付随した問題とは? わかりやすく解説

付随した問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 17:27 UTC 版)

田母神論文問題」の記事における「付随した問題」の解説

退職金返納問題 田母神退職となったものの、懲戒処分ではなかったため退職金満額支給された。与野党マスコミから退職金支払いに関して与野党から疑問の声が出ており、浜田防衛大臣は「自主返納求める」とした。 しかし田母神2008年11月11日参議院外交防衛委員会での答弁の中で、退職金6000万円返納する意志は無いと述べた佐藤正久自身ブログ2008年11月11日付「国防部会、田母神論文事案紛糾す」)で田母神のこの対応を支持している。 このため制度不備明らかになり、政府退職金返納基準懲戒免職当に拡大することを盛り込んだ国家公務員退職手当法改正案2009年度通常国会提出する意向示したアパグループ田母神癒着疑惑 懸賞主催者であるアパグループ代表・元谷外志雄と田母神は非常に親密間柄であることが明るみ出ており、適切な関係であったのか、との疑惑浮上している。田母神は「(主催者側から)資金提供受けたことは無い」としているが、憲法学者の水島朝穂前述の『東京新聞』のなかで「(極めて質の低い論文で)三百万円もの賞金をもらうのは資金援助に近い」と批判している。また、元谷の著書報道されない近現代史』(産経新聞出版)と、田母神論文内容共通点多数あるとの指摘もある(、31頁)。 2008年11月11日には民主党要請により田母神参考人として参議院外交防衛委員会招致された。この委員会2007年8月21日に元谷をF15航空幕僚長であった田母神許可出して体験搭乗させていたこと、統合幕僚学校当時2003年科目国家観歴史観」を新設し、「新しい歴史教科書をつくる会」(以下「つくる会」)の関係者である高森明勅福地惇両名講師招いていたことが明らかになった 。 また懸賞審査にあたっても、公式には覆面審査称して元谷は自身採点加わったことも公表していなかったが、アパグループ事前に論文選出するという手続き上、審査メンバーでは唯一事前に田母神論文知りうる立場であり、「(8月に)論文届いてまもなく田母神という名前に気づいた」「航空幕僚長だったのでびっくりした」と田母神原稿知っていたことを審査委員花岡語っている。 元谷は1作品限って付けられる最高得点田母神論文に付け大学生論文を含む3作品同点並んだ際は田母神論文推して学生には賞金30万円で十分」という趣旨発言をして最優秀賞選考から外し、他の審査委員了承した12月8日東京都内であった表彰式記者会見で元谷は、審査経過について「どだい民間会社がやる懸賞論文制度だから、私がいいと思った人に賞をあげても何らおかしくない」と語った。 また選考出席した山本秀一秘書によれば田母神論文内容過激であるとしてにいったん5点満点中「2点」をつけたが、誤ってアパ指示より1作品多い論文点数付けていたため、2回目審査会席上点数のない「選外」に変更した。しかし他の委員最高点をつけたため田母神論文選出されたという。これに対し委員一人花岡信昭は、山本秘書は「田母神論文明らかに点数をつけていた」「この秘書田母神氏の受賞最終的に認め満場一致決まった」としており、秘書発言否定している。 また朝日新聞取材によると、元谷代表は中山泰秀議員電話し「あなたの秘書2点から最低点ではなく最高点に付け直したんだ。ウソをつくと選挙落ちる。政治生命を失う」と語ったという。中山議員審査委員依頼した理由については「外務政務官だった肩書ほしかったからだ」と語っている。 また自衛隊によれば現職自衛官民間主催懸賞論文懸賞金受け取って問題のない要件として、「公平・公正な審査」が挙げられ、これを欠く場合自衛隊員倫理法等で禁止されている、利害関係者からの贈与等に当たるおそれがあるとされる。しかし最優秀賞受賞した田母神は「金銭目当て懸賞応募した思われるのは心外だ」として賞金受領拒否し賞状のみ受領することを表明した防衛省防衛監察本部2009年11月11日に、「真の近現代史観」懸賞論文航空自衛官97人が応募していた問題対し航空自衛隊組織的に民間企業活動協力した見られても仕方なく行政中立20公正性観点慎重に検討しておらず適切ではない」「航空幕僚監部から数多く部隊懸賞論文への応募促し第6航空団航空救難団では組織として、あるいは職務命令により応募させたと考えられるものもある」との監察結果公表した。 なお、田母神2009年8月6日広島市日本会議主催開催され講演締めで『国民保守言論求めていることがわかってきました保守言論左翼言論圧倒されないようにしなければなりません。そのためにも産経新聞と「正論」と「Will」買ってアパホテル泊まりチャンネル桜見てください』と、現在もアパグループ懇意にしていることを公言している。 幹部学校問題 田母神航空自衛隊幹部学校幹部会誌『友』2007年5月号に、今回論文同趣旨の意見発表した時は注意されなかったことについて、防衛省の中の基準が非常に曖昧であることが参議院外交防衛委員会指摘された。浜田靖一防衛大臣基準明確でないことを認めダブルスタンダードないようにしていきたい答弁した空自懸賞論文大量投稿問題 この懸賞には田母神以外にも複数現職自衛官応募している事が判明している。応募総数235人のうち97人が航空自衛官であったそのうち田母神がかつて赴任し、また主催者友の会会長務め第6航空団から62人が応募していた。その背景には航空幕僚監部教育課長が5月20日全部隊に懸賞論文応募要領ファクスしたうえ、6月にも同人事教部長主要部隊投稿促す趣旨の手紙を郵送したことがある。そのため防衛大臣直属監察本部は、これらの経緯前空幕長からの指示がなかったかどうかを調査するとしている。なお、入選した13人のうち自衛隊員田母神だけであったため、自衛隊内部では「最初から出来レースではなかったか?」という疑問の声がある。 自衛官個人癒着調査 民主党防衛省に対してアパグループから利益供与受けている者がいないか、25万人自衛隊員対象調査を行う事を求めた調査対象は「隊員個人アパマンション住んでいる者の有無」、「部隊によるあっせん有無」、「アパホテルメンバーズカードについて、あらかじめポイント付与されカード受け取った者の有無」「アパグループからキャッシュバック受け取った者の有無」「福利厚生目的以外でアパホテル利用する際、無料宿泊券や割引券等を受領した者の有無となっている。 防衛省隊員任意の上で自衛隊員原則としてすべての隊員対象として聞き取り調査行っているが、2008年12月12日時点アパグループから供与受けた隊員発見されていない

※この「付随した問題」の解説は、「田母神論文問題」の解説の一部です。
「付随した問題」を含む「田母神論文問題」の記事については、「田母神論文問題」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「付随した問題」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「付随した問題」の関連用語

付随した問題のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



付随した問題のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの田母神論文問題 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS