サウディアとは? わかりやすく解説

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サウディア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/31 14:04 UTC 版)

サウディア
السعودية
Saudia
IATA
SV
ICAO
SVA
コールサイン
SAUDIA
設立 1945年
ハブ空港 キング・アブドゥルアズィーズ国際空港
キング・ハーリド国際空港
マイレージサービス Al-Fursan
会員ラウンジ Alfursan Lounge
航空連合 スカイチーム
親会社 なし(国営企業)
保有機材数 117機
就航地 76都市
本拠地 ジェッダ
代表者 en:Prince Sultan bin Abdul Aziz (CEO),
Khalid bin Bakr (代表)
外部リンク https://www.saudia.com/
テンプレートを表示
ボーイング777-200ER機

サウディアアラビア語: السعودية英語: Saudia)は、サウジアラビアジェッダを本拠地としている国営航空会社アラブ航空会社機構 (Arab Air Carriers Organization)の一員で、同機構の加盟会社が作っている航空連合アラベスク航空アライアンス」 (Arabesk Airline Alliance)及びスカイチームのメンバーでもある。

概要

1945年9月、サウジアラビア航空として設立。キング・アブドゥルアズィーズ国際空港から中東、東南アジア、アフリカ、欧州、北米への国際線を運航。メッカ巡礼(ハッジ)の需要があるため、大型機を多数所有している。

航空券の座席予約システム(CRS)は、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している[1]

2011年1月10日2012年を目途にスカイチームへ正式加盟することが発表。アラブの航空会社としてはロイヤルヨルダン航空に次いで2社目の3大アライアンス加盟である[2]。後の2012年5月17日、同年5月29日に正式加盟すると発表し同日に正式加盟を果たした。また、同時に社名(商号)と機体のタイトルをサウジアラビア航空から1972年から1996年まで使用された、サウディアに再度変更した[3]

2023年9月30日、新しいブランドアイデンティティを発表。保有機の塗装や客室乗務員の制服などを変更するほか、ChatGPT4の活用による新しいテクノロジーを用いたサービスを提供する[4][5]

歴史

ダグラスDC-4ロンドン・ヒースロー空港にて
機体番号 HZ-ACA ボーイング720(1969年トリポリ空港にて撮影)
ロンドン・ヒースロー空港に駐機するボーイング707(1969年撮影)

就航路線

サウジアラビア(国内路線)

アジア

ヨーロッパ

北アメリカ

アフリカ

日本との関係

1990年、日本線の運航を開始したが、貨物便のみのフライトにとどまっていた上、サウジアラビアでは外国人に対する入国制限、とりわけ観光に関しての制限が厳しいため日本では馴染みの薄い存在だった。

外交関係樹立50周年をむかえた2006年9月6日から、大阪/関西-マニラ経由-リヤド行き、ジェッダ行きをボーイング777-200型機で就航させたものの、僅か3週間の運航で、9月27日以降運休となり、同年12月にはジャパン・エアサービスの事務所が閉鎖された。運休の理由は大阪/関西-マニラ間の営業利用を国土交通省が認可しなかったことで、採算面に不利だった点がある[6][7]

2019年10月27日エティハド航空とのコードシェア便成田国際空港中部国際空港に乗り入れた。

2023年12月、日本とサウジアラビアの航空協議にて、日本・サウジアラビア双方の航空会社による両国間の航空便に関し、従来から認められていた関西国際空港中部国際空港に加えて、成田国際空港とサウジアラビアとの間の運航もできる枠組みを設定した。これを受け、サウディアは、成田空港への乗り入れを検討している。サウディアは、今後国際線ネットワークを拡大する予定で、その国際線就航都市候補に東京が含まれている[8][9][6]

保有機材

サウディア 運航機材(2024年11月現在)[10][11][12]
機種 運航数 発注数 座席数 備考
F J Y
エアバスA320-200 37 - - 20 90 110
12 132 144
エアバスA321-200 15 - - 20 145 165
エアバスA321neo 8 66[13] - 20 168 188 35機の追加オプション付き[14]
エアバスA321XLR - 15[14] TBA
エアバスA330-300 33 - - 36 252 288 うち2機はワモス・エアからのリース機
262 298
30 300 330
12 365 377
374 386
ボーイング777-200ER 2 - - 6 394 400 エア・アトランタ・アイスランディックからのリース機
ボーイング777-300ER 37 - 12 36 242 290 うち2機はVIP用機材
うち2機はエア・アトランタ・アイスランディックからのリース機
- 30 351 381
12 393 405
30 383 413
14 478 492
ボーイング787-9 13 39[15] - 24 274 298 10機の追加オプション付き[15]
ボーイング787-10 8 - 24 333 357
サウディア・カーゴ
ボーイング747-400BDSF 2 - 貨物 エア・アトランタ・アイスランディックによるリース機
ボーイング747-400F 2 - 貨物
ボーイング777F 4 - 貨物
サウディア・ロイヤル・フライト
エアバスA318-100ACJ 1 - VIP用機材
エアバスA340-200 2 - VIP用機材
ボーイング747-400 1 - VIP用機材
ボーイング757-200 1 - VIP用機材
病院機能搭載
ボーイング777-300ER 1 - VIP用機材
ボーイング787-8 2 - VIP用機材
合計 169 120

当社が発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は68で、型式名は747-468、777-268ERなどとなる。

退役機材

ギャラリー

出典・脚注

  1. ^ Airlines using Amadeus” (英語). アマデウスITグループ. 2015年9月27日閲覧。
  2. ^ http://www.skyteam.com/news/headlines/20110110.html
  3. ^ Arabian Aerospace – Saudia plays the name game, joins the alliance and gets privatisation rolling”. Arabian Aerospace (2012年5月29日). 2013年1月28日閲覧。
  4. ^ This is how we fly”. www.saudia.com. 2023年10月1日閲覧。
  5. ^ サウディア、レトロカラーが正式塗装に!?ブランド刷新で塗り替えへ”. FlyTeam. 2023年10月3日閲覧。
  6. ^ a b https://www.logisteed.com/express/jp/upload/%E3%80%8CDaily%20Cargo%E3%80%8D%EF%BC%882023%E5%B9%B412%E6%9C%886%E6%97%A5%E4%BB%98%29.pdf
  7. ^ http://www.nkiac.co.jp/news/2006/60/0608292.pdf
  8. ^ sky-budget (2023年12月10日). “サウジアラビア航空/サウディア、成田空港への乗り入れを検討 | sky-budget スカイバジェット”. 2025年3月31日閲覧。
  9. ^ 編集部 (2023年12月5日). “成田空港とサウジアラビアを結ぶ航空便、運航可能に 航空協議で合意”. TRAICY(トライシー). 2025年3月31日閲覧。
  10. ^ Our Fleet”. Saudia. 2024年11月29日閲覧。
  11. ^ Saudi Arabian Airlines Fleet Details and History”. Planespotters.net. 2024年11月29日閲覧。
  12. ^ SAUDI ROYAL FLIGHT FLEET DETAILS”. Airfleets.net. 2024年11月29日閲覧。
  13. ^ Saudia Group orders 105 A320/A321neo”. ch-aviation. 2024年11月29日閲覧。
  14. ^ a b Saudi Arabian Airlines to boost A320neo Family fleet up to 100 Airbus”. Airbus. 2024年11月29日閲覧。
  15. ^ a b SAUDIA to Grow Long-Haul Fleet with up to 49 Boeing 787 Dreamliners”. Boeing. 2023年3月14日閲覧。

関連項目

航空事故

この他、ボーイング747-300型機(登録記号 : HZ-AIO)が、2001年8月23日クアラルンプール国際空港でタキシング中に正規のコースを外れ溝に転落、機首に大ダメージを受けた。[1]

外部リンク

  1. ^ [1]



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