある日、彼は派遣警察の捜査官であるコンスタンス・マギー(コギー)の訪問を受ける。非合法の金貸しを咎めに来たのかと身構えるオーフェンだったが、彼女はある放浪の凶悪犯を追ってトトカンタにたどり着き、その凶悪犯を知るというオーフェンに協力を求めてきたのだった。そしてオーフェンはコギーを交えた破滅的ドタバタの日常に巻き込まれていく。
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無謀編
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コンスタンス・マギー 声 - 飯塚雅弓(ラジオドラマ、ゲーム) / 高橋美佳子 (ドラマCD) / 小山百代(2020年版テレビアニメ) 派遣警察官。マギー三姉妹の次女で、通称「コギー」。父親は工業都市アーバンラマの蒸気王フレデリック(故人)である。子供と間違えられるほどの小柄童顔で、長い黒髪をいつも頭の後ろでシニョンの形にまとめている。 ボルカンを追ってトトカンタにやって来て、市内に下宿している。管轄を超えた大陸捜査権を持つエリート警官だが、軽犯罪者に誤って重罰を課しそうになる、犯人へ放った武器のダーツの矢が一般市民に命中する、など数々の失態を演じる。オーフェンを捜査の手伝いや自分のミスの尻拭いのために利用するが、墓穴を掘る結果になることの方が多い。周囲からは「無能警官」と呼ばれ、のちに二等官から三等官へと降格になった。『無謀編』のサブキャラクターの中ではダントツの登場回数を誇るが、ラシィが登場する回では開始早々に強引に退場させられることが多い。 後日談では派遣警察を辞め、実質オーフェンが指揮する開拓団実働班の警備団長として技師の夫と共に開拓プロジェクトに参加する。結婚後の名はコンスタンス・マギー・フェイズ。 名前はロス・マクドナルド『さむけ』の同名人物から取られた。 ボニー・マギー 声 - 大原さやか(ラジオドラマ、ドラマCD) コギーの妹。通称「ボギー」。栗色の髪でお嬢様口調、言動は基本的に無責任。時々オーフェンを凌ぐ身体能力を発揮することがある。 初登場時はコギーと対立しており、オーフェンを彼女のボディーガードと勘違いしてまとめて葬り去ろうとする。あの手この手の嫌がらせや罠の設置が得意だが、効果はいつもいまいち。しかし非常に執念深く、懲りるということを知らない。なぜかオーフェンに惚れてしまい、オーフェンの住む宿屋でウエイトレスとして働きつつ彼につきまとうが、コギーと一緒になってオーフェンの駄目人間ぶりを糾弾することも多い。 ドロシー・マギー・ハウザー 声 - 斎賀みつき(ラジオドラマ) コギーの姉。ロングストレートの小柄な女性だが、オーフェンを上回る格闘能力の持ち主。通称「ドギー」だが、夫のエドガー以外にドギーと呼ばれることを嫌う。咥えタバコがトレードマーク。 アーバンラマ市のカーマディ&フレデリック工房の経営者であり、オーフェンを強引にビジネスに引っ張り込み、鉄砲玉のような役割をさせる。しかし、真の恐ろしさは夫と一緒の時に発揮され、ボニーは「姉が夫と一緒に訪ねてくる」という話を聞いただけで卒倒する。 『スレイヤーズVSオーフェン』では最強キャラクターの一人。また、妊娠が発覚する。後日談では、開拓団のプロジェクトリーダー兼スポンサー。 キース・ロイヤル 声 - 緑川光(ラジオドラマ、ゲーム) / 竹若拓磨(ドラマCD) ボニーの執事(正確にはマギー家の執事見習い)。銀髪オールバックにタキシードを着用し、執事養成学校「岬の楼閣」出身と自称する。 ボニーと共に登場し、最初は命令通りにオーフェンを葬り去ろうとするが、物語が進むにつれボニーの扱いがぞんざいになっていく。慇懃で全てを煙にまく口調、異様な身体能力、タフや頑丈という言葉では説明できない回復力、さらに黒魔術士でもあるというなんでもありのキャラクターである。 『スレイヤーズVSオーフェン』では、同様に規格外のキャラクターである「白蛇のナーガ」と意気投合し、周囲を恐怖に陥れる。後日談では、開拓団を新大陸へ送り届ける船の船長を務めている。 バグアップ 声 - 沢木郁也(テレビアニメ) / 佐々木啓夫(2020年版テレビアニメ) 宿屋「バグアップズ・イン」の経営者で、マジクの父。物事に動じず、目の前でオーフェンらが大騒動を繰り広げても大抵顔色ひとつ変えない。妻のアイリスとは同居はしていないが、時々マジクと共に会いに行く。 アイリス・リン バグアップの妻で、マジクの母。最強の一人に数えられる強さを誇る女性。実はキリランシェロやアザリーと邂逅したことがある。 ダイアン・ブンクト 声 - 石塚運昇(ラジオドラマ) コギーの上司。派遣警察の部長刑事。がっしりした体つきで、あまり長くない灰色がかった髪をオールバックにしている。コギー曰く「むっつり詐欺師」。 オーフェンを凌ぐ毒舌家で、趣味は無能な部下をいたぶること。そのための器具をオーフェンに発注したことがある。 エドガー・ハウザー ドロシーの夫で、カーマディとフレデリック工房の共同経営者。義父のフレデリックに相当嫌われていたらしく、コギーは、エドガーとドロシーの結婚が両家の親の命を縮めたと考えている。オーフェンの魔術を傷一つなくかわすなどキースと同系統の変人で、キースとは気も合うらしい。意味不明の格言を引用する癖がある。 ラシィ・クルティ 大陸魔術士同盟トトカンタ支部の女性司書官。魔術士生活環境向上委員会に所属する。オーフェン曰く、コギー、ボギーと並ぶ「トトカンタ名物迷惑三人女」。直属の上司はハーティアだが、彼は『無謀編』にはほとんど登場しない。 思い込みの激しい性格で、オーフェンを「モグリさん」と呼び、彼を正業に就かせるための努力を重ねる。オーフェンとキリランシェロが同一人物であることに、本人の当時の写真を見ても気付かなかった。 ラッツベイン・フィンランディ 原大陸出身の魔術士。黒髪黒目のやや童顔の女性。オーフェンとクリーオウの娘で、三姉妹の長女にあたる。 『無謀編』最終巻の書き下ろしエピソード(本編の20年後)の主人公で17歳。新シリーズでは20歳になる。 性格はひたすらマイペースで、どんな時でも緊張感のかけらも無い呑気な素振りを見せているが、はにかみ屋で引っ込み思案な面も。ワニ好きで「ワニの杖」を所持している。 魔術の腕と威力は父親譲りだが、精神的に打たれ弱い部分があり、ひとたび逆境に追い込まれパニック状態に陥ると、プッツンを起こして大暴走するという悪癖を持つ。 魔術学校には通わず「なんか似てるから」という理由でオーフェンからマジクに押し付けられ弟子入りしているが、師弟関係は非常にゆるい。 マジクへのダメ出しを頻繁に口に出すが、愛情の裏返しからくるようで身内には師匠コン呼ばわりされるほど懐いている。なお、魔術士同盟には所属していないモグリの魔術士であることに加え、問題だらけの性格が災いして一向に定職にありつけず、アルバイト生活を数年続けていたが、とうとうクビに。帰郷しオーフェンの結成した魔術騎士団に所属、マジクの部下として働いている。 座右の銘は、「平和のために禍根は根こそぎ絶て」。 没キャラクターとしてあとがきに冗談半分で登場したのが初出である。
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