和歌山電車区
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ナビゲーションに移動 検索に移動和歌山電車区(わかやまでんしゃく)とは、和歌山県和歌山市美園町にある西日本旅客鉄道(JR西日本)和歌山支社の運転士が所属する組織である[1]。
本項では、和歌山機関区および新和歌山車両センターについても記述する。
概要
2012年7月、主に和歌山地区で乗務を行っていた運転士と車掌が所属する和歌山列車区が、運転士と車掌をそれぞれ専門的に育成する体制を構築するために分割されて発足した組織である。再編に当たっては、和歌山線の和歌山駅と五条駅間を担当していた橋本運転区も統合されている[1]。
これ以前にも和歌山電車区が存在していたが、1989年3月に当時の和歌山車掌区と統合することにより和歌山列車区として再編され、一旦廃止されていた[2]。当時の和歌山電車区は車両基地として車両が配置されており、新在家派出所および天理派出所が設置されていた[3]。
所属車両に記されていた略号
和歌山支社の略号である「和」と、和歌山の電報略号である「ワカ」から構成される「和ワカ」であった。
所属車両
2022年1月1日現在、車両は所属しておらず、全て吹田総合車両所日根野支所の所属となっている。 和歌山機関区・新和歌山車両センター時代を含めて、過去には以下の車両が所属していた。
電車
- 117系電車
- 紀勢本線(和歌山駅 - 御坊駅間)と和歌山線で主に運用されていた。さらに紀勢本線紀伊田辺駅乗り入れや阪和線(日根野駅 - 和歌山駅間)での定期列車の運用もあった。
- 105系電車(48両)
蒸気機関車
気動車
- 特急くろしお用:キハ80系・キハ81形など
- 急行きのくに用:キハ28系・キハ58系、キハ65形など
- キハ30系など
客車
乗務範囲
歴史
- 1924年(大正13年)2月28日:五条庫和歌山庫から和歌山庫に昇格[4]。
- 1936年(昭和11年)9月1日: 和歌山機関区に改称。
- 1988年(昭和63年)3月11日:和歌山電車区と和歌山車掌区が統合し、和歌山列車区になる[5]。新在家派出所は、和歌山列車区新在家派出所になる。
- 1997年(平成9年)9月1日:新和歌山車両センターが発足[6]。奈良電車区から105系電車48両が転入[6]。
- 2008年(平成20年)7月1日:新和歌山車両センターが大阪支社に移管され、日根野電車区の新在家派出所となる[7]。
- 2012年(平成24年)7月1日:和歌山列車区の廃止により和歌山電車区として発足[1]。
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脚注
- ^ a b c 交通新聞(2012年7月5日付)「和歌山車掌区と電車区新設 JR和歌山支社」(交通新聞社)
- ^ 『JR気動車客車編成表 90年版』ジェー・アール・アール、1990年。ISBN 4-88283-111-2。
- ^ 『JR気動車客車情報 '87年版』ジェー・アール・アール、1987年。
- ^ 『国鉄車両配置表 '79』交友社、1979年。
- ^ 『JR気動車客車編成表 90年版』ジェー・アール・アール、1990年。ISBN 4-88283-111-2。
- ^ a b “新和歌山車両センター発足”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1997年9月2日)
- ^ ジェー・アール・アール『JR気動車客車編成表 2010』交通新聞社、2010年、p.235。ISBN 978-4-330-14710-9。
関連項目
和歌山機関区(天ワカ)
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「国鉄キハ80系気動車」の記事における「和歌山機関区(天ワカ)」の解説
キハ82「くろしお」 1965年1月にキロ80形2両組込の7両編成x2本と予備車6両の計20両が新製配置され、同年3月1日ダイヤ改正で運転開始された名古屋 - 天王寺間を紀勢本線経由する「くろしお」と間合い運用で名古屋 - 東和歌山(現・和歌山)間を関西本線・阪和線経由する「あすか」に充当された。 東和歌山0710(4D あすか)1050名古屋1200(1D くろしお)2040天王寺…東和歌山 東和歌山…天王寺0910(2D くろしお)1800名古屋1900(3D あすか)2240東和歌山 同年7月にはキロ80 59・60を新製配置、10月1日付で向日町運転所からキハ82 99・キハ80 142が転入し、10月1日よりキロ80+キハ80+キハ82の付属編成として「くろしお」新宮転回運用に充当された。 「くろしお」「あすか」編成組成 1965年10月1日 - 1967年9月30日 ← 亀山・東和歌山 名古屋・天王寺 → 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 キハ82 キロ80 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ82 キロ80 キハ80 キハ82 基本編成 付属編成 備考 「くろしお」亀山 - 名古屋 逆編成 付属編成:「くろしお」天王寺 - 新宮 連結 「あすか」:1966年より食堂車営業休止 一方「あすか」は車両運用の都合を優先したダイヤ設定で、運転時間短縮のため阪和貨物線八尾 - 杉本町間を経由としたことから、ターミナル駅である天王寺即ち大阪市へのアクセスがなく、さらに「あすか」とほぼ同時間帯に湊町(現・JR難波)発着の急行「かすが」が続行運転されていた上に並行する東海道新幹線や近鉄名阪特急を乗換利用した方が速達性に優位であったことなど、利用者のニーズに合わず低い利用率がネックになった。これに対して1966年には食堂車営業休止と自由席設定を行ったが、利用低迷に歯止めがかからず1967年10月1日ダイヤ改正で廃止された。 当区は同改正で「くろしお」専従の車両基地となり、付属編成廃止の見直しでキシ80形不連結の6両編成x3本を組成し新宮発着2往復を増発した。1970年3月1日ダイヤ改正で尾久・向日町からの転入車により、新宮発着編成にキシ80形組込が行われたほか、名古屋発着列車に普通車3両の新宮転回付属編成が復活。さらに同年10月1日ダイヤ改正で鹿児島運転所からの転入車により新宮発着列車が1往復増発された。 「くろしお」1970年3月1日 - 1972年10月1日編成組成 名古屋発着編成 ← 亀山 名古屋・天王寺 → 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 キハ82 キロ80 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ82 キハ80 キハ80 キハ82 基本編成 付属編成 新宮発着編成 ← 新宮 天王寺 → 1 2 3 4 5 6 7 キハ82 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ80 キハ82 備考 亀山 - 名古屋 逆編成 名古屋発着付属編成:天王寺 - 新宮 連結 キハ81 5「くろしお」 「くろしお」付属編成白浜駅留置中 1972年10月2日ダイヤ改正では秋田機関区から485系電車への置換えで余剰となった1960年製造車10両が転入。この中にはキハ81形6両が含まれており、名古屋発着基本編成の天王寺方と専用付属編成の名古屋方に組成された。同改正では前後にキハ82形が組成される白浜・新宮発着編成もキロ80形2両組込とされたほか、一部列車を除き増結される付属編成は全区間併結もしくは白浜転回とされた。また1973年10月1日ダイヤ改正で関西本線河原田 - 紀勢本線津間を同年9月1日に開業した伊勢線経由へ変更したことから、名古屋発着列車は従来は亀山で行っていたスイッチバックが解消されるとともに15分程度の運転時間短縮が実施された。 「くろしお」1975年3月10日ダイヤ改正編成組成 名古屋発着編成 ← 名古屋 天王寺 → 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 キハ81 キロ80 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ82 キハ80 キハ80 キハ81 基本編成 付属編成 新宮・白浜発着編成 ← 新宮・白浜 天王寺 → 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 キハ82 キロ80 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ82 キハ80 キハ80 キハ82 基本編成 付属編成 備考 名古屋発着列車:全編成全区間運転 新宮・白浜発着列車:付属編成連結区間は下表参照 新宮・白浜発着列車の一部は食堂車営業休止 1975年3月10日ダイヤ改正「くろしお」発着駅一覧 天王寺発上り天王寺行下り号基本編成付属編成備考号基本編成付属編成備考1 白浜 1 新宮 2 名古屋 両端キハ81形 2 白浜 3 新宮 白浜 3 新宮 日曜運転 4 新宮 白浜 土曜運転 4 新宮 白浜 5 新宮 白浜/新宮 付属土曜は新宮 5 名古屋 両端キハ81形 6 新宮 6 新宮 白浜 51 紀伊勝浦 臨時列車 51 紀伊勝浦 臨時列車 52 白浜 臨時列車 備考 一部列車は食堂車営業休止 52号は片道運転 1975年3月10日ダイヤ改正で「くろしお」は当初の1往復から定期5往復・土曜/日曜1往復・臨時1.5往復まで増発されたが、1976年2月20日付でキシ80 17が廃車。同年秋に「おき」充当車をキハ181系に置換えて余剰となった向日町から10両が転入、引換にキハ81 1・2・4・6 キハ80 11・12 キロ80 3・4・23の9両が休車となり、名古屋発着列車基本編成ではキハ81形をキハ82形へ差し替え。休車の一部は天理駅構内での留置を経て1977年12月23日付で廃車された。 1978年1月からは減車を含む以下の編成組成変更を実施。 名古屋発着(下り5号・上り2号)編成 ← 名古屋 天王寺 → 1 2 4 5 6 7 8 9 10 キハ82 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ80 キハ82 キロ80 キハ81 基本編成 付属編成 新宮・白浜発着編成 ← 新宮・白浜 天王寺 → 1 2 4 5 6 7 8 9 10 キハ82 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ80 キハ82 キロ80 キハ82 基本編成 付属編成 下り3号(日曜運転)・上り4号(土曜運転)・上下51号編成 ← 紀伊勝浦・新宮 天王寺 → 1 2 3 5 6 7 キハ82 キロ80 キロ80 キハ80 キハ80 キハ82 備考 基本編成から除外されたキロ80形・キシ80形は欠車扱い 付属編成:多客期のみ連結 新宮発着列車の白浜転回付属編成連結対象は下り1・4・6号 上り3・5・6号 白浜発着の下り2号・上り1号は付属編成不連結ならびに食堂車営業休止 同年10月2日ダイヤ改正では紀勢本線新宮電化により運転系統を同駅で分断し、「くろしお」は381系電車化され、同区の本系列は定期運用を終了。名古屋・向日町・鹿児島へ転出した車両を除いた62両が翌1979年10月までに廃車となった。 和歌山機関区所属車両転出入履歴一覧 新製年月キハ82キハ80キロ80キシ80備考1965年1月72 - 77 113 - 118 43 - 47 32 - 34 充当開始1965年7月 59・60 付属編成組成転入年月前所属キハ82(キハ81)キハ80キロ80キシ80備考1965年10月向日町99 142 付属編成組成1967年10月26 - 32 42 - 52 21 - 23 3往復化1968年10月42・65 102 - 104 27 5.5往復化1970年2月 60・61 22 新宮・白浜編成食堂車組込尾久2・3・8 13 - 15 3・6・24・30 1970年9月鹿児島902 24 17 6往復化1972年10月秋田(1 - 6) 11・12 3・4 臨時1往復増発向日町 60・61 22 1976年10月82・84・88・89 64・69 41・53・55 18 老朽車置換え転出年月転出先キハ82キハ80キロ80キシ80備考1972年3月秋田902 「いなほ」「ひたち」9両化1972年10月向日町42 予備車増強鹿児島2 「にちりん」付属編成1978年10月27・30・31 50・52 30・41 老朽車置換え向日町 30・34 名古屋65・72 - 77・8284・88・89・99 51・60・61・6469・102 - 104113 - 118・142 43 - 47・5355・59・60 「ひだ」4往復化「南紀」3往復充当 備考 「あすか」1967年9月30日廃止
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