朝日生命保険とは? わかりやすく解説

朝日生命保険

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/22 07:47 UTC 版)

朝日生命保険相互会社
Asahi Mutual Life Insurance Company
YOTSUYA TOWER (本社)
種類 相互会社
市場情報 非上場
略称 朝日生命
本社所在地 日本
160-8570
東京都新宿区四谷一丁目6番1号
設立 1888年明治21年)3月1日
(帝国生命保険株式会社)
業種 保険業
法人番号 2010005008201
金融機関コード 9835
事業内容 生命保険業、その他付随業務
代表者 木村博紀代表取締役会長
石島健一郎(代表取締役社長
資本金 基金:2,570億円
(2021年3月31日現在)
売上高 3,914億円(保険料等収入)
(2021年3月期)
総資産 5兆5,394億円
(2021年3月31日現在)
従業員数 14,002名
(うち営業職員4,047名)
(2021年3月31日現在)
決算期 3月末日
主要株主 みずほフィナンシャルグループ古河グループ各社(基金拠出)
主要子会社 朝日生命ビジネスサービス
外部リンク https://www.asahi-life.co.jp/
特記事項:古河三水会の理事会社である。
格付け
 A-(フィッチ)
 A-(JCR)
 A-(R&I)

ソルベンシー・マージン比率
 942.8%
(2020年3月31日現在)
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朝日生命保険相互会社(あさひせいめいほけん)は、東京都新宿区及び多摩市に本社を置く、相互会社形式の生命保険会社である。

旧・古河財閥に属し、現在も古河グループ古河三水会)や第一勧銀グループ(三金会)のメンバー企業として名を連ねている。このため旧・第一銀行(現・みずほ銀行)と関係が深く、みずほフィナンシャルグループに近い生保と言われている。また、古河グループ各社の主要株主に名を連ねている。

概要

東京都多摩市にある多摩本社

1881年設立の有限明治生命保険会社(現・明治安田生命保険)に続き、1888年に国内二番目の生命保険会社として設立。戦前は大手5社《明治生命保険日本生命保険第一生命保険千代田生命保険、朝日生命保険(当時は帝国生命保険)》、戦後は大手5社(日本生命保険、第一生命保険、明治生命保険、住友生命保険、朝日生命保険)の一角を占めていた。

しかし、2001年にミレアホールディングス(現・東京海上ホールディングス)との経営統合を発表するも、のちに白紙撤回。団体保険分野から事実上撤退し、個人保険分野へ経営資源の集中を図ったが振るわず経営規模は大きく縮小した。

中堅損害保険会社の朝日火災海上保険(現・楽天損害保険)とは、現在は資本関係が無い[注釈 1]が、元々は朝日生命も設立に携わっていた経緯がある。

沿革

  • 1888年明治21年)3月1日 - 帝国生命保険株式会社として設立(近代的生命保険会社では2番目に設立)。創立委員に加唐為重(海軍主計学舎出身)、福原有信、伊藤幹一、松本伊兵衛、小疇治郎兵衛(初代社長)[1]
  • 1936年昭和11年)- 東洋生命を合併。
  • 1942年(昭和17年)- 前川生命(1939年に常磐生命と日本共立生命が合併)を合併。
  • 1947年(昭和22年)- 朝日生命保険相互会社として相互会社に改組し、商号変更。
    なお、この時に当時の大蔵省に「文化生命」のみで届け出るはずが、担当者の思いつきで「朝日生命」(社章が朝日から)を書き加え許可されている。また、「朝日生命」という社名は、これ以前に現在の大同生命の前身会社が使用していたが、全くの無関係である。
  • 1971年(昭和46年)- 千代田区大手町呉服橋側)に当時随一の高層ビルである「朝日東海ビル」を東海銀行と共同で竣工。UFJ銀行発足まで東海銀行の東京本部が入居していた。
  • 2000年平成12年)11月 - 東京海上火災保険と日動火災保険(現・東京海上日動火災保険)と共に、生損保と系列の枠を超えて経営統合を視野に入れた保険グループの構想を発表。
  • 2001年(平成13年)
    • 1月 - 「ミレア保険グループ」が結成され、東京海上と日動火災は2002年に株式移転による持株会社傘下入りで経営統合を発表。朝日生命と後に参加する共栄火災海上保険相互会社株式会社へ転換後の2004年を目処に、東京海上日動火災保険と合流して経営統合する見通しであった。
    • 11月 - 朝日生命は当時の不況と株安による経営悪化から、朝日生命の新規営業部門を東京海上あんしん生命保険へ移管の上、2003年に自社を株式会社へ転換させあんしん生命と合併し「ミレア生命保険株式会社」を発足させる「早期経営統合策」を発表[注釈 2]
  • 2002年(平成14年)2月 - 朝日生命は、東京海上との意見相違や資金の折り合いがつかないことから、前述した早期経営統合策の白紙撤回を発表。当初予定の通り2004年に単独で株式会社化のうえ東京海上・日動火災と合併を目指すとしたが、親密先の第一勧業銀行あさひ銀行等へ相互会社基金の増額(株式会社増資相当)を要請。
  • 2003年(平成15年)1月10日 - 株式会社化に資本を要することなどからミレアホールディングス(現・東京海上ホールディングス)との経営統合を白紙撤回すると発表。同グループからも脱退した。
  • 2004年(平成16年)12月27日 - 本社を新宿から大手町にある朝日東海ビルに移転[注釈 3]。旧新宿本社屋は取り壊され、2009年にモード学園コクーンタワーが竣工した。
  • 2009年(平成21年)3月27日 - 不動産の含み益を現金化する目的で、本社のある朝日生命大手町ビルを、三菱地所出資の特定目的会社に売却。
  • 2020年令和2年)- 本社をYOTSUYA TOWERに移転。旧本社の朝日生命大手町ビルが常盤橋プロジェクトの進捗により再開発されることに伴う。

本社機能

主力商品

  • 保険王プラス
  • やさしさプラス
  • あんしん介護
  • スマイルメディカルネクストα(医療保険)
  • スマイルセブンSUPER(がん保険)

関連企業

ほか

スポーツ

歴代イメージキャラクター

提供番組

現在

過去

脚注

注釈

  1. ^ 同社は旧野村財閥系(野村不動産りそな銀行等)に属する企業である。
  2. ^ 同様のケースは東邦生命保険においても実施していたが後に破綻している。
  3. ^ UFJ銀行の持分を買い取り、2006年4月1日に「朝日生命大手町ビル」に改称。

出典

  1. ^ 朝日生命保険(相)『朝日生命八十年史 : 1888-1968』(1968.03)渋沢社史データペース

関連項目

外部リンク


朝日生命保険

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 04:44 UTC 版)

古河グループ」の記事における「朝日生命保険」の解説

帝国生命保険(現・朝日生命保険)は1887年創業し古河グループとのかかわり合い1910年帝国生命保険取締役志賀直温古河市兵衛足尾銅山共同経営した志賀直道息子)の斡旋古河鉱業会社(現・古河機械金属)が株式所有10%)したのがきっかけであったその後帝国生命保険古河グループ唯一の生命保険会社にするために株式保有増加させながら、1918年古河合名(現・古河機械金属社員木村長七を監査役として送り込み1920年には古河合名総理事の井上公二取締役就任させた。更に1924年には井上公二帝国生命保険社長に就任しその後同社株式市場から買い入れ1927年同社株式過半数取得帝国生命保険傍系企業加えた同社経営権取得したことにより、1927年金融恐慌際し古河銀行現・みずほ銀行)の古河合名への貸付金一部肩代わりをするなど、古河グループ金融大きな貢献果たした以降古河側から役員派遣続け第二次世界大戦後財閥解体に至るまで同社経営担当した戦後1947年新しく朝日生命保険として相互会社形態発足し帝国生命保険株式会社であった)、相互会社となったため古河グループからの資本関係なくなったが、歴史的つながりから、同社古河三水会理事会社として、古河グループ各社協力関係古河グループ各社への資本参加を含む)を維持している。

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