ポルピュリオーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/13 03:28 UTC 版)
ポルピュリオーン(古希: Πορφυρίων, Porphyriōn)は、ギリシア神話の巨人、あるいは人物。長母音を省略してポルピュリオンとも表記される。
ポルピュリオーン(Πορφυρίων, Porphyriōn)は、ギリシア神話の巨人族、ギガースの1人である。ポルピュリオーンはアルキュオネウスと並んで特に強大な力を持っていた[4]。
ギガントマキアーのさいには、ポルピュリオーンはオリュンポスの神々を苦しめたので[5]、ゼウスは奸計を用いた。すなわちポルピュリオーンがヘーラー、ヘーラクレースと戦ったときに、ゼウスはポルピュリオーンの心をヘーラーへの欲情で満たした。このためポルピュリオーンはヘーラーに夢中になり、襲いかかってヘーラーの衣服を裂いた。ヘーラーは叫んで助けを呼んだが、このすきにゼウスはポルピュリオーンに雷を投げつけ、ヘーラクレースは矢を射て討ち果たした[6]。
なお、ポルピュリオーンはアプロディーテーに討たれたとも[7]、アポローンに討たれたともいわれる[8]。
脚注
- ^ パウサニアス、1巻14・7。
- ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、p.131b。
- ^ Oei, Martijn S. S. L.; Hardcastle, Martin J.; Timmerman, Roland; Gast, Aivin R. D. J. G. I. B.; Botteon, Andrea; Rodriguez, Antonio C.; Stern, Daniel; Calistro Rivera, Gabriela et al. (2024-09-19). “Black hole jets on the scale of the cosmic web” (英語). Nature 633 (8030): 537–541. doi:10.1038/s41586-024-07879-y. ISSN 0028-0836 .
- ^ アポロドーロス、1巻6・1。
- ^ アリストパネース『鳥』1252。
- ^ アポロドーロス、1巻6・2。
- ^ ジョルジュ・ドゥヴルー(en)『女性と神話』新評論、p.59。
- ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、p.268b。
参考文献
ポルピュリオーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 06:46 UTC 版)
「ギガントマキアー」の記事における「ポルピュリオーン」の解説
ヘーラーと戦い、美しい女神に欲情し襲いかかる。一説によれば、ゼウスが彼に欲情を吹き込んだとも言われる。衣を引き裂かれたヘーラーが悲鳴を上げたところで、ゼウスの雷霆に撃たれて戦闘不能となる。ヘーラクレースに射殺される。
※この「ポルピュリオーン」の解説は、「ギガントマキアー」の解説の一部です。
「ポルピュリオーン」を含む「ギガントマキアー」の記事については、「ギガントマキアー」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
- ポルピュリオーンのページへのリンク