クウェート航空
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/01 14:10 UTC 版)
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設立 | 1954年3月16日 | |||
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ハブ空港 | クウェート国際空港 | |||
マイレージサービス | Oasis Club | |||
会員ラウンジ | Dasman Lounge | |||
航空連合 | 未加盟 | |||
親会社 | クウェート政府 | |||
保有機材数 | 26機(発注中28機) | |||
就航地 | 34都市 | |||
スローガン | Earning Your Trust | |||
本拠地 | ![]() |
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代表者 | Abdulmohsen Salem Alfagaan (Chairman & CEO) | |||
外部リンク | www |


クウェート航空(クウェートこうくう、الخطوط الجوية الكويتية; al-khuṭūṭ al-jawwīya al-kuwaytīya, 英語: Kuwait Airways)は、クウェートの航空会社である。アラブ航空会社機構の一員。
歴史
- 1953年にクウェート・ナショナル・エアウェイズとして設立された。当初は政府が50%の株式を保有していた[1]。
- 1954年3月16日、ダグラスC-47型機で運航を開始[2]。英国海外航空の子会社と提携を開始。
- 1955年7月、現在の社名「クウェート航空」に社名を変更[3]。
- 1962年、クウェート政府が出資率を50%から100%に引き上げ、国有化された。
- 1962年8月8日、ホーカー・シドレー トライデントを2機導入した。この機種をイギリス以外の外国で導入したのは初めて。同時期に、初のジェット機としてデ・ハビランド DH.106 コメットを、また、BAC 1-11を発注したが、BAC1-11は後に財政難を理由にキャンセルした。
- 1964年3月、初のヨーロッパ路線として、デ・ハビランド DH.106 コメットでロンドンに就航。
- 1964年4月、トランスアラビア航空を買収[4]。
- 1967年11月、ボーイング707-320Cを3機導入[5]。
- 1968年、初の黒字化を達成。
- 1975年、ボーイング737を発注。1979年にはボーイング727を発注した[6]。
- 1983年、エアバスA310の導入を開始し、ボーイング707を置き換えた[7]。
- 1990年のイラクによるクウェート侵攻で保有機をイラク軍に移管することとなり、イラク航空に編入された。
- 1991年の湾岸戦争で、ボーイング767、エアバスA300が2機ずつ、計4機が破壊され、使用不能となった。
- 1992年、インドの航空市場が規制緩和されたことを受けて、ジェットエアウェイズの設立に参加。
- 1998年12月、トランスワールド航空とコードシェア提携を開始を発表。
- 2013年11月、1990年から中止していたイラクへの就航を再開。
- 2016年12月のボーイング777-300ERを導入を機にブランドイメージを一新した。
機内サービス
ファーストクラス(エアバスA320には設定なし)、ビジネスクラス、エコノミークラスの3クラス制。アルコール飲料は提供されない。
就航路線
2023年2月現在[8]
保有機材
ボーイング製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は69である。



機材 | 保有 | 発注 | 乗客 | 備考 | ||||
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F | C | W | Y | 計 | ||||
エアバスA320-200 | 8 | — | — | 20 | ー | 110 | 130 | |
エアバスA320neo | 7 | 1[9] | ― | 12 | ー | 122 | 134 | |
エアバスA321LR | ー | 3 | 未定 | 169 | ||||
エアバスA321neo | ー | 6 | 未定 | 169 | ||||
エアバスA330-800neo | 4 | ー | ― | 32 | ー | 203 | 235 | ローンチカスタマー |
エアバスA330-900neo | 1 | 7 | ー | 32 | 21 | 225 | 291 | |
エアバスA350-900 | — | 2 | 未定 | 326 | ||||
ボーイング777-300ER | 10 | ー | 8 | 36 | 54 | 236 | 334 | |
総計 | 30 | 19 |
この他にも、1機のエアバスA300-600、1機のエアバスA310-300、1機のエアバスA319、1機のエアバスA320、2機のエアバス340-500、1機のボーイング747-8BBJが似た塗装を施しているが、これらは政府専用機としてクウェート政府が所有する。
なお、退役したボーイング747-400Mにおいては、アッパーデッキ(2階席)へは、収納式の階段があった。これは要人専用のフロアであり、主に要人などを載せていたが、主に中長距離国際線でミドルデッキにある客室が商業的に使われる時もまれにあった。なお、ミドルデッキの真ん中に手術台になる場所もあった。
共同運航
アリタリア-イタリア航空(スカイチーム)
エチオピア航空(スターアライアンス)
- ミドル・イースト航空(スカイチーム)
- イエメニア(未加盟)
事件・事故
- 1966年6月30日、32便ベイルート発クウェート行きが大破。死者なし、負傷者多数。
- 1984年12月3日、221便クウェート発カラチ行きが4人のレバノン人によってハイジャックされた。
- 1988年4月5日、422便バンコク発クウェート行きのボーイング747-269B(機体番号9K-ADB)が16日に渡ってハイジャックされた。乗員乗客112人のうち2人の人質が死亡。犯人は複数のレバノン人であった。
- 1990年8月、イラク軍による航空機(前述)の略奪。
脚注
- ^ “WebCite query result”. www.webcitation.org. 2025年8月1日閲覧。
- ^ “airbus industrie | boeing | kuwait airways | 1999 | 0804 | Flight Archive”. www.flightglobal.com. 2025年8月1日閲覧。
- ^ “capital airlines | 1955 | 1026 | Flight Archive”. www.flightglobal.com. 2025年8月1日閲覧。
- ^ “WebCite query result”. www.webcitation.org. 2025年8月1日閲覧。
- ^ “1967 | 2387 | Flight Archive”. www.flightglobal.com. 2025年8月1日閲覧。
- ^ “1979 | 3406 | Flight Archive”. www.flightglobal.com. 2025年8月1日閲覧。
- ^ “kuwait airways | airbus | panavia tornado | 1980 | 1610 | Flight Archive”. www.flightglobal.com. 2025年8月1日閲覧。
- ^ [1] - Kuwait Airways
- ^ エアバス、クウェート航空のA350とA320neoで受注確定 - Flyteam
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- Oasis Club
- クウェート航空 (@kuwaitairways) - Instagram
- クウェート航空のページへのリンク