東京都立富士高等学校・附属中学校とは? わかりやすく解説

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東京都立富士高等学校・附属中学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/03 18:08 UTC 版)

東京都立富士高等学校・附属中学校(とうきょうとりつ ふじ こうとうがっこう・ふぞくちゅうがっこう、英語: Tokyo Metropolitan Institute Fuji Senior High School, Junior High School)は、東京都中野区弥生町五丁目に所在する都立高等学校中学校。通称は「富士高」(ふじこう)。


注釈

  1. ^ 1977年(昭和52年)の東大合格者数は、都立西高校が53名で、都立富士高校が40名だった[2]。どちらも1学年は420名弱である。
  2. ^ かつての都立富士高校生たちは今でも、「やっぱり西高に入りたかった」という共通の無念を抱えている。西高は、学校群制度導入前に東大合格者を200名近く輩出していた日比谷と並んで、当時の受験生の憧れの高校だった。
  3. ^ その他の形態として、中学校と高等学校が各々別々の設置者、別々の学校で、両者が連携して教育を行う方式の「連携型」があり、広尾永山などが対象となっている。
  4. ^ 中等教育学校および併設型の「既存の高校」は主に「地域のトップ校又は2番手校」である。
    都立中高一貫校は、旧第三学区では本校と大泉の2校である。
    他の地域では、2005年白鷗が附属中学を設立し、都立で初の中高一貫校となった。2006年都立大附属(現:桜修館中等)、小石川両国2008年武蔵北多摩(現:立川国際中等)が中高一貫校となる。
    このほか、2006年、九段高校が東京都から千代田区に設置者変更(都立から千代田区立に)の上、九段中等教育学校に改組された。
    中等教育学校は、九段、桜修館、小石川、三鷹南多摩、立川国際の6校、併設型が富士、大泉、白鴎、両国、武蔵の5校となっている。
  5. ^ 都立中高一貫校の母体となった10高校のうち、都立大附属(現:桜修館)、富士、大泉小石川北多摩(現:立川国際)、武蔵三鷹の7校には制服はなかった。しかし、中高一貫校化後はこの7校すべてが中学生(中等教育学校前期課程生)に制服着用を義務づけている。桜修館では後期課程生(高校生相当)にも制服着用義務があり、大泉では附属中学校1期生が高校に入学する2013年度からは高校でも制服着用となる。
  6. ^ 都知事は2009年9月、2010年4月開校予定の都立中4校等の設置を定めた東京都立学校設置条例改正案を都議会へ提出した。共産、自治市民'93は反対したが、民主自民公明生活者ネット・みらいの賛成多数で可決された[10]。同条例は2009年10月に施行され、東京都立富士高等学校附属中学校が設置された[11]
  7. ^ 「富士高の教育は、真の自由とは何かと問い続け、人が敬意を払いうる自主性を身に付けさせようと努めてきたように思える。それが『紳士淑女としての』という教育目標の言葉になったのであろう。」と1970年代から1990年代に富士高に勤務した教員はこう述べたが[19]、この「近代的紳士淑女としての教育に努力する」という教育目標は中高一貫校へは引き継がれなかった。
  8. ^ 都立中高一貫校(全10校)は、進学指導重点校進学指導特別推進校進学指導推進校とともに、進学指導研究協議会を構成し、東京都教育委員会が進学実績の向上に向けた取り組みを進めている[23]。中高一貫校については、都教委が都立学校および東京都公立中学校から教員を公募し[24]、中高一貫教育への理解と指導力のある教員を配置している。
  9. ^ 東京都教育委員会は2009年8月14日、2010年4月開校予定の都立中4校(富士、大泉、南多摩、三鷹)の歴史教科書として新しい歴史教科書をつくる会の扶桑社版教科書を採択した。都立中高一貫校の全10校で同会の歴史教科書が使用されることになる[30]
  10. ^ 週2回、いずれかの曜日に給食室に行き、自主的に1時間勉強する[33]

出典

  1. ^ 20tekisei_report-18_fuji_B4_4P_web.pdf
  2. ^ 開成を東大合格者数1位に押し上げたのは「西日暮里駅」? 進学校と鉄道の関係を読み解く(1_3)〈dot.〉 | AERA dot. (アエラドット)
  3. ^ a b 都立高校改革推進計画・新たな実施計画の策定について 東京都教育委員会、2002年10月24日。
  4. ^ 都立 いつから自校作成問題は始まったか 都立に入る!、2022年5月18日
  5. ^ a b 制服・校章・校歌 | 東京都立富士高等学校附属中学校
  6. ^ a b 富士高校定時制
  7. ^ 尾張屋土地 │ 会社情報 │ 沿革
  8. ^ 若竹会沿革 | 同窓会概要 | 若竹会
  9. ^ 「中野地区中高一貫6年制学校基本計画検討委員会報告書」(2007年)
  10. ^ 「都議会だより」284号(2009年)3頁、平成二十一年東京都議会文教委員会速記録第十二号(2009年9月17日)、同第十三号(同年9月18日)
  11. ^ 「東京都公報」2009年増刊54号 (PDF) 1~2頁
  12. ^ 東京都立高校の制服自由化 —都立町田高校と都立富士高校を事例として— 清重めい(東京大学大学院)
  13. ^ 「富士高における高校紛争」『創立70周年記念誌』 30頁(富士高校創立70周年記念行事・記念誌委員会、1991年)
  14. ^ 『創立70周年記念誌』26頁
  15. ^ a b 野村公郎校長インタビュー「コロナに負けず、22世紀の礎を築く子どもたちに必要な教育を行いたい」 | 若竹会
  16. ^ a b Q&A | 東京都立富士高等学校附属中学校
  17. ^ 都立中高、生徒のスマホ持込OKに。東京都教育委員会 - Impress Watch 2019年6月20日 19:25
  18. ^ a b 柿崎明子、堤谷孝人「公立中高一貫校『人気の裏側』[中] 私立を脅かす公立の復権」AERA2009年11月9日号 66頁
  19. ^ 「富士高10年雑感」『創立70周年記念誌』63頁
  20. ^ 教育目標・カリキュラム | 東京都立富士高等学校附属中学校
  21. ^ 都立中高一貫教育校(中等教育学校及び併設型中高一貫教育校)とは|東京都教育委員会ホームページ
  22. ^ a b 高清水美音子「進学校から地域密着型まで 新設の都立中高一貫4校 それぞれの『傾向と対策』」AERA2009年11月9日号66頁
  23. ^ 第7 中高一貫教育校の進学指導に関する取組 東京都教育委員会
  24. ^ 中高一貫教育校 担当教員公募のお知らせ 東京都
  25. ^ a b c 都立富士高等学校附属中学校 公立中高一貫校を徹底分析!|インターエデュ・ドットコム
  26. ^ a b 都立富士高等学校附属中学校 | 中学受験過去問題集 | 中学入試・高校入試過去問題集、受験用問題集の東京学参
  27. ^ 「公立中高一貫校『人気の裏側』[中]」AERA2009年11月9日号65~66頁
  28. ^ a b 東京都立富士高等学校・附属中学校 | 公立中高一貫校対策センター
  29. ^ 上野勝敏・新校長インタビュー 「子どもの目線で語ってくれる卒業生の話は貴重」 | 若竹会
  30. ^ 2010年度使用都立中学校及び都立中等教育学校(前期課程)用教科書等の採択結果東京の中高一貫10校で扶桑社版 「つくる会」の歴史教科書 - 47NEWS 2009年8月14日、東京新聞2009年8月15日朝刊
  31. ^ a b 「公立中高一貫校『人気の裏側』[中]」AERA2009年11月9日号65頁
  32. ^ a b c さぴあ 2022年
  33. ^ 若竹 第38号(2010年7月31日)
  34. ^ 「中野地区中高一貫6年制学校基本計画検討委員会報告書」5頁
  35. ^ 2014年度用 学校説明会レポート 市進学院、2013年7月5日
  36. ^ 全国の公立中高一貫校一覧 日能研、2010年7月。
  37. ^ 令和4年度のSSH事業 | 東京都立富士高等学校附属中学校
  38. ^ 令和4年度 東京都立富士高等学校附属中学校入学者決定応募状況(一般枠募集)
  39. ^ 令和4年度 東京都立中等教育学校及び東京都立中学校入学者決定応募状況(一般枠募集及び特別枠募集)
  40. ^ 令和5年度東京都立中等教育学校及び東京都立中学校入学者決定に関する実施要綱・同細目について 東京都教育委員会
  41. ^ 学力検査問題等 | 東京都立富士高等学校附属中学校
  42. ^ 報告書(あゆみ)重視に!都立富士高等学校附属中学校【令和3年度】 | ミセス・ノート 2020年11月30日
  43. ^ 基本情報|東京都立富士高等学校附属中学校|【中学図鑑】
  44. ^ 体育祭予行 | 東京都立富士高等学校附属中学校
  45. ^ 東京都立富士高等学校創立90周年・附属中学校開校 記念誌
  46. ^ 「附属中学校がついに開校!」若竹38号2頁(2010年)
  47. ^ tokyofujihsの2021年9月11日18時20分のツイート- Twitter
  48. ^ 富士高校「2009年度学校経営報告」 (PDF)
  49. ^ 第58回「富士祭」パンフレット(2010年) (PDF)
  50. ^ 「学校だより」第8号(2011年2月) (PDF)
  51. ^ 富士高校「2007年度学校紹介」 (PDF)
  52. ^ 『創立70周年記念誌』57頁
  53. ^ 証拠調請求事件(東京地裁決定1974年12月9日刑事裁判月報6巻12号1270頁)、現住建造物等放火・窃盗被告事件(東京地裁判決1975年3月7日判例時報777号21頁、東京高裁判決1978年3月29日判例時報892号29頁)、国家賠償請求事件(東京地裁判決1984年6月29日下級裁判所民事裁判例集35巻5-8号414頁、東京高裁判決1987年12月24日訟務月報35巻9号1683頁)
  54. ^ 参考文献として「冤罪を生む"常識"という偏見─富士高放火事件の孕むもの」展望198号61頁(1975年)、八木晃介「富士高校放火事件─狭山八鹿を繋ぐもの」部落解放81号63頁(1976年)、高橋一穂「犯罪の研究─富士高放火事件」創8巻11号(1978年)、前坂俊之『冤罪と誤判』38、64 - 65、90 - 97頁(田畑書店、1982年)〔『裁判員のための冤罪、誤判の研究』(02)「別件逮捕の恐ろしさ」26頁、 同(03)「警察の科学捜査」42 - 43頁、同(04)「拷問と自白」58 - 62頁に所収〕、『創立60周年記念誌』126 - 130、169、187頁(富士高校創立60周年記念事業実行委員会、1981年)、中務嗣次郎「誤判の実態が提起するもの」和島岩吉編『狭山事件と再審』204頁(解放出版社、1984年)、『創立70周年記念誌』27、98頁、木谷明『刑事裁判の心-事実認定適正化の方策』(法律文化社、新版、2004年)、永野恒雄「都立富士高校放火事件」柿沼昌芳・永野恒雄編著『学校の中の事件と犯罪3 1973〜2005』16頁(批評社、2005年)などがある。「冤罪を生む"常識"という偏見」の著者は元被告人、木谷明は証拠調請求事件および現住建造物等放火事件一審の担当裁判官である。
  55. ^ 『創立60周年記念誌』132頁、「山岳部OB会 組織と会則を整え、恒例登山(?)活動も」若竹37号4頁(2009年)
  56. ^ 東京地裁判決2001年11月14日東京都法務資料41巻2号28頁、毎日新聞2003年7月20日
  57. ^ 事故は隠ぺいによって繰り返される - 杉並の天窓転落事故とプール事故 - JanJanニュース 2008年6月28日


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