ヨウの関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/09 16:55 UTC 版)
拾因(シュウ イン) 声 - 森川智之 ヨウの師匠で謎の多い人物。長い間消息不明で主にヨウの回想の中で登場していたが死体が発見された。「世界の敵」と呼ばれるほどの実力を持つ構造者。元拾人者だがヨウと出会う前に廃業しており、度々過去を悔やむ様子を見せていた。謎の黒い鍵を見つめながら自分の愚かさのせいで家族を守れなかったと語り、賢い人間になるようにヨウを諭す。またヨウと「世界を救う」ように約束をして必ず覚えておくように念を押した。 幾度と無く聖心への進入やダーナの繭の種への接触を図っていたが目的は不明。その度に聖国真類最強の戦士達に囲まれてもたやすく逃げ延びた。人界とマグメルにまたがる陰謀に何らかの関与をしていた形跡がある。 目つきなどの容姿や雰囲気がヨウととても似ているが、黒い瞳を持つ。また構造力の質もほぼ同じで、通常は他人に引き継がせることが不可能なはずの完全構造力をヨウに引き継がせることができた。 幻想構造の力を使用していたが、幻想構造と現実構造の完全な形での両立を研究していたため、現実構造の力も持つ可能性が高い。因果限界 空間移動を可能とする幻想構造で、巨大な因という文字が離れた場所同士をつなぐ門となる。希少かつ大半は可視範囲内の移動しかできない転送の能力だが、大陸間移動すら実現する驚異的な性能を持つ。 エミリア・チェスター 声 - 山村響 極星社の兵器開発部に勤務している女性。身体的にも構造力的にもごく普通の人間だが、芯が強く生命の危機が迫っている時でも気丈に振る舞える。 父の救助依頼をきっかけにヨウと関わりを持つようになる。ダーナの繭内部に取り残された際は、先の依頼と逆に父親から救助依頼が出されてヨウによって助けられた。神明阿一族の暗躍など全く知らない一般人だったが、これらの事件によりマグメルの出現には隠蔽された事情があることに気付き、マグメル新生という真実を知る。 ヨウのことを信頼しており、好意を抱いている。 第2部での登場はごくわずか。ヨウへの兵器提供などで時折言及される程度で、事件に巻き込まれずに人界で生活している。 トト・ビックトー おそらく20歳手前の若い女性探検家。オーフィス・ビックトーという第一部時点の2年前に病死した有名な冒険家の娘で、莫大な資産とマグメルに財宝を隠し新たな冒険を作るという夢を受け継ぐ。構造の能力を持たず身体能力にも特筆すべき点はないが、父の遺した人脈により情報収集にはやや長ける。父の遺影と父がマグメルに隠した宝箱の鍵をロケットペンダントに入れて身に着けている。 ミスリルリキッドの採掘に成功したことでヨウたちと知り合ったつもりだったが、実は以前にも父とともにヨウ・拾因と遭遇していた。その際には見知らぬはずの拾因から昔親しい友人だったとなぜか言及された。 自身の探検でなく他の探検家たちのロマンを支えることを第一としている点で、ヨウとは共感し合う部分がある。 ヨウとゼロが神明阿の探険隊への潜入を図った際に、自身も別行動での潜入を試みる。その際に神明阿アススと知り合い、名を覚えておくように言われた。その後発生したフォウル国と神明阿の戦闘に巻き込まれて原皇ティトールの端末にされ、アススへの攻撃に利用される。アススにとどめの一撃を加えた後はティトールなりの計らいにより端末化を解除されて自我を取り戻し、アススの名を呼んで最後を看取った。 ティトールに利用される形でヨウたちとともにマグメル最深部へ向かうように。 原皇ブレス・ティトール マグメルの部族連合フォウル国の女性指導者。末広がりのツリ目が特徴。髪色は薄く白抜きで表現される。 拾因を知っており、端末を通じて接触した際にヨウが拾因の後継者であることに気が付いて関心を持つ。トト・ビックトーを端末にしてヨウと交渉させ、ヨウの構造力の一部を入手して分析した。ヨウたちに対しては非常にオープンに接するが、特に自国民に対して指導者らしい威厳を見せることもある。現在最強の生物とされる。 聖心を狙っているため、聖国真類からは宿敵の一人に数えられ、神明阿一族とも対立している。マグメルへ侵攻する神明阿一族に対抗するためヨウに共闘を持ちかける。聖国真類とも同盟を交渉するが、真の狙いは二勢力に潰し合いをさせ自分のみが勝ち残ることにある。 最年長のエリンの1人であり、200歳台150年前の先代原皇の時代、小娘だった頃に神明阿ウェイドと知り合っており、浅からぬ因縁を持つ。当時は先代の下でフォウル国の幹部として働いていた。 先代原皇に滅ぼされた前世類の唯一の生き残り。二十一の妖皇(ホロウミナル) 21の仮面の幻想構造。仮面状の構造物を頭部に宿らされた生物は六芒星(上向きの三角形が小さめ)の紋章が浮かびティトールの端末となる。構造力を消費して複数の端末を同時に操作する。精度と威力は落ちるが端末の構造能力を使用でき、更にはその記憶を覗くことも可能。端末化したトトを自身の構造力で強化するなど、端末を通じても自身の構造力を使用できる。トトに使用させた解析の幻想構造は後に別のエリンを構造者とした状態で再登場しており、端末同士でも構造能力を融通させられる。端末化には対象を十分に知る必要があり、面識が薄く心身ともに強い相手には使用できない。端末化の解除はティトールの任意。 150年前は仮面の数は7つだった。 マグメル深部の少年(仮称) 遥かのマグメル深部において、ヨウがアススの戦闘中に「他の誰か」を理解するのと同時刻に、自分自身を理解されていくような感覚を味わった少年。 顔立ちは描写されていないがヨウとよく似た外見をしており、「第10.5話のゼロ」からご主人と呼ばれていた少年と全く同じ服装。服には「拾」と同じ意味の「10」という数字が入っている。 小ぶりで丸みを帯びた形状だが幻想構造の因果限界を使用できる。 マグメル深部の少女(仮称) 遥かのマグメル深部の少年に同行している少女。 顔立ちは描写されていないがゼロとよく似た外見をしており、「第10.5話のゼロ」と全く同じ服装。「第10.5話のゼロ」はリア号乗船時に「ご主人」から古い友人に託された物だという謎の黒い鍵をプレゼントされている。
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