和歌山機関区とは? わかりやすく解説

和歌山電車区

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 14:56 UTC 版)

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和歌山電車区(わかやまでんしゃく)とは、和歌山県和歌山市美園町にある西日本旅客鉄道(JR西日本)和歌山支社運転士が所属する組織である[1]

本項では、和歌山機関区および新和歌山車両センターについても記述する。

概要

2012年7月、主に和歌山地区で乗務を行っていた運転士と車掌が所属する和歌山列車区が、運転士と車掌をそれぞれ専門的に育成する体制を構築するために分割されて発足した組織である。再編に当たっては、和歌山線和歌山駅五条駅間を担当していた橋本運転区も統合されている[1]

これ以前にも和歌山電車区が存在していたが、1989年3月に当時の和歌山車掌区と統合することにより和歌山列車区として再編され、一旦廃止されていた[2]。当時の和歌山電車区は車両基地として車両が配置されており、新在家派出所および天理派出所が設置されていた[3]

所属車両に記されていた略号

和歌山支社の略号である「和」と、和歌山の電報略号である「ワカ」から構成される「和ワカ」であった。

所属車両

2022年1月1日現在、車両は所属しておらず、全て吹田総合車両所日根野支所の所属となっている。 和歌山機関区・新和歌山車両センター時代を含めて、過去には以下の車両が所属していた。

電車

  • 117系電車
    • 紀勢本線(和歌山駅 - 御坊駅間)と和歌山線で主に運用されていた。さらに紀勢本線紀伊田辺駅乗り入れや阪和線(日根野駅 - 和歌山駅間)での定期列車の運用もあった。
  • 105系電車(48両)
    • 和歌山線・桜井線・紀勢本線(原則、和歌山駅 - 和歌山市駅間、紀伊田辺駅 - 新宮駅間)で運用されていた。

蒸気機関車

気動車

客車

乗務範囲

歴史

脚注

  1. ^ a b c 交通新聞(2012年7月5日付)「和歌山車掌区と電車区新設 JR和歌山支社」(交通新聞社
  2. ^ 『JR気動車客車編成表 90年版』ジェー・アール・アール、1990年。ISBN 4-88283-111-2
  3. ^ 『JR気動車客車情報 '87年版』ジェー・アール・アール、1987年。
  4. ^ 『国鉄車両配置表 '79』交友社、1979年。
  5. ^ 『JR気動車客車編成表 90年版』ジェー・アール・アール、1990年。ISBN 4-88283-111-2
  6. ^ a b “新和歌山車両センター発足”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1997年9月2日) 
  7. ^ ジェー・アール・アール『JR気動車客車編成表 2010』交通新聞社、2010年、p.235。ISBN 978-4-330-14710-9

関連項目


和歌山機関区(天ワカ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 10:57 UTC 版)

国鉄キハ80系気動車」の記事における「和歌山機関区(天ワカ)」の解説

キハ82くろしお1965年1月キロ80形2両組込の7両編成x2本と予備車6両の計20両が新製配置され同年3月1日ダイヤ改正運転開始された名古屋 - 天王寺間を紀勢本線経由するくろしお」と間合い運用名古屋 - 東和歌山(現・和歌山)間を関西本線阪和線経由する「あすか」に充当された。 東和歌山0710(4D あすか)1050名古屋12001D くろしお)2040天王寺東和山 東和歌山天王寺0910(2D くろしお1800名古屋19003D あすか)2240東和歌山 同年7月にはキロ80 59・60新製配置10月1日付で向日町運転所からキハ82 99キハ80 142転入し10月1日よりキロ80+キハ80+キハ82付属編成として「くろしお新宮転回運用充当された。 「くろしお」「あすか」編成組成 1965年10月1日 - 1967年9月30日亀山東和山 名古屋天王寺1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 キハ82 キロ80 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ82 キロ80 キハ80 キハ82 基本編成 付属編成 備考くろしお亀山 - 名古屋編成 付属編成:「くろしお天王寺 - 新宮 連結 「あすか」:1966年より食堂車営業休止 一方「あすか」は車両運用都合優先したダイヤ設定で、運転時間短縮のため阪和貨物線八尾 - 杉本町間を経由としたことから、ターミナル駅である天王寺即ち大阪市へのアクセスがなく、さらに「あすか」とほぼ同時間帯に湊町(現・JR難波発着急行「かすが」続行運転されていた上に並行する東海道新幹線近鉄名阪特急乗換利用した方が速達性に優位であったことなど、利用者ニーズ合わず低い利用率ネックになった。これに対して1966年には食堂車営業休止自由席設定行ったが、利用低迷歯止めかからず1967年10月1日ダイヤ改正廃止された。 当区は同改正で「くろしお専従車両基地となり、付属編成廃止見直しキシ80形連結6両編成x3本を組成新宮発着2往復増発した。1970年3月1日ダイヤ改正尾久向日町からの転入車により、新宮発着編成キシ80形組込が行われたほか、名古屋発着列車普通車3両の新宮転回付属編成復活。さらに同年10月1日ダイヤ改正鹿児島運転所からの転入車により新宮発着列車が1往復増発された。 「くろしお1970年3月1日 - 1972年10月1日編成組成 名古屋発着編成亀山 名古屋天王寺1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 キハ82 キロ80 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ82 キハ80 キハ80 キハ82 基本編成 付属編成 新宮発着編成新宮 天王寺1 2 3 4 5 6 7 キハ82 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ80 キハ82 備考 亀山 - 名古屋編成 名古屋発着付属編成天王寺 - 新宮 連結 キハ81 5「くろしお」 「くろしお付属編成白浜駅留置1972年10月2日ダイヤ改正では秋田機関区から485系電車への置換え余剰となった1960年製造車10両が転入この中にはキハ81形6両が含まれており、名古屋発着基本編成天王寺方と専用付属編成名古屋方に組成された。同改正では前後キハ82形組成され白浜新宮発着編成キロ80形2両組込とされたほか、一部列車除き増結される付属編成は全区間併結もしくは白浜転回とされた。また1973年10月1日ダイヤ改正関西本線河原田 - 紀勢本線津間を同年9月1日開業した伊勢線経由変更したことから、名古屋発着列車従来亀山行っていたスイッチバック解消されるとともに15分程度運転時間短縮実施された。 「くろしお1975年3月10日ダイヤ改正編成組成 名古屋発着編成名古屋 天王寺1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 キハ81 キロ80 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ82 キハ80 キハ80 キハ81 基本編成 付属編成 新宮白浜発着編成新宮白浜 天王寺1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 キハ82 キロ80 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ82 キハ80 キハ80 キハ82 基本編成 付属編成 備考 名古屋発着列車全編成全区間運転 新宮白浜発着列車付属編成連結区間下表参照 新宮白浜発着列車一部食堂車営業休止 1975年3月10日ダイヤ改正くろしお発着駅一覧 天王寺発上天王寺下り基本編成付属編成備考基本編成付属編成備考1 白浜 1 新宮 2 名古屋 両端キハ81形 2 白浜 3 新宮 白浜 3 新宮 日曜運転 4 新宮 白浜 土曜運転 4 新宮 白浜 5 新宮 白浜/新宮 付属土曜新宮 5 名古屋 両端キハ81形 6 新宮 6 新宮 白浜 51 紀伊勝浦 臨時列車 51 紀伊勝浦 臨時列車 52 白浜 臨時列車 備考 一部列車食堂車営業休止 52号片道運転 1975年3月10日ダイヤ改正で「くろしお」は当初の1往復から定期5往復土曜/日曜1往復臨時1.5往復まで増発されたが、1976年2月20日付でキシ80 17廃車同年秋に「おき」充当車をキハ181系置換え余剰となった向日町から10両が転入引換キハ81 12・4・6 キハ80 11・12 キロ80 3・423の9両が休車となり、名古屋発着列車基本編成ではキハ81形キハ82形差し替え休車一部天理駅構内での留置経て1977年12月23日付で廃車された。 1978年1月からは減車を含む以下の編成組成変更実施名古屋発着下り5号上り2号編成名古屋 天王寺1 2 4 5 6 7 8 9 10 キハ82 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ80 キハ82 キロ80 キハ81 基本編成 付属編成 新宮白浜発着編成新宮白浜 天王寺1 2 4 5 6 7 8 9 10 キハ82 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ80 キハ82 キロ80 キハ82 基本編成 付属編成 下り3号日曜運転)・上り4号土曜運転)・上下51号編成紀伊勝浦新宮 天王寺1 2 3 5 6 7 キハ82 キロ80 キロ80 キハ80 キハ80 キハ82 備考 基本編成から除外されキロ80形キシ80形は欠車扱い 付属編成:多客期のみ連結 新宮発着列車白浜転回付属編成連結対象下り1・4・6上り3・5・6白浜発着下り2号上り1号付属編成連結ならびに食堂車営業休止 同年10月2日ダイヤ改正では紀勢本線新宮電化により運転系統を同駅で分断し、「くろしお」は381系電車化され、同区の本系列は定期運用終了名古屋向日町鹿児島転出した車両除いた62両が翌1979年10月までに廃車となった。 和歌山機関区所属車両転出履歴一覧 新製年月キハ82キハ80キロ80キシ80備考1965年1月72 - 77 113 - 118 43 - 47 32 - 34 充当開始1965年7月 59・60 付属編成組成転入年月所属キハ82(キハ81)キハ80キロ80キシ80備考1965年10月向日町99 142 付属編成組成1967年10月26 - 32 42 - 52 21 - 23 3往復1968年10月4265 102 - 104 27 5.5往復1970年2月 6061 22 新宮白浜編成食堂車組込尾久2・3・8 13 - 15 3・62430 1970年9月鹿児島902 24 17 6往復1972年10月秋田(1 - 6) 11・12 3・4 臨時1往復増発向日町 6061 22 1976年10月828488・89 6469 415355 18 老朽置換え転出年月転出キハ82キハ80キロ80キシ80備考1972年3月秋田902 「いなほ」「ひたち」9両化1972年10月向日町42 予備増強鹿児島2 「にちりん付属編成1978年10月273031 5052 3041 老朽置換え向日町 3034 名古屋6572 - 77・8284・88・8999 516061・6469・102 - 104113 - 118142 43 - 47・5355・59・60 「ひだ」4往復化「南紀」3往復充当 備考 「あすか」1967年9月30日廃止

※この「和歌山機関区(天ワカ)」の解説は、「国鉄キハ80系気動車」の解説の一部です。
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