広州白雲国際空港
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広州白雲国際空港 广州白云国际机场 Guangzhou Baiyun International Airport |
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IATA: CAN - ICAO: ZGGG | |||||||||||||||||
概要 | |||||||||||||||||
国・地域 | ![]() |
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所在地 | 広東省広州市白雲区 | ||||||||||||||||
種類 | 民間 | ||||||||||||||||
運営者 | 広東省機場管理集団有限公司 | ||||||||||||||||
敷地面積 | 約1,500 ha | ||||||||||||||||
標高 | 15 m (50 ft) | ||||||||||||||||
座標 | 北緯23度23分33秒 東経113度17分56秒 / 北緯23.39250度 東経113.29889度座標: 北緯23度23分33秒 東経113度17分56秒 / 北緯23.39250度 東経113.29889度 | ||||||||||||||||
地図 | |||||||||||||||||
空港の位置 | |||||||||||||||||
滑走路 | |||||||||||||||||
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統計(2024年) | |||||||||||||||||
旅客数 | 7,636万人 | ||||||||||||||||
出典:CAAC[1]
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空港の一覧 |
広州白雲国際空港 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 廣州白雲國際機場 |
簡体字: | 广州白云国际机场 |
拼音: | Guǎngzhōu Báiyún Guójì Jīchǎng |
発音: | クワンチョウ パイユン クオチー チーチャン(普通話) クオンツァウ パック’ワン クオックツァイ ケイチョン(広東語) |
英文: | Guangzhou Baiyun International Airport |

広州白雲国際空港(こうしゅうはくうんこくさいくうこう 中国語: 广州白云国际机场)は、中国・広東省広州市にある国際空港である。
北京首都国際空港、上海浦東国際空港に並ぶ、中国三大空港の1つである。2023年の利用者数は中国国内の空港で最多で、世界12位だった。







歴史
建設背景
1933年から、広州市の玄関口として白雲空港が運用されてきたが、改革開放政策導入後、急激に航空需要が成長し、8年連続で利用客が国内最大となるなど、処理能力は限界となっていた。また、市街中心地に位置していたため拡張工事も難しかったため、新空港を建設がすることとなった。
- 1992年、新空港の建設が開始された。旧空港の5倍の敷地が確保された。
開港
- 2004年8月5日、旧空港と同じ名称の「広州白雲国際空港」として開港した。旧空港は72年の歴史に幕を閉じた。空港跡地は広州駅から3kmで利便性が高いため再開発用地となった。
- 2005年7月13日、大手航空貨物会社フェデックス・エクスプレスが、アジア太平洋地域のハブ空港を当空港に移転すると発表。
- 2005年9月、公式ウェブサイトを開設。
- 2009年、第2次建設計画が竣工。
- 2010年、広州地下鉄3号線(北延線、機場線)が乗り入れた。
- 2015年、第三滑走路が供用を開始。
- 2018年、第2ターミナルが開業した。また、広州地下鉄3号線が機場北まで延伸。
- 2025年1月23日、第4滑走路供用を開始。
施設
ターミナル
ターミナル1
ターミナル1は、メインターミナル、コンコースA、Bの、3つのエリアがある。チェックインカウンターはメインターミナルにあり、各コンコースに、搭乗ゲート、保安検査場、国境管理、税関検疫施設、手荷物受取所がある。
ターミナル2
ターミナル2は2018年4月26日に開業した、世界最大級の空港ターミナル施設で、中国南方航空のハブ空港として使用されている。
フェデックス アジア太平洋貨物ハブターミナル
2005年7月13日、フェデックス・エクスプレスが、アジア太平洋地域のハブ空港を当空港に移転すると発表した。
2008年12月17日に運用テストを完了し、2009年2月6日に運用を開始した。開業当初、週に136便を運航し、アジアの20の主要都市への貨物便運航を開始した。広州のハブ空港は、開港当時、米国外で最大のフェデックスのハブ空港となったが、後にパリ・シャルル・ド・ゴール空港に抜かれた。
このハブには、中国にある貨物会社施設としては初めて、独自のランプ管制塔があり、地上での航空管制、航空機の駐機計画、積み下ろしを自社で管理する権限を保有している。ハブ施設には、16本の高速荷物選別ライン、7本のラウンドアウトコンベアベルト、90本の独自仕分けシステムが設置されており、1時間に最大24,000個の荷物処理能力を持つ。
就航航空会社と就航都市
国内線
航空会社 | 就航地 |
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中国南方航空 | 北京/首都、上海/浦東、上海/虹橋、保山、北海、長春、長沙、常徳、汕頭、梅県、湛江、三亜、海口、厦門、福州、南昌、贛州、景徳鎮、北海、桂林、柳州、黎平、南寧、永州、懐化、貴陽、銅仁、武漢、宜昌、恩施、昆明、麗江、大理、香格里拉、石家荘、邯鄲、鄭州、洛陽、南陽、太原、長治、済南、威海、連雲港、徐州、塩城、南通、無錫、南京、杭州、寧波、温州、拉薩、西寧、西安、銀川、蘭州、ウルムチ、喀什、天津、大連、佳木斯、成都、重慶、大慶、茘波、赤峰、常州、丹東、大同、海拉爾、ハルビン、合肥、フフホト、ラサ、黄山、済寧、九寨、綿陽、牡丹江、南昌、南充、青島、斉斉哈爾、泉州、瀋陽、武夷山、梧州、襄陽、延吉、義烏、張家界、カラマイ |
中国国際航空 | 北京/首都、上海/浦東、上海/虹橋、成都、重慶、達州、広元、貴陽、杭州、フフホト、瀘州、天津、萬州、武漢、宜賓、運城 |
中国東方航空 | 上海/浦東、上海/虹橋、杭州、南京、蘭州、昆明、潞西、温州、青島、済南、黄岩、合肥、武漢、西安、無錫、海口、南昌、太原、宜昌、寧波、石家荘 |
中国聯合航空 | 北京/南苑 |
中国西部航空 | 重慶 |
北京首都航空 | 成都、重慶、海口、杭州、昆明、麗江、三亜、張家界 |
上海航空 | 上海/虹橋、桂林、杭州、南京、三亜、温州、厦門 |
海南航空 | 北京/首都、海口、三亜、西安、青島、厦門、鄭州、南昌、南京、杭州、合肥、瀋陽、太原、貴陽、天津、寧波、武漢、大連、銀川、ウルムチ、ハルビン、濰坊、唐山 |
重慶航空 | 重慶 |
成都航空 | 成都 |
四川航空 | 重慶、成都 |
春秋航空 | 上海/虹橋、石家荘 |
山東航空 | 済南、臨沂、青島、煙台 |
厦門航空 | 厦門、福州、泉州、武夷山 |
国際線
航空会社 | 就航地 |
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バンコク/スワンナプーム、ハノイ、ヴィエンチャン、大阪/関西(合肥または臨沂経由)[10] |
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ハノイ |
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台北/桃園 |
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大阪/関西、福岡[11]、済州、バンコク/スワンナプーム、チェンマイ、プーケット、ホーチミン、プノンペン |
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香港 |
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台北/桃園 |
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台北/桃園 |
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東京/羽田 |
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東京/羽田 |
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ソウル/仁川 |
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ソウル/仁川 |
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季節運航: ウランバートル |
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ハノイ、ホーチミンシティ |
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ハノイ、ホーチミンシティ |
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マニラ |
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バンコク/スワンナプーム |
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バンコク/ドンムアン |
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バンコク/ドンムアン、チェンマイ |
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シンガポール |
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シンガポール |
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クアラルンプール |
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クアラルンプール、コタキナバル、ジョホールバル |
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クアラルンプール |
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ジャカルタ |
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ジャカルタ、デンパサール、マナド |
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ヴィエンチャン、パークセー |
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プノンペン |
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プノンペン |
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ヤンゴン |
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ダッカ |
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ダッカ |
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コルカタ(2025年10月26日より運航再開予定) |
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コロンボ |
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アルマトイ |
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タシュケント |
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テヘラン |
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バグダード |
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クウェート |
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マスカット |
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ドーハ |
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ドバイ |
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リヤド、ジェッダ |
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イスタンブール |
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カイロ |
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アルジェ(2025年10月27日より運航開始予定) |
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ナイロビ、バンコク/スワンナプーム |
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アディスアベバ |
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ダルエスサラーム(出発便はザンジバル経由) |
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モスクワ/シェレメーチエヴォ |
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ベオグラード |
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カラカス(モスクワ経由) |
就航都市
国内線(就航都市)
- 北京/首都、上海/浦東、北京/南苑、上海/虹橋、重慶、成都、大連、瀋陽、青島、杭州、南京、済南、厦門、天津、西安、昆明、武漢、長春、ハルビン、ウルムチ、フフホト、ラサ、厦門、石家荘、長沙、鄭州、太原、福州、無錫、桂林、南寧、煙台、三亜、海口、保山、北海、常徳、汕頭、梅県、湛江、南昌、贛州、景徳鎮、北海、柳州、黎平、永州、懐化、貴陽、銅仁、宜昌、恩施、麗江、大理、香格里拉、邯鄲、洛陽、南陽、長治、済南、威海、連雲港、徐州、塩城、南通、寧波、温州、拉薩、西寧、銀川、蘭州、喀什、佳木斯、大慶、茘波、赤峰、常州、丹東、大同、海拉爾、合肥、黄山、済寧、九寨、綿陽、牡丹江、南昌、南充、斉斉哈爾、泉州、武夷山、梧州、襄陽、延吉、義烏、張家界、達州、広元、瀘州、萬州、宜賓、運城、潞西、黄岩、宜昌、寧波、石家荘、濰坊、唐山、臨沂
国際線(就航都市)
- 東アジア
- 東南アジア
- 南アジア
- 中央アジア
- 太平洋・オセアニア
- 中近東
- アフリカ
- ヨーロッパ
- 北アメリカ
- 南アメリカ
外国貨物航空会社
エアージャパン : 東京/成田[13][14][15]
フェデックス・エクスプレス - アジア地区の拠点空港としていたスービック・ベイ国際空港より移転している。専用の滑走路と管制タワーなど空港設備を保有。
エティハド・クリスタルカーゴ : アブダビ
アクセス
広州市花都区新華鎮と白雲区人和鎮の境界に位置し、中心部から28kmの距離にある。高速道路(広州機場高速公路)も通じており交通は比較的至便である。ただし、中国の大都市の例に漏れず、ここ数年の爆発的な交通量の増加に伴い、渋滞に巻き込まれることも多くなっており、特に空港に向かう場合には注意が必要となる。なお、2010年11月の広州アジア大会の開催に合わせ、同年10月30日に広州地下鉄3号線(機場線)・機場南駅が開業した。第2旅客ターミナルが完成した2018年4月26日に機場北駅まで延伸された。その後、2020年11月には粤港澳大湾区都市間鉄道の一部である広仏環状線の白雲機場北駅が開業している。
- リムジンバス
- 空港快線1号線 民航售票処(広州駅)行き
- 空港快線2号線 広運楼行き
- 空港快線3号線 芳村客運站行き
- 空港快線4号線 明珠大酒店行き
- 機場快線5号線 全球通大酒店行き
- 機場快線6号線 珠江新城行き
- 機場快線6号C線 広州東駅行き
- 機場快線7号線 番禺市橋行き
- 機場快線8号線 増城新塘行き
- タクシー
- 料金 : 100元〜 所要時間 : 45分〜60分
- 鉄道
- 広州地下鉄3号線(北延線、機場線) 機場南駅(ターミナル1)、機場北駅(ターミナル2)
関連項目
脚注
- ^ “2024年民航机场吞吐量排名” (中国語). Civil Aviation Administration of China (2025年3月14日). 2025年10月1日閲覧。
- ^ “China Southern Schedules Guangzhou – Riyadh Sep 2025 Launch”. 2025年7月3日閲覧。
- ^ “中国南方航空、広州発着ローマ、ドバイ、クライストチャーチ線を開設”
- ^ “中国南方航空、12月から787で広州/武漢/サンフランシスコ線に就航”
- ^ a b “中国南方航空、広州/サンフランシスコ線で直行便の運航を開始 週4便”
- ^ “中国南方航空、12月から広州発着でトロント、アデレード線に就航へ”
- ^ “China Southern Resumes Guangzhou – Vancouver Service in Sep 2025”. 2025年8月13日閲覧。
- ^ “中国南方航空、12月から広州/アデレード線に週3便で就航へ”
- ^ “中国南方航空、広州/ナイロビ線を週3便で開設”
- ^ “九元航空、2025年6月に大阪/関西~臨沂・合肥線を開設”. 2025年5月30日閲覧。
- ^ “福岡ー中国・広州路線8年ぶりに就航 福岡空港で記念式典”. NHK (2024年9月20日). 2024年11月10日閲覧。
- ^ https://www.aeroroutes.com/eng/241211-v0dec24can
- ^ “ANAの貨物事業がさらに拡充 〜 沖縄貨物ハブのネットワークを拡充し利便性を向上 〜 〜 ANA貨物便ネットワークの更なる充実 〜 〜 事業拡大を支える『貨物事業会社』の設立 〜”
- ^ “ANA、貨物便で成田/広州線、那覇/青島線を運航へ”. FlyTeam. (2013年8月22日)
- ^ “ANA CARGO、1月から成田/広州線に767-300Fで新規就航”. FlyTeam. (2013年12月19日)
外部リンク
- 広州白雲国際空港のページへのリンク