昭和以前とは? わかりやすく解説

昭和以前

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/26 03:59 UTC 版)

大島本」の記事における「昭和以前」の解説

関屋」巻奥書によれば室町時代公卿である飛鳥井雅康1436年永享8年)‐1509年永正6年))が守護大名大内政弘求めに応じて1481年文明13年)に作成したとされる応仁の乱によって京都戦乱の地となり古典籍を含む多く文化財失われた中で、当時都から遠く離れた山口の地を拠点として西国一の守護大名であった大内氏は、歴代当主文化面でも拠点である山口が「西の京」と呼ばれるのにふさわしくなるべく活動していた。政弘は大内氏歴代当主中でも最も多く蔵書確認できる人物であり、三条西実隆飛鳥井雅康などに書写依頼して山口殿中文庫」、「大内文庫」とも呼ばれる蔵書充実図っていた。大島本の「関屋」巻奥書見え源氏物語写本作成も、その一環であると考えられる。 但し近年一部大島本見える「宮河」なる印の有無と綴穴の多寡相関性有することから、現存本は、複数祐筆によって、雅康本「関屋」巻を含む吉見架蔵諸本(「宮河」印を有する19 帖、他の34帖)をそれぞれ書写し、揃いとした写本群であるという見解提出された。厳密にいえば、雅康本の転写確言し得るのは「関屋」巻だけで、他の52帖の書本素性不明と言うことになる。 現存本53帖は、「夢浮橋」巻奥書によって、1564年永禄7年)頃、大内氏家臣であり、大内氏滅びた毛利氏家臣となった石見豪族吉見氏当主吉見正頼揃えた、本来、54帖の写本であると記されている。 いっぽう、本写本が雅康自筆本であるとする池田亀鑑説を前提として、大内氏から吉見氏元に移った経緯について、大内政弘の子大内義興吉見正頼の娘大宮姫との婚儀の際に嫁入り道具として贈られたとする説もある。 ただし、本写本書誌から確実なことは、吉見正頼毛利尼子和議調停奔走したことで知られる聖護院25代門跡である道増1508年永正5年)-1571年元亀2年))とその甥道澄1544年天文13年)-1608年慶長13年))の書写による桐壺の巻と夢浮橋の巻を加え大内政弘旧蔵一条兼良河内本本文校合し、兼良の子良鎮大僧正注記加えたと言う両巻奥書記され事実のみである。 その後昭和初めまでの来歴一切不明とされてきたが、上原作和は、1930年(昭和5年)頃までこの写本保有していた、佐渡貝塚田中家特定したとして、その前所有者長州藩毛利家、さらにその前所有者吉見氏継承した大野毛利家遡及的にこれを推定している。また、大島本佐渡渡った時期は、『海舟日記』から毛利家家財整理なされた1890年(明治23年)とし、この家財整理勝海舟主導し最後佐渡奉行鈴木重嶺田中家周旋したと類推した。これは、鈴木重嶺短歌結社詞林同人が、重嶺の没後佐佐木信綱心の花」に合流したほどの歌縁を根拠とする。大島本佐渡時代所有者貝塚田中家医業業のかたわら和歌たしなみ当主田中穂積義兄加藤瑞軒が鈴木重嶺佐佐木信綱師事していることによる類推であると言うちなみに、のちの所有者大島雅太郎も「心の花同人であったいっぽう藤本孝一は、本写本全体わたって複数異な筆跡によるおびただしい本文補訂の後が見られることから、死蔵されることなく読まれ続けていたと考えている。

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昭和以前

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/08 19:14 UTC 版)

針江区」の記事における「昭和以前」の解説

保延4年1138年平安時代後期針江属す木津荘が延暦寺千僧供領(せんそうくりょうせんぞうぐりょう)となる。 日吉二宮神社勧請創建される。 永仁2年1294年鎌倉時代中期):針江石津寺鎮守社(現・日吉神社前身)が創建される。石津寺はのちに荒廃し饗庭村にあって木津荘の惣社であった波爾布神社支配を受け、「石津十禅師」と称する。なお、近現代において石津寺日吉神社境内一角名残とどめる小寺となっている。 応永15年1408年室町時代前期):針江日吉神社饗庭大國主神社との間で氏子争議が起こる。 永正8年1511年室町時代後期戦国時代中期):大國主神社の『永正八年御宮年中行事』などに見え領地区分は、延暦寺千僧供領、近江国高島郡たかしまこおり、たかしまごおり)木津下郷針江

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