主要契約精霊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 01:31 UTC 版)
エスト 声 - 加隈亜衣 本作のもう1人のメインヒロインで、もう一人の主人公。カミトの相棒である〈魔王殺しの聖剣(デモン・スレイヤー)〉と呼ばれる剣精霊の少女。普段の姿は銀髪の少女だが、精霊魔装〈テルミヌス・エスト〉の姿は長大な剣。 対呪性能や凄まじい魔力を秘めており、10分の1しか発揮できない現在でも並の精霊とは比べものにならないほどで、最強クラスのレスティアと同等の力を誇る。だが唯一の弱点はあまりに強力すぎるため神威の消費が激しいことで、当初カミトは数分しか精霊魔装として展開出来なかった。 かつては学院の近くの洞窟に封印されており、後述の理由のために今まで多くの精霊使いを袖にしてきたが、本人曰く「カミトに自分と似たものを感じた」らしく彼と契約を交わす。 普段は無表情で滅多に感情を表に出さないが、自分が好意を抱いているカミトに対してだけは甘えることが多く、よく全裸ニーソックスや裸ブラウスの姿で彼に添い寝している。基本的に羞恥心という感情を持っていないが、素足を見せることだけは極端に恥ずかしがる。 基本的にカミトには絶対の忠誠心を持っているが、天然で多くの女性の心を射止める彼に対して「カミトは本当に節操が無い御主人様です……」と言うなど、カミトの天然女たらしな一面には呆れ果てているようである。 その正体は古代の大戦の時代に作られた精霊兵器であり、かつて魔王スライマンと戦い、世界を救った〈救世の聖女(セイクリッド・クイーン)〉アレイシア・イドリースの相棒だった。しかし、自身が強大な解呪の力と引き替えに契約者の命を削る魔剣であることが判明し、アレイシアはその呪いで命を落としてしまった。 自分と同じ最高位の精霊でカミトのもう一人の相棒でもあるレスティアには嫉妬も含んだ対抗心を抱いており、彼女からの挑発に対して度々応酬をしている。 最終決戦後もカミトの傍に留まって、アレイシア精霊学院に戻って行われた祝宴の翌朝に、カミトに恥ずかしながらも素足を見せた。なお、最終決戦時には既に本体の〈テルミヌス・エスト〉とは乖離した別の存在になっていた為、本体の〈テルミヌス・エスト〉が消滅した後も存在を維持している。 キャラクター人気投票では1位。第2回でも1位。テルミヌス・エスト カミトとの契約の影響で分裂したエストの本体。〈魔王殺しの聖剣〉と呼ばれている存在。 分離したエストに過去の記憶を与えていた張本人で、本来はカミトとも契約をするつもりはなかったが、カミトが契約をしようとしたためにエストと分裂してしまった。5巻でカミトとの〈門〉が閉じた時に、分離したエストにカミトとの契約を破棄するように命令した。 〈精霊戦争〉の際はどちらの側にも付かず、どちらの勢力にも恐れられており、最高位の闇精霊であるレスティアをして喧嘩をしたくないと言うほどである。 〈元素精霊界〉での最終決戦で、〈聖女〉アレイシアの肉体を得た〈聖王〉アレクサンドロスに契約を復活させられて召喚され、エストのことを既に自身から乖離した別の存在だとアレクサンドロスに告げた。そして、カミトの双剣をも圧倒するが、カミトが魔装融合で顕現させた〈魔王の聖魔剣〉の攻撃で亀裂が生じて、カミトの〈烈華螺旋剣舞・無限解放〉でアレクサンドロスと共に粉々に砕け散って、アレイシアの意識の欠片と共に消滅した。 レスティア・アッシュドール 声 - 日笠陽子 カミトの契約精霊で、かつて魔王が使役したとされる最高位の闇精霊。普段の姿は艶やかな黒髪に黄昏色の瞳をして黒い翼を持つ闇色のドレスを着た少女。精霊魔装の姿は闇の魔剣〈真実を貫く剣(ヴォーパル・ソード)〉。 その正体は〈闇の精霊王〉レン・アッシュドールの分身のような存在であり、〈闇の精霊王〉の力を受け継ぐ〈魔王〉を覚醒に導く導き手として、数千年間に渡り生きてきた。 〈暗黒の炎(イビルフレイム)〉や〈闇魔閃雷(ヘルブラスト)〉といった高位の闇属性の精霊魔術を使用している。 〈教導院〉ではカミトの教育係だったが、カミトに人の心を教えてしまったために再び〈スライマンの指輪〉に封印された。 その後、崩壊する〈教導院〉からカミトと共に脱出し、グレイワースに封印を解いてもらい、レン・アッシュベルと名乗ったカミトと共に〈精霊剣舞祭〉の頂点に登り詰める。カミトに精霊王の暗殺という願いを頼み、〈異界の闇〉に汚染された精霊王の狂った人格のみを滅ぼそうとしていたが、精霊王を浸食している〈異界の闇〉によって捕らえられ、カミトを転移魔術で安全な場所に飛ばした後、長らく行方が知れなかった。 その〈異界の闇〉によって「汚染」された〈闇の精霊王〉によって内側から侵食されつつあり、自分でいられる時間が残り短くなっていた。 作中における数々の事件で暗躍しており、〈精霊剣舞祭〉本戦ではカミトを〈魔王〉として覚醒させる仕上げとしてネペンテス・ロアをぶつけ、自身も精霊魔装になりカミトや〈チーム・スカーレット〉の面々と交戦する。しかしミラ・バセットの介入などにより敗北し、一時的に実体化できない程に弱っていたが7巻で再び復活する。 神聖ルギア王国、および〈聖霊騎士団〉から「世界の敵」として狙われている。 彼女が変わってしまったのは、上述の〈異界の闇〉によって汚染された〈闇の精霊王〉が彼女自身に潜ませた〈魔王〉の意思であることが発覚。さらにカミトが〈魔王〉として覚醒したことで精霊契約の絆も消えかかってしまうが、クレアが〈魔王〉の魂を鎮めることの出来る〈闇の精霊姫〉として目覚めたことにより〈魔王〉の意思が封印され、カミトとの3年前の絆を完全に取り戻し、再び彼の契約精霊として戦うことになる。 最終決戦後もカミトの傍におり、自分の役目はカミトを心の安らぎの居場所となったアレイシア精霊学院に導くことだったのかもしれないと思っている。 自分と同じく最高位の精霊であり、カミトのもう一人の相棒であるエストには対抗心を持っているような節があり、エストとは度々挑発の応酬をしている。が、付き合う内にそのような態度もなくなり、最終的に「喧嘩するほど仲が良い」という間柄になり、妹のような目を向けるようになった。 〈精霊戦争〉時は〈闇の精霊王〉の軍勢を率いる立場におり、オルトリンデとはその時に何度か刃を交えた間柄であった。 キャラクター人気投票第2回では5位。 スカーレット/オルトリンデ クレアが使役する炎精霊。火猫の姿をしている。 〈灼銀の戦姫(スカーレット・ヴァルキリー)〉と呼ばれ、竜種ですら倒すこともできる強力な精霊だが、クレアからの扱いは猫そのもの。精霊魔装の姿は〈炎の鞭(フレイムタン)〉。第二展開時は飛翔可能な真紅の鎧<殲火の戦鎧(エインヘリヤル)>。 真名は遥か昔に失われていたが、〈精霊戦争〉の仇敵でもあるレスティアによって9巻で判明し、人型高位精霊のオルトリンデとして覚醒する。 真名開放後は一国のエース級精霊使いを単独で撃破するほどの力を発揮する。 覚醒した後も火猫の姿にもなることも可能になっているが、その時は獣並の知性になっており、記憶は人型とは別になっている。 真名開放後は火猫の姿であるにもかかわらず、カミトに嫉妬するような描写がある。15巻で、〈竜の峰〉のヴリトラが封印された〈祭殿〉で、ルビアの幻影に惑わされるクレアに自分の心に素直になるように諭し、カミトを好きだと告白したクレアの求めに応じて、オルトリンデとして再び顕現した。以降はクレアの意思で自在に顕現できるようになったが、その分クレアの〈神威〉を多く消費している。〈元素精霊界〉での最終決戦で、クレアがカミトとの〈闇神楽〉の儀式を行った後は、真名解放せずともスカーレットの意思で顕現できるようになった。 オルトリンデとしての本質はエストと同じ〈精霊兵器〉であり、エストとの情報共有によって〈天使〉に対抗する事が可能となる。 フェンリル リンスレットが使役する魔氷精霊。狼の姿をしており、胃の中が亜空間となっており荷物を飲み込んで運ぶことができる。精霊魔装の姿は〈魔氷の弓(フリージング・アロー)〉。第二展開時は<氷烈の魔弓(フローズヴィトニル)> 〈精霊剣舞祭〉決勝にて、バンダースナッチに食べられて吸収されたが、その後、〈精霊剣舞祭〉終了後にイセリアを狙うシェーラ・カーン(教主)と共に漆黒の体毛と紅い目という本来とは程遠い禍々しい姿で現れ、カミト達に牙をむくが、カミトとエストによって解放され、リンスレットの元に戻る。 イセリアがリンスレットたちと会話するときには、フェンリルを介している。 シムルグ エリスが使役する魔風精霊。巨大な鳥の姿をしており、偵察を得意としている。精霊魔装の姿は〈風翼の槍(レイ・ホーク)〉。 エリスからは「顔が怖い、あんまり可愛くない」と言われている。〈精霊大祭〉で子供にせがまれたエリスが召喚した際は、その子供に泣かれてしまっている。〈元素精霊界〉での最終決戦で、エリスがカミトとの〈闇神楽〉の儀式を行った後は、王冠と七色の羽根を纏う霊鳥のような姿になる。 風精霊の特徴として、契約者であるエリスと離れて行動することができる。 ゲオルギウス フィアナが使役するオルデシア王家に代々仕える聖属性の騎士精霊。精霊魔装の姿は〈無窮なる女王の城(セイブ・ザ・クイーン)〉。第二展開時は<栄光の騎士剣(クリムゾン・グローリー)> フィアナが〈喪失の精霊姫〉となってからは長らく呼び出されていなかったが、ジオ・インザーギとの戦いでフィアナが精霊契約の力を取り戻したことで、再び彼女の契約精霊として召喚されるようになる。 高い防御力を誇り、聖属性の高位精霊のため闇属性への抵抗防御力も高く、チームでは防御の要になっている。 〈元素精霊界〉での最終決戦では、〈風の精霊王〉ベルファール・シルフィードの化身との戦いでフィアナの危機に反応して、自身の意思で精霊形態に戻った際に初めてフィアナに語りかけて、帝国古流剣技でベルファールの化身を迎撃した。
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