モメンタム
モメンタム
英語:momentum
モメンタム(momentum)とは、物理学の概念で、物体の運動量を表す言葉である。具体的には、物体の質量と速度の積として定義される。例えば、質量が大きい物体や速度が速い物体は、モメンタムが大きくなる。逆に、質量が小さい物体や速度が遅い物体は、モメンタムが小さくなる。
momentum
「momentum」とは、勢い・弾みを意味する英語表現である。
「momentum」とは・「momentum」の意味
「momentum」とは、主に「勢い」「弾み」「機運」「契機」「運動量」「推進力」などを意味する英語表現。品詞は名詞であり、関連語に名詞「moment(瞬間)」がある。相場の勢いやマーケティング、機械学習の分野でも、ある指標に加速が掛かっている表現として「momentum」がよく使用される。物理学で「momentum」とは
モメンタムは「運動量」を意味する単語として、「Law of momentum conservation.(運動量保存の法則)」のように用いる。物理でモメンタムの記号はmではなくpであるが、これはかつて「運動量」は慣性や勢いとして表され、「impetus(勢い、推進力)」と呼ばれていたためである。「im-」は接尾辞のため、語幹「petus」の頭文字pを取って、記号として使われるようになった。
「momentum」の発音・読み方
「momentum」の発音記号は、アメリカ英語で「moʊˈmɛntəm」、イギリス英語で「məˈmɛntəm」で、最初の「mo-」にアクセントが置かれる。カタカナで表記する場合、アメリカ英語で「モォゥメェンダァム」、イギリス英語で「モゥメェンタァム」のような音になる。「momentum」の語源・由来
「momentum」の語源は、ラテン語の「momentum(運動、運動力、短い時間、瞬間)」。語幹の「moment」は「ほんの一瞬の出来事」という意味である。力学における科学的な用法で「物体の質量と速度の積、移動する物体の運動量」や「運動、推進力によって得られる力」という意味で古くから使われてきた。「momentum」を含む英熟語・英語表現
「in momentum」とは
「in momentum」とは、「勢いが~」「勢いにおいて」を意味する英語表現である。以下のように、何らかの動向を分析・把握する表現ができる。「Recovery of demand in the housing sector was still lacking in momentum.(住宅需要の回復にいまだ力強さが見られない)」「With the acceleration of Cost Innovation activities and the increase in sales momentum due to the global launch, we expect to become profitable again.(コスト革新活動の加速とグローバル展開による販売モメンタムの向上により、再び黒字化する見込みである)」
「keep momentum」とは
「keep momentum」とは、「勢いを保つ」「維持する」を意味する英語表現である。「One way to keep momentum going is to have constantly greater goals.(勢いを維持する方法の一つは、常に大きな目標を持つことである)」のように使用する。
「momentum」に関連する用語の解説
「accumulate momentum」とは
「accumulate momentum」とは、「運動量を蓄積する」を示す表現である。「Reducing accumulated momentum by independent control for technology demonstration mission.(技術実証ミッションの独立制御による蓄積運動量の低減)」のように使用される。
「forward momentum」とは
「forward momentum」とは、「前進する運動量」「前進する勢い」を示す表現である。「Forward momentum is a continuous variable that is naturally divided into three distinct segments by the destinations of trajectories.(前進運動量は連続変数であり、軌道の目的地によって自然に3つの区分に分けられる)」「His speeches are sequences of confined, obsessively repeated patterns that lack any forward momentum.(彼のスピーチは閉塞的で、強迫的に繰り返されるパターンの連続であり、前進する勢いがない)」のように、物理分野やその他の領域でも用いられる。
「momentum」の複数形
「momentum」の複数形は、「momentums」または「momenta」となる。単数形が「-um」で終わる名詞を、複数形で「-a」に変えるパターンは、他に「medium - media」(伝達手段)、「datum - data」(データ)、「bacterium - bacteria」(細菌)などがある。「momentum」の類語
「momentum」の類語は、「運動力、推進力」の意味で「energy(勢力)」「power(動力)」「strength(強さ)」「impetus(弾み)」がある。「momentum」の使い方・例文
「勢い」という意味で、「If you have the chutzpah, the courage to take action right away, even before you think you're ready, your boldness creates immediate momentum.(あなたが準備ができていると思う前にさえ、すぐに行動を起こす勇気や図太さがあるならば、大胆さは即座の勢いを作る)」のような使い方がある。「機運」という言い方では、以下のように用いられる。「The group at this juncture can become a supporter that enhances momentum towards open regional cooperation.(グループはこの時期、開かれた地域協力への機運を高めるサポーターになることができる)」「To build momentum towards grand reopening in March 2019, it seeks an even deeper relationship with the district and its people.(2019年3月のグランドリニューアルへの機運を高め、地域や人々とのより深い関わりを求めていきたい)」
「弾みが付く」という表現で、「Four-day working week gains momentum as more firms sign up.(より多くの会社が参入して、週4日労働制に弾みがつく)」のように使われる。
モメンタム
モメンタムとは、ビジネス用語としては、相場の勢いという意味のこと。モメンタムは英語で勢いや推進力といった意味があるように、上昇や下落の速度など短期的な動きを判断する時に用いられる指標である。ゼロ以上であれば強気相場であり、ゼロより下であれば弱気相場といったような見方をする。モメンタムによって売買の判断をすることも可能だ。
モメンタムには「業績モメンタム」や「株価モメンタム」などがあるが、FXにおいてはテクニカル指標の1つとして用いられる。計算式は、当日の終値から基準となる日の終値を引くだけと単純である。10日間のモメンタムを作成する場合であれば、今日の終値から10日前の終値をを引くことで算出することが出来るということだ。
モメンタムを売り買いのシグナルにしている人も多い。モメンタムの基本的な考え方としては、モメンタムがゼロ以下からゼロ以上に抜ける上昇トレンドや、モメンタムがゼロ以上からさらに上昇している強気相場などが代表的な買いシグナルと言われているものだ。逆に、モメンタムがゼロ以上からゼロ以下にに割り込んでしまうような下落トレンドや、モメンタムがゼロ以下からさらに下降してしまうような弱気相場は代表的な売りシグナルと言われているものである。
モメンタム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/11 06:30 UTC 版)
モメンタム(英語/ラテン語: momentum)
- 経済学で、テクニカル指標の一種
- 物理学で、運動量のこと (比較:モーメント)
- 濱口裕司による日本の漫画作品。モメンタム (漫画)
- 2003年のSF映画。
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モメンタム (momentum)
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「アメリカンフットボールの用語集」の記事における「モメンタム (momentum)」の解説
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