夜会服 (小説)
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『夜会服』(やかいふく)は、三島由紀夫の長編小説。華族時代の西欧式社交パーティーに夢中になる母親と、その「夜会服」の世界に反抗する息子との間で、板挟みになる嫁が葛藤する三角関係の嫁姑物語。乗馬や様々な風俗を盛り込みながら、嫁となる娘の婚約から新婚時代の心理劇が娯楽的な趣で綴られていく中にも、「夜会服」の世界の中で万能の能力を備えた青年のジレンマと虚無が、明治以来から西欧社会に倣わざるを得ない近代日本の本音と建前に暗喩されて描かれている[1]。
- ^ a b c d e f g h 田中和生「愛すべき三島由紀夫の避難場所」(夜会・文庫 2009, pp. 269–276)
- ^ 井上隆史「作品目録――昭和41年」(42巻 2005, pp. 440–444)
- ^ a b 高橋重美「夜会服」(事典 2000, pp. 379–380)
- ^ 山中剛史「著書目録――目次」(42巻 2005, pp. 540–561)
- ^ a b 「序文」(印南清『馬術読本』中央公論社、1971年11月)。36巻 2003, pp. 381–387に所収
- ^ 田中美代子「解題――夜会服」(11巻 2001)
- ^ 松本鶴雄(三島由紀夫必携 1983年5月)。事典 2000, p. 380
- ^ 鈴木晴子「夜会服」(旧事典 1976, pp. 424–423)
- ^ 篠田一士「解説」(文庫版『夜会服』集英社文庫、1977年11月)。事典 2000, p. 380
- ^ a b 「第六章 小説に描かれた三島由紀夫――蠱惑する文学と生涯」(岡山 2016, pp. 159–192)
- 1 夜会服 (小説)とは
- 2 夜会服 (小説)の概要
- 3 作品評価・研究
- 4 派生作品
- 5 参考文献
「夜会服 (小説)」の例文・使い方・用例・文例
- 夜会服
- 夜会服の着用は任意です
- その女性の夜会服はブルーのコーディングで縁取りされていた。
- 夜会服は仕事をするには不便だ。
- ローブデコルテ 《女性の襟なし夜会服》.
- 必ず夜会服着用のこと.
- 浜辺で夜会服を着ているなんて品のないことだ.
- 皆夜会服を着ている
- 肩つりひもがない夜会服
- 着用できる夜会服
- 男性用の略式の夜会服
- 男性のための完全な夜会服からなる正装
- 夜会服と共に使われるハンドバッグ
- 夜会服の上に着る大きなコート
- 男性のフォーマルな夜会服の一部として着られる蝶ネクタイ
- 正式な夜会服
- 婦人用の略式の夜会服
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