博愛社としてとは? わかりやすく解説

博愛社として

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 18:17 UTC 版)

日本赤十字社」の記事における「博愛社として」の解説

日本赤十字社前身は旧田野口藩主の伯爵大給恒おぎゅう ゆずる)や元老院議官で後に伯爵となった佐野常民さの つねたみ)、同じく後に子爵となる桜井忠興さくらい ただおき)らが、西南戦争時の1877年明治10年)に熊本洋学校くまもと ようがっこう)に設立した博愛社はくあいしゃ)である。佐野らは、「戦争悲惨な状況拡大していること」に鑑みて陸軍省に「敵味方区別なく救護を行う」という赤十字精神発現する博愛社として、救護班派遣することを願い出た。しかし、陸軍代行西郷従道明治維新功労者西郷隆盛実弟)は、「内戦国家間戦争とは異なり逆賊犯罪者救護赤十字救護とは言えないのではないか」と、その精神理解示せず、設立許可しなかった。そこで、佐野らは元老院議長征討総督有栖川宮熾仁親王直接設立救護班派遣願い出る逆徒であるが天皇臣民である敵方をも救護するその博愛精神熾仁親王は嘉し、中央諮る事なく設立認可した。ただ「敵味方ともに助ける」というその思想一般兵士にまでは理解されず、反乱士族側と明治政府軍側の双方から攻撃もしくは妨害などを受け死者出たと言われている。

※この「博愛社として」の解説は、「日本赤十字社」の解説の一部です。
「博愛社として」を含む「日本赤十字社」の記事については、「日本赤十字社」の概要を参照ください。

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