乙木家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 07:04 UTC 版)
乙木 守仁(おとぎ もりひと) / モリヒト 声 - 末次楓、叶弥生(少年期) / 松岡禎丞(ボイコミコント) 本作の主人公。魔女の使い魔で人間化した牛と虎を先祖とする、鬼の力を持つ少年。鬼の角のように一本だけとがったくせ毛が特徴である。 先祖の古い盟約に従い、ニコの使い魔となる。1年以内にニコの身にふりかかると予言された災いを防ぐため、ニコと同居して彼女を護衛する。 生真面目で責任感の強いクールな性格だが、世話焼きで苦労人気質。同時に凝り性でもあり、ヴィンテージやカフェ巡りなどの趣味が関わると夢中になったり多弁になったりするところもある。少年時代に鬼の力を制御できず桃田を大怪我させ周囲から避けられた過去から、当初は他人と関わることにも自分や他人が人ならざる能力を行使することにも否定的だった。そのこともあってか非常にストイックな性分。 幼馴染のニコは護衛対象として大切にしているが、一方で特別な感情は妨げになると自らの気持ちを封じ込めているところもある。 鬼であるため怪力を発揮する能力を持つ。幼少期は力を制御できなかったが、父親から修業を受け、力をコントロールするための鬼艮術を教わっている。 若月 ニコ(わかつき ニコ) 声 - 京花優希 / 小松未可子(ボイコミコント) 本作のヒロイン。モリヒトの幼馴染である魔女。小学4年生のころに魔女の聖地で修業をするため引っ越していったが、6年間の修行を終えて帰って来た。 性格は明朗快活で天然気質。人の役に立つ立派な魔女を目指すもののドジでおっちょこちょいな性分のため、しばしば魔法によるトラブルを起こしてはモリヒトを振り回す。語尾に「~のよ」という癖がある。 幼少期は舌足らずだったためにモリヒトの名前を「モイヒト」と発音しており、現在でもモリヒトのことを「モイちゃん」と呼ぶ。自分のことをそばで助けてきたモリヒトに淡い恋心を抱いており、魔女と使い魔の古い盟約によって鬼の一族であるモリヒトを使い魔に指名した。 幼少期は両親と三人で暮らしていたが、父親はニコが幼少期に魔法の暴走によって家を半壊させた際に「魔女と人間が家族になることは難しい」と家を出て行ってしまった過去がある。 実は強い魔力を秘めた千年に一人の特別な白魔女「千の魔女」であり、その膨大な魔力を黒魔女に狙われることとなる。 風祭 監志(かざまつり かんし) / カンシ 声 - 福島潤(ボイコミコント) 天狗の力を持つカラスの使い魔の少年。一人称は「ワシ」で関西弁で喋る。気さくで情に厚く、誰とでもすぐに仲良くなれる性格。 ニコとは修行期間中によく遊んでいた仲で、ニコからは「カンちゃん」と呼ばれている。 金銭面でルーズなところがあり、借金で首が回らなくなったところをニコの母に肩代わりしてもらったことがある。その恩義があるニコの母に頼まれ、モリヒトと同じくニコの使い魔となった。当初は一人暮らしをしていたが、舞い上がって生活費をすべて遊びに使い切ってしまったため乙木家に転がり込む。 天狗と鬼は種族的に不仲だったため鬼であるモリヒトを最初は敵視していたが、一方でこのような問題はない方がいいとも考えており、最終的にモリヒトとの関係も落ち着いた。 錫杖を振るって風を操る能力を持ち、天狗の隠れ蓑という道具を用いて一定時間姿を隠すこともできる。またカラスの使い魔であるため町中のカラスと会話ができ、情報収集を可能とする。 真神 圭護(まがみ けいご) / ケイゴ 声 - 松岡禎丞(ボイコミコント) ニコやモリヒトと同じ1年3組のクラスメイト。オタク気質でマイナーなものが好きな自分に酔っている、自他共に認める「サブカルクソ野郎」。かつてはフィギュアスケート選手だったが母親とともに車で大会に向かう途中で交通事故に会い、足を負傷して引退した過去を持つ。 モリヒトには何かと声をかけたことで友人となった。小規模ながらユーチューバーとして活動しており、同じくユーチューブでカンニコチャンネルの活動を始めたニコやカンシにアドバイスを行ったことで彼らとも仲良くなる。 その正体は狼の使い魔である狼男。狼男自体は途絶えた一族でありケイゴの両親も普通の人間だったが、先祖返りで能力が発動した。 交通事故を機にフィギュアスケートを引退した本当の理由も、足の負傷自体は回復したが狼男としての能力が表人格に影響しているのならフェアではないと考えたため。だが当時の交通事故で母親が重傷を負い、車椅子生活を余儀なくしたことに心を痛めていた。そこを黒魔女である「付与の魔女」に付け込まれ、母親の足を治す代わりに使い魔として契約をさせられてニコを捕まえる計画に協力していた。モリヒトに何かと声をかけていたのもそのため。 災いの予言を巡る事件を経て、付与の魔女が命を落とした後は契約が切れて解放される。その後はニコから万能薬をもらって母親の足を完治させてもらい、回復した母が海外での活動を再開したことで新たな使い魔として乙木家に居候を始める。ウルフ ケイゴの裏人格で、狼男本来の姿。能力自体は血が薄れて変化しており、満月を見ても狼に変身しなくなった代わりに、三日月型のものを見ると凶暴さと野生の強さを持った別人格に変身する。 身勝手で凶暴な性格の戦闘狂で、表出すると言葉遣いも荒々しくなり欲望に忠実な行動をとる。獣のメスが強いオスに惹かれるように女にもモテるようになる。束縛されることを嫌うが、狼の習性として自分を倒したモリヒトの指示だけは次に倒すまで大人しく聞いている。 知らない間に問題を起こすウルフの人格はケイゴの悩みの種ではあるが、一方で幾度となくウルフの人格に助けられたことや強さと自由さに憧れてることもあって仲は悪くない。 霧生 見晴(きりゅう みはる) / ミハル 吸血鬼の力を持つコウモリの使い魔の少年。中学3年生。ニコの母・伊吹の新たな予言に沿って訪れた聖地にて守仁達が出会った美少年。まつげが長く色白の肌を持ち、少女と見間違うほどの容姿をしている。長時間直射日光を浴びると倒れてしまうため、よく日傘をさしている。 一見おしとやかで礼儀正しく振舞うが空気が読めず、グロテスク、ノンデリカシーな発言を好む。 家は代々祓魔師の家系で、父親も表向きは牧師を勤めながら祓魔師として活動している。 ミハル自身も祓魔師として特に強力な力を有しており、日傘に仕込んだ細剣を武器に戦うことができる。 現代の吸血鬼は血を吸わなくなった代わりに皮膚から生命エネルギーや魔力を吸収する。霧生家自体は吸血鬼の力が薄まり、吸血鬼もいずれ衰退していく種族だったが、吸血鬼として強力な力を持って生まれたミハルは特に生命エネルギーを必要としていた。 能力に目覚めた最初は友人から少しずつ生命エネルギーをかすめ取っていたが、成長に従って必要なエネルギーが増えると父親から一人から生命エネルギーをもらうようになった。その結果父親の老化が進み、必要なエネルギーを少なくするため昼の活動を徐々に減らして進学も諦める予定だったが、モリヒトから自分達使い魔の持つ強力な生命エネルギーの供給を提案されたことで乙木家に居候を始めた。
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