奈月ビルの住人たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 06:01 UTC 版)
「ウィッチブレイド (アニメ)」の記事における「奈月ビルの住人たち」の解説
児童福祉庁の“保護”から逃れた梨穂子が斗沢と出会った後に一時匿われた、うらぶれた雑居ビル・“奈月ビル”に住む、少し変だが気のいい住人達。現在は天羽母娘もここに住んでいる。このビルは周辺地域の再開発で1年後に取り壊しが決まっているが、ひとまずは和気藹々と住人同士のお付き合いを楽しんでいる。なお奈月ビルの所在地は「東京都中央区銀座5丁目13番地」であり、地番自体は実在している。 斗沢祐介(とざわ ゆうすけ) 声 - 松風雅也 年齢26歳。フリーカメラマン。奈月ビルに仕事場兼ザコ寝場を借りている。雅音母娘とはひょんなことから縁を持ち、奈月ビルに母娘が住むようになってからは取材対象として付き合いがある。取材の対象として雅音を気にかけているため、周囲の人物からは雅音に気があると思われている。愛車はフォード・マスタング。 かつては優れた風景を撮る才能を持つ写真家だったが、都外へ撮影旅行中に震災が発生し、自身は被災を免れたものの家族や恋人を失ったことで意気を喪失、現在はもっぱら三文週刊誌に特ダネを売り付けて生活している。ネタのためなら警察無線を盗聴して犯罪現場に無許可で潜入し写真を撮ることもしばしばなため、警察からは蛇蝎のごとく嫌われるトップ屋に成り下がっている。デジタルカメラを毛嫌いし、アナログカメラであるNikon F2とライカM2を愛用している。 特ダネとして東京で最近連続発生している奇怪な殺人事件を追う過程で雅音がウィッチブレイド装着者であることを知る。雅音に対し取材を迫り、雅音から真相を聞き出すことには成功したが、1年間はウィッチブレイドに関しての記事公表を凍結することを独占取材の条件として半ば強引に約束させられてしまう。以降は取材時などに天羽母娘の危機を何度も救う活躍を見せた。 後に、鷹山から雅音の肉体が崩壊を始めている事を告げられる。導示重工の捏造報道によってウィッチブレイド発動体の雅音がエクスコンとして報道された際には、昔なじみの佐々木恭子(声 - 湯屋敦子)の協力を得てネオジーンやアイウェポンに関する取材内容を世間に暴露し、必死に戦う雅音への汚名をすすぐ。 奈月マリ子(なつき マリこ) 声 - 伊藤舞子 恰幅のいい体格の“奈月ビル”・中年女性オーナー。1階でバー“Marry's Gallery”の店長。梨穂子は雅音と再会後にこのビルに空室があることを知り、すったもんだの末にこのビルに母娘で住むようになる。長年社会の辛酸を舐めたせいか、人を信じない傾向があるが、梨穂子の天真な性格に少し心を許しつつある。震災前は画廊を営んでおり、写真家であった斗沢とはこれが縁で知り合っている。画廊は経営が傾いたためにバーへ改装し、今に至っている。 バーのママという職業柄料理が得意で、ビル住人たちの食事の世話もしていたが、最近は梨穂子の料理のほうが評判良く、お株を奪われた格好。チョーさんの心ない一言が原因でライバル心に火が点き、大人気なく梨穂子に料理対決を挑むが、結果的には互いに実力を認め、良き間柄になる。 チョーさん 声 - 樫井笙人 本名不明。年齢70歳。住居としては借りられないはずの奈月ビルになぜか長年住まう、謎の「ファンキーでちょっぴり“スケベ”」な老人男性。雅音母娘を気に入り奈月ビルに住めるように尽力し、その縁で梨穂子とは仲が良く孫のようにかわいがっている。1970年代系の流行語を多用するギャグ色の強いキャラクターである。その好色家ぶりはいまだなお10代、20代の女性を求めるほど旺盛だが、女性に言い寄るためについた大金持ちなどの嘘がばれ、最後は見限られてしまうことが多い。 正体はインターネットを介した裏の世界の情報通で、斗沢から情報提供の依頼を受けた際は瞬く間に依頼の情報を割り出すなど、単なる“スケベジジイ”ではない腕を見せている。人情にも厚く、雅音の真実を知った時にはショックのあまり号泣し、少しでも彼女の心の負担を取ろうと気遣っている。 ナォミ 声 - 伊藤実華 奈月ビルの住人にして、マリ子のバーの一角を借り受けて営業している若き女占い師。筮竹による易学を得意とする。 占い師としての能力は確かで、容姿も端麗であるが、「人見知りが激しい」という職業上致命的な欠点があるため、本業は開店休業中。 自身の名前を“ナオミ”と、フラットな発音で呼ばれることを激しく拒絶し、「“ナォミの『ォ』の字は小文字の『ォ』だ」と泣きながら主張するも、しばしば間違えられ落ち込む。その上たまに珍妙な衣装をスタイリスト気取りのチョーさんに着させられる。 雅音の運命を占った時は、一瞬表情を曇らせた後結果について言葉を濁しており、悪い運命が見えていることを暗示していた。 マイケル 声 - 桐井大介 奈月ビルの住人の一人である大柄な男性。無口で奈月ビルの人々の中では最も登場頻度が低いため、近寄りがたい雰囲気を醸しているが気は優しくて力持な巨漢。 本編の序盤で「なんかの事務所に入ったんだよな」とチョーさんに言われるシーンがあるが、中盤までタレント事務所に所属していることを誰も知らなかった。露出媒体は不明だが、特に若い女性の間で知名度と人気の高いタレントであるらしい。
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