反乱派・逃亡者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 17:02 UTC 版)
八阪井三十四(やさかい さとし) 反乱派の中心人物。夏月と葉月の実父であり、三千人の弟。鉄仮面を被り、自ら言葉を発することが出来ないため黒い霧を介して会話を行う(幽体を介すため能力者のみに)。以前は渉猟手で勇名を戸有で轟かせた、銀剣「鬼食」を持つ銀剣持ち。 隕石事件の折に行方不明になり、数年後に戸有に鉄仮面姿で帰還したが内乱を起こした。 魂裸醒は「ブラック・オーラ」。普段は霧として展開し、相手の位置把握や霧を一定量以上飲み込ませることで内部から臓器を爆砕させることができる。いざという時は夏月同様手甲と足甲にも変化する。その色はその名の通り黒。隕石事件以前は後者の能力しか持たなかったが事件以後に前者の能力を身につける。 八阪井葉月(やさかい はづき) 反乱派の一人。夏月の双子の妹であり、その見た目は瓜二つである。最初は「黒木葉子」を名乗っていた。性格は姉と正反対で、普段は人を喰ったような態度をとる。しかし基本的には活発で、感情の変化が激しく、口も悪い。「~ッス」と語尾につけるのが特徴。反乱時に父と一緒に村を出たために中学は中退。 魂裸醒は「レッド・ダイヤモンド」。色が赤色である以外、夏月の「ブルー・ハンマー」とは同じ。 ステファニー・マクルーア 三助の隣の家、すなわち現在夏月が住んでいる場所に昔住んでいた金髪碧眼の少女。外国人だが日本語はほぼ標準的に話せる。愛称はステフ。三助とは同い年で、幼馴染の関係。白色人種らしいプロポーションを持つ。好物はホワイトチョコレート。子供の頃に好きだった遊びはプロレスごっこで、三助をよくボコボコにしていた。 夏月の母である五月の醒核を飲み、魂裸醒と記憶を受け継いでしまったことから命を狙われる。 魂裸醒は「スリー・コーナード・ハイロウ」。天使の輪に3つの小さく湾曲した刃を形成する魂裸醒で、盾や刃になる。飛道具としても使用できる。 三鶴城昂治(みつるぎ こうじ) 三助の兄。11年前の隕石事件で行方不明となっていた。生存していることが後に発覚する。数年間、昏睡状態にあった。隕石事件によって人生を滅茶苦茶にされたため、その原因を作った人物に復讐を誓っている。常に風邪用のマスクをつけている。 魂裸醒は「クローズド・サークル」。数本の糸を出現させ、円形のサークルを作り、内部に居る人物を(行ったことがある所にのみ)瞬間移動させることができる。 二志名海(にしな かい) 九里浜と関係が深い青年。妹がいたような気がすると言う理由で九里浜や伊勢谷たちにお兄ちゃんと呼んでみてくれと頼む。首に切り傷の痕がありチョーカーで隠している。また、首の傷のためかその外見に反してしゃがれた声を出す。 記憶をなくしていたが、戸有の人間で内乱時に姉の五月と亘理の娘である一花とともに死亡したとされていた人物で、夏月の叔父にあたる。五月の死の真相を知っている人物でもある。 魂裸醒は「フィーンド」。巨大な鎌の形をしており、刃を飛ばしたり、シールドを張ることもできる。 辻浦文美(つじうら あやみ) 夏月の格闘術の師匠。チャンパオの格好をした人物で、凛々しい顔立ちをしている。武芸の達人。方向音痴。暴漢から女性を救ったり、敵対したにもかかわらず伊勢谷を助けようとしたり、と基本的には善人である。 最初は逃亡者として夏月と対立していた。昔三千人と恋人であった過去を持つ。子供の頃に事故にあって切断したために左腕の肘から下がない。 夏月のことは娘同然に想っており、また三千人のことを今でも想っているらしく、八阪井親子を反乱派に来るように誘う。 「レッド・ドラゴン」の騒動の後、葉月やステフらとともに八阪井家に住むことになり、三千人との仲も直ったようである。 魂裸醒は「ムービング・フィンガー」。失った左腕が魂裸醒として発現している。上腕部は射出することが可能で、切断面についた鎖で巻き戻す。これによって遠くのものを引っ張ったり、逆に自分の体を引っ張って移動することが可能。 神山輝ノ介(かみやま てるのすけ) 辻浦と行動をともにしていた男。オカッパ頭。辻浦の甥にあたるが辻浦のことは姉さんと呼ぶ。 魂裸醒は「サンダーボール」。腕に取り付けられた筒状の大砲で、鉄球を射出する。威力が高く射程も広いが、遠距離攻撃型魂裸醒の宿命でスタミナの消費が激しいという弱点もある。 後に処刑され、その醒核は伊勢谷に渡った。 船子英二(ふなこ えいじ) 物語の発端となった人物。喫茶店を経営し、コーヒーに自分の血を混ぜて後天性の魂裸醒を大量的に生み出していたが、これを赤池によって利用される。 赤池に捕らえられてからは、より多くの血液を作るために大豆とレバーばかり食べさせられていた(赤池は「血を作る食べ物」と言ったらそれしか知らなかったらしい)。幽閉生活に(特にその食生活に)飽き飽きして、三助に協力した。 魂裸醒は「デス・イン・ザ・スカイ」。ガスマスクの形をしており、口の部分から毒ガスを噴霧する。 赤池直巳(あかいけ なおみ) 元は船子を追っていた渉猟手で、当初は船子に返り討ちにされたと思われていたが実は生きていて船子を利用していた男。美人のウェイトレスに変装し、着々と後天性の魂裸醒を生み出していた。 得意技は声帯模写と女装。この特技を駆使して他人の結婚式に乱入し、新郎に捨てられた愛人を演じてその場を引っかき回すという嫌な趣味を持っていたが、一度花嫁の純白のウェデェングドレスが鮮血に染まる事件が起きたため、自粛するようになった。ちなみに、この趣味は仲間内ではそこそこウケがよかったらしい。 魂裸醒は「グラン・ギニョル」。銅像やマネキン等、人の形をしたものにアンテナを取り付け、操ることができる。 丸住義政(まるずみ よしまさ) 顔の下半分を覆い尽くすような髭をたくわえ、サングラスをかけたナイスミドル(三助談)。実年齢は35歳だがその10歳以上年上に見える。ミスターYと名乗り(NNRの連中が勝手に呼んでいただけだが)ステフをNNRに捜させていた人物。 元は渉猟手として脱走者である男鹿を追っていたが、男鹿が八阪井五月の醒核を保持していたことを村に報告し剣舞連によって殺されかけたために脱走者になる。その折、当時世話になっていたマクルーア教授やステフにまで危害を加えられたため、まだ息のあったステフに五月の醒核を飲ませともに行動していたが、一度はぐれてしまう。平磐でステフと再会を果たすが直後、佐土原によって殺される。 魂裸醒は「ポイント・オブ・ピン」。巨大なまち針の形をしている。この針で人を刺すと相手の身体の動きを縫い付けて封じることが可能。 男鹿大蔵(おが だいぞう) 脱走者で、陸南市に潜伏していたが丸住に処刑される。なぜか、反乱時に八阪井三十四が持ち去ったとされていた八阪井五月の醒核を所持していた。
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