マカオ国際空港とは? わかりやすく解説

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マカオ国際空港

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/06 19:34 UTC 版)

マカオ国際空港
澳門國際機場
Aeroporto Internacional de Macau

Macau International Airport
上空から見たマカオ国際空港。左下のタイパ島にターミナルビルや駐機場があり、滑走路のある人工島との間は2本の橋で結ばれている
IATA: MFM - ICAO: VMMC
概要
国・地域 マカオ
所在地 マカオ嘉模堂区
母都市 マカオ
種類 公共
運営者 マカオ国際機場管理公司
拠点航空会社 マカオ航空
標高 6 m (20 ft)
座標 北緯22度08分58秒 東経113度35分29秒 / 北緯22.14944度 東経113.59139度 / 22.14944; 113.59139座標: 北緯22度08分58秒 東経113度35分29秒 / 北緯22.14944度 東経113.59139度 / 22.14944; 113.59139
公式サイト www.macau-airport.com
地図
MFM
MFM
MFM
滑走路
方向 長さ (m) 表面
16/34 3,420 コンクリート
統計(2011年[1]
旅客数 4,045,014人
貨物取扱量 39,523.531トン
発着回数 38,946回
出典: 空港公式サイト[2]およびDAFIF[3][4]
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マカオ国際空港(マカオこくさいくうこう、Macau International Airport澳門國際機場)は、中華人民共和国マカオ嘉模堂区にある国際空港

概要

ポルトガル植民地時代のマカオでは、ポルトガルが中立国として参戦しなかった第二次世界大戦中に極めて小規模な滑走路が存在しており、香港中華民国内への飛行に使用されていたほか、戦後の一時期にキャセイパシフィック航空によって飛行艇によるマカオ-香港線が就航していた。ほかにも、以前よりフェリーターミナルの屋上から、マカオ-香港間を結ぶヘリコプター便が就航している。

しかしマカオの経済発展に伴い、近代的なジェット旅客機の離着陸可能な空港の整備が必要とされ、ポルトガル植民地時代の最終期に当たる1995年11月に、マカオ唯一の国際空港としてタイパ島の東側埋立地に当空港が開港した。

開港から数年の間は、宗主国ポルトガルのTAP ポルトガル航空が、ポルトガルの首都リスボンとの間に、エアバスA340による直行便を国内線として運航していた。またマカオ国際空港を本拠地としてマカオ政庁やTAP ポルトガル航空が出資してマカオ航空が創業した。

同空港の滑走路は空港東側の海上の人工島にあるため、離着陸の際には航空機はターミナルビル駐機場があるタイパ島側との誘導路を渡る必要がある。混雑している香港国際空港広州白雲国際空港の利用を避けた格安航空会社が多数乗り入れている。近年のマカオへの観光客の急増に対応、また貨物便やプライベートジェットの発着も急増した為、これに対応させる為に、誘導路の改修及び旅客ターミナルの拡張工事をする予定がある。

2019年2月1日、マカオ国際空港運営会社のCAMは同空港の東側駐機場の改善工事が完了し、駐機可能数が6機分から9機分になったと発表した。民航局による最終検査を通過した後、速やかに使用を開始する予定。今回の増設分を含めて現在の駐機可能数が40機分になった[5]

2019年12月10日、マカオLRTタイパ線の開業と同時に、空港に隣接して機場駅が開業した。

ターミナル

出国待合室

ターミナル内には免税店レストランが設けられているほか、航空会社や利用クラスに関わらず有料で利用できるラウンジ(Plaza Premium Lounge)も設けられている[6]。なお、マカオ域内路線は存在しないため、全ての乗客は通関する必要がある。

就航航空会社

2020年以降、新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの定期便が運休、減便、経路変更となっている。

航空会社 就航地 備考
マカオ航空

中国大陸 : 北京/首都常州成都/天府杭州南京南寧寧波青島上海/虹橋上海浦東太原廈門貴陽常州
東アジア : 台北/桃園高雄台中大阪/関西東京/成田ソウル/仁川

東南アジア : シンガポールクアラルンプールバンコク/ドンムアンバンコク/スワンナプームダナンハノイ
中国東方航空 上海/虹橋上海/浦東無錫南京北京/大興合肥太原(2025年7月20日より就航予定)[7]
上海航空 上海/虹橋上海/浦東
春秋航空 上海/浦東
中国国際航空 武漢
廈門航空 泉州福州廈門杭州
深圳航空 南京無錫
海南航空 海口
エバー航空 台北/桃園高雄
タイガーエア台湾 台北/桃園高雄台中
スターラックス航空 台北/桃園
チェジュ航空 済州
ジンエアー ソウル/仁川
エアプサン 釜山
バンブー・エアウェイズ ニャチャン
カンボジア・エアウェイズ プノンペンコロール
タイ・エアアジア バンコク/ドンムアンチェンマイ
タイ・ベトジェットエア バンコク/スワンナプーム
タイ・ライオンエア バンコク/ドンムアン
エアアジア クアラルンプールコタキナバル
ファイアフライ タワウ
スクート シンガポール
フィリピン航空 マニラ
セブ・パシフィック航空 マニラ
フィリピン・エアアジア マニラ
en:Royal Air Philippines Cagayan North
カタール航空 ドーハコルカタ名古屋/中部 貨物
ターキッシュ エアラインズ イスタンブールビシュケク 貨物

2023年8月現在[8][9]

交通機関

誘導路を渡る旅客機

バス

バス新福利澳巴新時代中国語版)がある。なお、マカオの半島部のバスの運賃は3.2パタカ均一であるが、空港バスは4.2パタカ均一である。

鉄道

新交通システムによる鉄道としてマカオLRTタイパ線の機場駅がある。同鉄道線はマカオ市街地の都市鉄道であるが、同空港の空港連絡鉄道としても機能している。

道路・その他

「偉龍馬路」という道路が空港に連絡されている。タクシーが空港前に待機しており利用可能である。

記念切手

1995年12月8日にマカオの郵政事業を管轄するマカオ郵政局記念切手4種と記念小型シート1種を発行した。マカオ航空はエアバス機のみしか保有していないにもかかわらず、いずれの切手もマカオ空港の設備と、マカオ航空が実際に導入したことのないボーイング747がデザインされたものであった。

脚注

関連項目

外部リンク


マカオ国際空港

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/19 04:27 UTC 版)

マカオの交通」の記事における「マカオ国際空港」の解説

タイパ位置するマカオ国際空港を通じて国際航空サービス供されている。1995年開港以来東アジア都市への定期便就航させている。就航都市には、北京上海台北高雄クアラルンプールマニラ東京大阪ソウルバンコクシンガポール等がある。 陸上経由中華人民共和国入国しようとする旅行者は、「Two Customs, One Checkpointサービス享受することができる。旅行者チェックイン時に航空会社カウンターエクスプレス·リンクのサービス申し出れば、マカオ国際空港に到着したとき、単に "エクスプレス·リンク"の指示従い、「AIR-TO-LAND Flow Express Bus」に乗り込むことで、中国本土国境到達するまで、マカオ入国審査税関チェックポイント免除される。 @media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}駐機料金比較低くカジノ景気による事業機会により、この空港は、エアアジアタイガー・エアアジア系LCC人気であり、これらの航空会社ハブ空港様相呈しつつあり、マカオフラッグ・キャリアであるマカオ航空台湾航空会社エバー航空等の旧来から利用していた航空会社厳し競争強いられている。[要出典]

※この「マカオ国際空港」の解説は、「マカオの交通」の解説の一部です。
「マカオ国際空港」を含む「マカオの交通」の記事については、「マカオの交通」の概要を参照ください。

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