天羽母娘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 06:01 UTC 版)
「ウィッチブレイド (アニメ)」の記事における「天羽母娘」の解説
天羽雅音(あまは まさね) 声 - 能登麻美子 本作の主人公。年齢23歳、身長165cm。血液型はO型(Rh+)。オリジナルウィッチブレイドの装着者(適合者)。単純明快な性格で喧嘩っ早く子供っぽい一面もある。身だしなみや振る舞いに無頓着な悪癖もあり、めったなことでは気にしないため、鷹山からは山猿呼ばわりされている。 容姿は美人で、茶色の短髪にバスト98cm・ウエスト59cm・ヒップ90cmの“ナイスバディ”を誇り、モデル並みと言っていいほど。その巨乳から同じビルの住人の斗沢らに名前をもじり「マサムネ」なるあだ名を付けられる。設定上の名前の由来は刀工の正宗から。 本編の6年前に東京を襲った大震災以前の記憶を失っており、震災遭遇時に携帯していた母子手帳から娘と見なされた赤ん坊の梨穂子を今まで育てきた。あらゆる物事で一つだけ欠ける(足りない・空いている)ことを嫌うジンクスを持つ。地方にある児童福祉庁の母子寮に住んでいたが、期間満了により東京へ引っ越してきたところから物語が始まる。 力に目覚めた後はウィッチブレイドの宿命として自身がいずれ滅ぶことを自覚しつつ、溺愛する梨穂子へ財産だけでも残そうと便利屋稼業を開き、導示重工の鷹山の管轄部署、特殊機局と下請け契約を結ぶ。以後は彼からエクスコン回収協力の報酬を得るため、日々夜の街へ狩りへと出かけ、さらには自身を捕らえようと目論む“ネオジーン”とも戦う。 右手首にブレスレット状のウィッチブレイドを装着しており、第1話にて南阿佐ヶ谷留置場でエクスコンと遭遇したことにより覚醒。発動時には全身に黒い生体装甲を纏い、赤い長髪に加えて目の色も変化する。伸縮自在な右手のブレードと触手状に展開する髪により攻撃する。パワーアップ後は装甲は赤く、髪色は白くなり、右手の手甲部分にしかなかったブレードが左手にも出現している。変身状態では好戦的となり口調も妖艶になっている。変身してエクスコンやネオジーンと戦う姿を斗沢に目撃されたことをきっかけに、最終的には梨穂子など徐々に周囲の人物たちに知られてしまう。 娘の梨穂子と血縁関係が無いことが後に蘇峰玲奈による児童福祉庁への申し出とDNA鑑定の裏付けにより判明し、この事実に抗いながらも梨穂子の真の幸せを考えた末、わざと梨穂子を突き放すような態度をとって生みの親である玲奈に自ら引き渡し、一時的に二人は別れてしまうが玲奈の死により二人が再会した後も梨穂子への愛情は変わることはなかった。 鷹山とは初めは単なる仕事上のパートナーとして接していたが、協力関係が続くうちにそれまで毅然とした態度で彼女と接していた鷹山の人間臭さを垣間見たことや、梨穂子が実の母親である玲奈に引き取られてしまったショックで精神的に落ち込んでいる時に心の支えとなってくれたことから鷹山を愛するようになり、それを薄々と感じていた梨穂子らの後押しもあって彼の別荘へ赴き、一夜をともに過ごした。 ウィッチブレイドに選ばれたのは、震災の発生時に真の適合者である梨穂子が居た震源地・ナルポイントに偶然居合わせ生き残っていたこと、当時梨穂子がウィッチブレイドの装着に耐えられない乳児であったために彼女が成長するまでの代わりとなったためである。鷹山抹殺を狙う八木の襲来を受けた際、生命の危機に瀕したことによりさらなる力が覚醒し進化体へパワーアップすると同時に肉体の崩壊が始まってしまう。 和銅と西田の共謀により都内に放たれた無数のIUウェポンとの度重なる戦闘で死期を悟った雅音は鷹山や奈月ビルの人々、そして梨穂子に別れを告げた後に最後の食事をとるが、身体への限界を越えたダメージにより味覚を失っていたにも関わらず、いつものように梨穂子の料理を褒め称えた。自身が死亡してもウィッチブレイドだけは残ってしまうため、自分の死後に梨穂子に装着されることを阻止するべく、最期はウィッチブレイド奪取に現れたまりあ・あおいを死闘の末引導を渡し、東京タワーでの戦闘に引き寄せられたアイウェポンを道連れに、オリジナルウイッチブレイドもろとも光の粒子となって四散した。 導示重工の調査によって本名が「大原寧夏(おおはら やすか)」であること、彼女の両親を含めた家族関係の一切が不明で17歳までは孤児院におり、東京旅行中にナルポイント付近で大震災に遭遇して記憶を失ったことが判明した。 天羽梨穂子(あまは りほこ) 声 - 神田朱未 愛称はリコ。年齢6歳。血液型はA型(Rh+)。大震災の直後、雅音と共に保護された。天真爛漫な性格だが、拘留された雅音を探すべく児童福祉庁の保護下から脱走して、拘置所に乗り込もうとするなど大胆な面もある。 幼いながらも、雅音に代わり家事のほとんどを行う。特に料理が得意で、その腕は飲食業を営む住居のオーナーのマリ子と張り合うほど。 母の雅音を深く慕っているが、実際には血縁関係は無く、実の両親は導示重工の鷹山と、ナソエフの玲奈。後にDNA検査の結果を携えた玲奈に一度引き取られた際に激しく抵抗したが、雅音の発言により自分が雅音と生活することが許されないと子供ながら理解し、一時期玲奈と生活を共にする。玲奈が死亡したのち、再び雅音の元へ戻ることを熱望し、再び母娘となった。 雅音の恋愛関係について大いに興味関心があり、導示重工のスキャンダル後、行方をくらました鷹山の居所が分かるや否や鷹山に想いを伝えるよう彼女と口論になるほど強弁するなど、二人の仲を取り持つようなませた面を見せた。また、その後雅音によってセッティングされた父娘の「デート」では終始緊張して強張る鷹山に動揺しながらも父として優しく接した。 雅音の仕事について、彼女がひた隠しにしていたため便利屋として「悪党をやっつけている」程度の認識しか無かったが、雅音との同行時にIUウェポンによる襲撃を受けて彼女が異形に変身して戦う姿を見るも、「ママはママでしょ」と臆することなく抱擁を交わした。 自らの死を悟った雅音に別れを告げられ、奈月ビルの人々とともに避難するよう伝えられるが、雅音の危機をテレビニュースで知った梨穂子はかつて誓った待ち合わせ場所である東京タワーを目指し、アイウェポンの闊歩する戦闘地帯へ単身で赴き、合流した鷹山とともに母の最期を目の当たりにした。 本来は梨穂子こそウィッチブレイドの真の適合者であり、劇中の登場人物では最も適合値が高いことを仄めかされている。が、適合者の肉体を蝕むウィッチブレイドを継がせまいとした、雅音の命を賭した行動によって装着は阻止された。 梨穂子の持つポシェットや、雅音と撮ったプリクラには、なめこちゃんなる謎のオレンジ色のキャラクターが描かれている。
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