作中の各勢力・集団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 17:20 UTC 版)
「デュラララ!!」の記事における「作中の各勢力・集団」の解説
ダラーズ 池袋に根を張り、ネットなどで巷を騒がせているカラーギャング。チームカラーは無色。つまりは「保護色」。英語表記は「DOLLARS」。 ネット上の「ダラーズ専用サイト」を媒体とする特殊な集団で、サイトにアドレスを登録することでメンバーとなれる。その特性上、縦横の繋がりが極端に希薄で、たとえメンバーでも、リーダーはおろか現実でのチームメイトが誰なのかすら知らないことが特徴。リーダー不明に加えて明確な幹部もおらず、活動方針すら特に示されていないため、様々な小グループが「ダラーズ」内に乱立し、個々のグループ内で独立した活動や上下関係が存在している。また他グループとの掛け持ちなども一切制限されておらず、他の様々な組織のメンバーも「ダラーズ」にメンバー登録し、利用している。 元々は帝人がネット上の友人と共に作り上げた架空の組織。しかしジョークサイトとして完全パスワード制の偽サイトを用意してメンバーを集めたことで、次第に現実での実行力を持つようになる。実害を恐れた創設時のメンバーが次々と管理を手放す中で、唯一管理し続けた帝人が現在も事実上のリーダー(管理者)となっている。 チーム名の由来は「何もせずにただ集まってだらだらしている」ことから。 黄巾賊(こうきんぞく) 池袋のカラーギャングのチーム。チームカラーは黄色で、リーダーは紀田正臣。 元々は正臣の喧嘩の強さを慕って集まった集団で、メンバーの殆どが中学生前後の若者の集まりだった。非常に穏健的な集団であったが、数年前に起きた「ブルースクウェア」との抗争の果てに正臣の交際相手がリンチを受けて重傷を負い、正臣自身もチームを抜ける。その後、消滅した「ブルースクウェア」の元メンバーがリーダー不在の「黄巾賊」に参入し始めたことで、次第にチームは変貌を遂げていく。 チームカラーが黄色なのは、当時放映していたテレビドラマの影響で、チーム名の由来は正臣を含めた幹部が当時『三国志』を扱った漫画に夢中になっていたことから。 罪歌(さいか) 妖刀の名称であると共に、それで斬られることで支配された人間「罪歌の子」(正確には「孫」)たちの集団。厳密にはチーム名ではない。「罪歌」という名は、杏里のチャットでのハンドルネームとしても用いられている。 現在の「母」たる妖刀の持ち主は園原杏里で、5年前の持ち主は杏里の母・沙也香。それ以前は岸谷森厳が所持し、セルティの「体」と「首」を繋ぐ霊体の切断に用いている。更にその前の所持者は澱切陣内。 「全ての人間を愛する」女性の人格を持った妖刀であり、その愛の表現として人間と触れ合う=人を斬ることを求める。罪歌を手にした者は罪歌を体中から自在に出し入れ出来るようになり、人間をひたすらに愛する「声」に精神を破壊され、妖刀の意思に支配されることとなる。ただし、杏里同様、「声」を気にしないほど強靭な精神を持つ者は支配されないという例外もある。罪歌の影響を受けている者は、その力が発現している最中は目が異常なまでに赤く輝く。その輝きは大元の「母」に近い者ほど強くなる。 罪歌は愛した相手との間に愛の証として「子供」をもうける力を持ち、斬りつけた傷から恐怖と痛みを媒体に「種」を送り込み、少しずつ宿主の精神を侵しながら、新たな「刃物」を媒体に妖刀としての自我を発現させる。そうして妖刀の自我に意識を支配された者を「罪歌の子」と呼ぶ。「子」も大元の罪歌同様、斬りつけた人間を「子」にすることができる。 「罪歌の子」達は意識を共有しているわけではないが、「母」の命令に対しては「子」は逆らえず絶対服従する。「子」の一人が巻き起こした「リッパーナイト」事件の末に、全ての「罪歌の子」は大元の「母」である罪歌(ひいてはその主である杏里)の支配を受け、普段は妖刀としての自我を封印され、普通の人間として生活している。しかし、杏里の呼び掛けがあった際には無条件で彼女に従って行動する。また、命令がなくとも杏里を助けるために自発的に「子」として行動することもある。 後に過去、刀身が折れた際に二振りの刀に打ち直され杏里を「母」とする者と、彼女の支配から離れた春奈、鯨木を「母」とする3組の「罪歌」が存在する事が判明し、後者は10巻以降から街で起こる事件の裏で暗躍する描写が表に出てくる。 出自の詳細は不明だが、50年前には存在していたらしく、敵対する存在であった「インテリジェンス竹槍」によって封印されていた事が明かされている。作者によれば、罪歌とそのライバルである「インテリジェンス竹槍」の戦いといった別作品の構想が明かされていた。 ブルースクウェア 池袋にかつて存在したカラーギャングのチーム。チームカラーは青で、リーダーは泉井蘭。創始者は泉井の弟である黒沼青葉。門田・狩沢・遊馬崎・渡草らも所属していたが、「黄巾賊」との抗争の末に離反している。 メンバーの平均年齢が高く、薬の密売なども行う非常に暴力的な集団だったが、「黄巾賊」との抗争が沈静化した直後にリーダーの泉井達が逮捕され、さらにその直後、粟楠会に目をつけられて一切の商売が出来なくなったことに加え、静雄に喧嘩を売ってしまったことで消滅した。現在は本来の創始者である青葉とその仲間達が「ブルースクウェア」として活動している。 チーム名の由来は、青葉の仲間の一人である八房が彼らのことを「一人一人、四角く切り取られた青の広場を必死に護ってるサメ達の集まり」と評して名づけたことによる。 チャットルーム 折原臨也が主催したチャットルームであり、当初は臨也と帝人やセルティのみが参加者といった、興味対象のみをネット上で勧誘して作られたものであった。後に杏里や正臣も誘いを受けて参加、その後も臨也以外のメンバーによる勧誘などから、参加者の数はさらに増加している。 露西亜寿司(ろしあずし) サンシャイン通りに面して居を構える寿司屋。デニスが経営し、サイモンが客引きと接客を行っている。 ロシア王朝の宮殿風の内装に、純和風の寿司カウンターがあるという怪しげな店内で、基本的に全てのネタが時価。しかし意外にも味の評判は良く、常連も多い。 この店で喧嘩沙汰を起こせば、サイモンと店を気に入っている静雄という絶対に喧嘩を売ってはいけない二人を敵に回すことになるので、揉め事は避けられている。また、粟楠会の赤林からカニを仕入れている。 明日機組・目出井組系 粟楠会(あすきぐみ・めでいぐみけい あわくすかい) 池袋に根を下ろし、界隈を取り仕切っている極道。闇医者の新羅や情報屋の臨也などが繋がりを持つ。 密かに組織の有力者達の多くがアイドルの聖辺ルリのファン。 明日機組とは、近々杯を交わす予定ながら対立関係にある。 矢霧製薬(やぎりせいやく) 大手の薬品メーカー。最近は落ち目。セルティの「首」を巡る一連の騒動の後、ネブラに吸収合併される。 ネブラ アメリカに本社を置く世界的外資系企業。著者の他シリーズ『バッカーノ!』や『ヴぁんぷ!』に出てくるものと同一。 森厳やその再婚相手・エミリアが所属し、セルティやルリら人外の存在を研究対象とすべく狙っている。矢霧製薬を吸収合併した。吸血鬼や妖精、妖刀などの現象に関しての利害は採算度外視で裁定している様子が伺える。 スネイクハンズ 三頭池八尋がセルティの影を纏って「変身」した時の姿。池袋の新たなヒーローの名。またその名前を基にして、琴南久音が立ち会えた池袋互助会(何でも屋)の名称でもある。 メンバーは前述の二人と辰神姫香、運び屋を休業中のセルティ、琴南望美で構成されている。
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