旧新潟税関庁舎とは? わかりやすく解説

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旧新潟税関庁舎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 04:47 UTC 版)

新潟市歴史博物館」の記事における「旧新潟税関庁舎」の解説

開港五港の中で唯一現存する開港当時運上所税関)の遺構いわゆる擬洋風建築一例で、赤瓦葺き屋根ナマコ壁の外観にアーチ状の玄関口塔屋などの洋風意匠取り入れている。開館日であれば無料見学できる戊辰戦争終結後の1869年明治2年10月に「新潟運上所」として開所1872年明治5年11月28日全国運上所が「税関」と呼称統一されたのに伴って新潟税関」に改称した新潟税関全国税関統廃合伴って1902年明治35年11月5日付で廃止され新潟港横浜税関管轄下となり、庁舎はその支署となった。さらに1953年昭和28年8月1日横浜税関から東京税関分離独立し、新潟税関支署東京税関移管した。庁舎は翌1954年昭和29年2月10日付で、新潟県文化財指定された。 しかし新潟税関支署敷地庁舎とも年々手狭となり、運上所開所以来保税倉庫として使用していた石庫の老朽化著しくなったため1963年昭和38年)に解体され石材などの構造物将来復元前提保管された。1964年昭和39年6月16日新潟地震では、税関支署周辺液状化現象による地盤沈降津波により浸水し庁舎建物傾斜するなど甚大な被害受けた新潟税関支署1966年昭和41年5月1日対岸竜が島地内中央埠頭前に建設され新庁舎移転し旧庁舎97年間の役目終えた。 だが庁舎移転当時開港時の運上所建造物遺存している例は他に無かったことから、旧庁舎その歴史価値評価され新潟港開港100周年機に1969年6月20日付で「旧新潟税関庁舎」として国の重要文化財に、遺構を含む敷地は「旧新潟税関」として国の史跡それぞれ指定され1970年昭和45年1月19日付で新潟市管理団体とする旨が公示された。旧庁舎同年から2年間を掛けた解体修復工事によって復原され、前述通り1972年から2003年までの間は、当館前身新潟市郷土資料館本館として使用された。なお前述重文史跡指定の際、石庫跡地について土地問題残存していたため指定見送られたが、1979年昭和54年)に解決したのを受けて石庫の復元決まり同年12月史跡として追加指定された。石庫の復元工事1年半掛かり行われ1982年10月8日竣工。更にみなとぴあ建設合わせ開港当時荷揚げ場復元された。荷揚げ場には河岸沿って石段設けられていたが、昭和時代初期信濃川両岸埋め立てや、1960年代新潟市内で著しく進行した地盤沈下さらには新潟地震によって埋没してしまったため、新潟市では1996年平成8年)から発掘調査実施した上、資料等を元にして工事行い運上所開所当時位置復元された。なお開所当時には石庫と並んで土蔵所在していたが、今日においては遺存ていない

※この「旧新潟税関庁舎」の解説は、「新潟市歴史博物館」の解説の一部です。
「旧新潟税関庁舎」を含む「新潟市歴史博物館」の記事については、「新潟市歴史博物館」の概要を参照ください。

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