執務状況
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「アブディウェリ・シェイハ・アフメド・モハメド」の記事における「執務状況」の解説
2014年2月1日、アフメド首相は1月末に亡くなったアブジリアク・ハジ・フセイン(英語版)の葬儀委員長を務めた。 2月15日、アフメド首相を代表団とする一行がエチオピアの首都アディスアベバを訪問。エチオピア首相などと会談して両国の相互協力を確認し、警察行政での協力の協定等に署名した。 2月26日、アフメド首相は新しい国家安全政策を発表。テロ対策権限を有した政府委員会を作り、そのメンバーに政府長官や有識者を任命した。その作戦部隊として、担当大臣、軍警察、地方長官、警察、情報当局、財界、宗教指導者、市民団体、婦人、青年団体などを組織させ、中央と地方の協力体制を作った。さらに、テロ対策法の制定も進めた。 3月4日、アフメド首相はアラブ首長国連邦に公式訪問し、アブダビ皇太子の弟で副首相のマンスール・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン(英語版)と会談。アラブ首長国連邦から政府施設建設の援助などを約束された。 3月12日、アフメド首相はソマリアの首都モガディシュで、国連、EU、エチオピア、アラブ首長国連邦、トルコ、イタリア、イギリス、アメリカ合衆国から代表を集め、主としてソマリア南部で最大の軍閥アル・シャバブへの対策に関する内政安定対策会議を開いた。アフメド首相は、最近政府がアル・シャバブから奪取したラブドフレ(英語版)、ワジド、フドゥール、ブルドフド(英語版)などに残された即席爆発装置、地雷の撤去が重要だと持論を述べた。また、国防省が支援物資の輸送警護に当たっていると説明した。また、内務省が地方行政と治安の支援に当たっているとも説明した。さらには、これら4都市に向けて、副大臣と宗教学者を派遣したとも説明した。これに対してトルコ代表は、ソマリア政府に対する金銭的な支援を申し出ている。。アメリカ合衆国国務省も、同盟軍を通じて、ソマリア政府軍とソマリア駐留アフリカ連合平和維持部隊に対する物資、軍事訓練、装備の支援を表明している。国連の、ソマリア担当国際連合事務総長特別代表ニコラス・ケイ(英語版)は、ソマリアの治安と発展には国際協力が不可欠だと表明した。 2014年3月15日、アフメド首相はイスラム教指導者と会談し、公立の宗教学校設立を表明した。会談には、副首相、宗教省長官、情報省長官、法務省長官、憲法改正局長、および16人の宗教学者が出席。そのための新しい局を設立し、政府と宗教団体との調整、一般市民との調整、イスラムの伝統を逸脱する過激派からの保護を担当すると発表された。 3月22日、アフメド首相はスイスジュネーヴの国際労働機関(ILO)で演説し、結社の自由及び団結権の保護に関する条約などに署名。 2014年4月上旬、アフメド首相は閣僚数名と共に、最近になってソマリア政府の統治に入った中南部のいくつかの町を訪問した。訪問した場所は、ブロブルデ(英語版)、ジョハールなど。 2014年4月、アフメド首相は、首都モガディシュのアデン・アッデ国際空港に、国立航空学校を設立。この場において、ソマリアの空陸輸送省長官のサイド・ジャマ・クルシェル(英語版)は、6ヵ月後にアデン・アッデ国際空港の新ターミナルが完成し、首都周辺に新しい空港を設立する予定があると表明した。 2014年4月、アフメド首相は首都モガディシュの気象学校の再建を表明。この気象学校はソマリア内戦当初に廃校となっており、これまでは気象予想の訓練には海外留学が必要だった。 2014年4月、アフメド首相は新しいテロ対策法を連邦議会に提出。2014年7月10日、閣議で満場一致で採択された。 2014年5月、アフメド首相は、連邦議会に2014年の年度計画書を提出した。このような計画書が提出されるのは、内戦開始後初めてのことである。この計画は、2016年までの3か年計画(ビジョン2016)の一部として作成された。その内容は、軍事および安全保障、司法改革、外交政策、ソマリアの連邦化推進、内政推進、経済政策、金融政策、社会福祉、政府能力強化などが盛り込まれている。アフメド首相は、特に連邦化推進と、そのための地方自治推進、憲法改正に力を入れると語った。また、経済成長と雇用促進を進めるため、輸出産業を強化し、それを利用して政府能力を強化するとも語った。また、財政の透明化と説明責任についても言及した。また、学校や病院を含めた社会福祉の実現についても述べた。また、労働者、婦人、社会的弱者を保護し、青年に社会に出る機会を与えるとも約束した。さらに、道路、空港、港湾、水とエネルギー施設などの公営施設を充実させると説明した。また、そのための政府施設(省ビルディングなど)も強化すると説明した。 2014年6月9日、ソマリアはコトヌー協定に制限付きで加盟し、20年後に正式な加盟国となることが決まった。それを受けて2014年6月19日、アフメド首相は、ブリュッセルで欧州委員会委員と会談し、翌年の2億8600万ユーロの援助を取り付けた。 2014年6月27日、アフメド首相は赤道ギニアで行われたアフリカ連合の会合に出席し、東アフリカ待機軍への加盟に調印した。 9月18日、ソマリアの治安維持とソマリア政府軍立て直しを目的とする国際会議がロンドンで開催され、アフメド首相らが出席。アフメド首相が演説し、現在のアフリカ連合ソマリア平和維持部隊(英語版)2万に代わるソマリア政府軍が必要と述べた。
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