博愛学園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 17:55 UTC 版)
「はるかなる甲子園 駆けろ!大空」の記事における「博愛学園」の解説
自由尊重・束縛からの解放をモットーとしている高校だが、今はそれを曲解した不良生徒がはびこる最悪の学校となっている。 静 大空 博愛学園にやってきた国語教師。長いくわえ楊枝が特徴、この楊枝は食後に使用するためのものであると当時のコロコロの読者ページの質問コーナーで回答されていた。かつて手の付けられない不良として恐れられていたが、ある教師が勧めた野球で徐々に才能を開花させ、地区大会の決勝まで上り詰める。しかし、地区大会決勝の日に事故に遭い、肩を破壊してしまう。その後行方知れずとなり、暴力団の用心棒などを経て教師となって博愛へ戻ってくる。事故で壊した肩、打球の向きから左利き、さらには左打ちであることを思わせる。野球部の危機に身を挺して立ち向かい、部員を信頼する良き顧問である。野球部の甲子園出場が決定した直後、姿を消す。 山彦 明(ミラクル) 博愛のエースで4番ピッチャー。右投右打。彼の活躍ナシには博愛が数々の勝利を得ることは出来なかったであろう奇跡の剛速球投手。幼い頃に父親を病気で亡くし、母親と生き別れる。その後おばの家に預けられるが、いつの日か母との再会を夢見て甲子園出場を目指していた。暴走族「魔鬼雨」のリーダーも務め、校内をバイクで暴走するなどしていたが、大空との出会いを機に脱退。初期の頃はコントロールが悪く、ノーコンピッチャーの悪名を背負っていたが、自ら集中力を高める特訓を行い弱点を克服する。初期設定での名は「山彦大悟」。 逸見 隆(ネズミ) 1番レフト。右投右打。窃盗の常習犯で要注意人物とされていた。しかし、実際は病気の弟・ケンジを養うために肉体労働盛んなアルバイト(新聞配達、荷物運びなど)を繰り返し、夜中に素振りをして体を鍛えることと稼ぐことを兼ねて努力していた。 山崎 進(レディー) 2番セカンド。右投右打。下町劇団の長男として生まれ、女形の真髄を極めるために女として生活をしている(設定資料より)。初期設定での名は「早乙女進」。 谷山 昇二(マフィア) 3番サード。右投右打。元は聖エルモ学園の西棟のトップだったが、親友の死をきっかけに聖エルモを離脱し、親友の夢を叶えようと奔走する。かつてボクシングをたしなんでいたために動体視力が優れており、その身体能力はチームでも群を抜いている。チーム一の長打者で作中最も得点に結びつくプレーをしていた一人である。初期設定での名は「埴輪昇二」。 大沢 勇(ニクマン) 5番キャッチャー。右投右打。博愛一の巨漢でいつも肉まんを持ち歩いている。無銭飲食の常習者。ミラクルとのバッテリーは見事なものだが、あまりの球威にキャッチャーながら驚くこともしばしば。「~ぜよ」を語尾に付けて話している。初期設定での通称は「ビガロ」、名は「元気勇一」。 高田 準一(カンドウ) 6番センター。右投右打。博愛ナインのなかでは比較的一般的な感覚の持ち主であるが、どんなことでもすぐに感動してしまう涙もろい性格。「~っす」と言う下からのしゃべりが特徴的。初期設定及び連載予告ではキャプテンの永島純という設定も容姿もかなり異なるキャラだった。 レオン 山本(ダンガン) 7番ショート。右投右打。傷害による補導歴がある。短距離でのスピードは驚異的でチーム一の盗塁率を誇る。肌が黒いが、これはハーフなのか単なる日焼けなのかは不明(予告編にごくわずかに描かれている母親らしき女性の肌も黒いため、前者の可能性が高い)。初期設定ではさわやかなスポーツ青年のようだった。 坂口 征一(ナニワ) 8番ファースト。右投右打。常に関西弁でしゃべっている。チーム一の長身。しかし、それがあだとなり低いボールをさばくのが苦手であったが、作中で克服する。初期設定での通称は「通天閣」、名は「大杉雅人」。 工藤 真人(ガクシャ) 9番ライト。右投右打。常に本やノートパソコンを持ち歩いている。エリートの家に生まれたために心のつながりがないことを苦にしていたが、大空の言葉に触発され自分の道を歩むことを選ぶ。野球経験のある兄が一人いる。初期設定での通称は「ガリ勉」、名は「多之彩舜」。本来学力はかなり高いが、自分で勉強したくてわざと底辺の高校に進学した変わり者である。 黒八木教頭(クソヤギ) 大空とはかつて教師と生徒の関係。手のつけられなかった大空が教師になって帰ってきたことに反感を持ち続け、自分の学校の生徒すら信用せずにクズと罵っている。何かに付けて大空を目の敵とするが、甲子園出場が決定した際は悪態をつきながらも嬉しさのあまりに涙を流した。 山辺校長 大空の恩師。かつて不良であった大空に野球を薦めた張本人である。「自由を尊び全ての束縛から解放する」という校訓を絵に描いたような温和な人物で窓ガラスを割る不良たちも「ガラスなどまたとりかえればいい」と教師を宥めていた。また、野球部復活に一番力を入れていたのも彼であり、最終回では大応援団を結成してナインの前に現れる。苗字の「山辺」は、設定資料のみで本編には登場しなかった。 山崎 暴走族「魔鬼雨」のメンバーで、ミラクルの舎弟。野球部の復活を機に暴走族を脱退したミラクルに落とし前をつけるという名目で手下を連れて一方的なリンチにかける。ミラクルの手にナイフを入れようとしたところ、大鷹に阻止される。最終回では手下とともに校長率いる大応援団とともに姿を現す。
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