学の道へとは? わかりやすく解説

学の道へ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 06:20 UTC 版)

新渡戸稲造」の記事における「学の道へ」の解説

農学校卒業後は、国策により級友とともに上級官吏として北海道庁採用され、畑の作物食い散らすイナゴ異常発生対策研究等をしていた。 その後創立後間もない帝国大学(後の東京帝国大学東京大学)に進学。しかし当時農学校比べ帝国大学研究レベル低さ失望したため退学した1884年明治17年)、「太平洋架け橋なりたい」と米国私費留学しジョンズ・ホプキンス大学入学したこの頃までに稲造は伝統的なキリスト教信仰懐疑的になっており、クエーカー派の集会通い始め正式に会員となったクェーカーたちとの親交通して後に妻となるメアリー・エルキントン(日本名新渡戸万里子)と出会う米国某地日本について講演をした際に、聴衆一人であったメアリー・エルキントンが稲造を見初め告白をしたという。 その後札幌農学校助教授任命されジョンズ・ホプキンス大学中途退学して、官費ドイツへ留学ボン大学などで聴講した後、ハレ大学(現マルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンベルク)より農業経済学博士号を得る。そのいきさつとして、米国留学にて農業経済学結び付けて考える必要を感じた稲造は、独学社会科学学び新たな学問創設しようと試みたのであるが、ドイツ留学にて農政学が既にゴルツドイツ語版)やブッヘンベルガー(ドイツ語版)により創始されていたことを知ったこの間女学雑誌』にドイツから女性摂取すべき栄養家政学についての寄稿行っている(巌本善治文中新渡戸を「社友」と評している他、帰国後に新渡戸巌本主催する明治女学校講演行っており、その内容も『女学雑誌』に収められている)。帰途アメリカでメアリー結婚して1891年明治24年)に帰国し教授として札幌農学校赴任するこの間新渡戸最初著作日米通交史』がジョンズ・ホプキンス大学から出版され同校より名誉学士号得た。だが、札幌時代夫婦とも体調崩し農学校休職して米国西海岸カリフォルニア州転地療養した。 この間名著武士道』を英文書きあげた。日清戦争勝利などで日本及び日本人対す関心高まっていた時期であり、1900年明治33年)に『武士道』の初版刊行されると、やがてドイツ語フランス語など各国語訳されベストセラーとなり、セオドア・ルーズベルト大統領らに大きな感銘与えた日本語訳出版日露戦争後1908年のことであった新渡戸の『武士道』は読み継がれ21世紀に入って解題書が出版され続けている。 台湾総督府民政長官となった同郷後藤新平より1899年明治32年)から2年越し招聘を受け、1901年明治34年)に農学校辞職して台湾総督府技師任命された。赴任請われた時、1日1時間昼寝赴任条件とした。民政局殖産課長、さらに殖産局長心得臨時台湾糖務局長となり、児玉源太郎総督に『糖業改良意見書』を提出し台湾における糖業発展基礎を築くことに貢献した台湾糖業博物館高雄市)には「台湾砂糖之父」として新渡戸胸像置かれている。 その後1903年明治36年)には京都帝国大学法科大学教授兼ね台湾での実績をもとに植民政策講じた1906年明治39年)、京都帝国大学より植民政策論文法学博士学位受けた同年牧野伸顕文相意向日露戦争後日本リーダー育成にふさわしい人物として新渡戸東京帝国大学法科大学教授との兼任で、第一高等学校校長となった(1906-1913年)。それまで東洋的文化色が強かった同校に、西洋色を取り入れよう努めた愛読書でもあるトーマス・カーライルの『衣服哲学』の読書学生薦めるなどした。その新たな学風づくりの試みは、河合栄治郎などに影響与えた。1911-1912年、日米交換教授制度創設により、アメリカで日本理解講義を行うため、渡米帰国後、健康を害したこともあって、1913年一高校長辞職東京植民貿易語学校校長拓殖大学学監東京女子大学学長などを歴任。その他、津田梅子津田塾に対して顧問務めており、津田亡き後学園方針決定する集会新渡戸宅で開かれた

※この「学の道へ」の解説は、「新渡戸稲造」の解説の一部です。
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