肥育場
(フィードロット から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 09:12 UTC 版)
肥育場(ひいくじょう)とは、食肉用として出荷する直前の家畜を囲い込んで運動量を減らした上で、飼料を与えて太らせる(肥育する)ための施設である。
肥育場のことを英語では「feedlot」
と綴るが、「feed」とは「(動物を)飼育する」や「(動物に)飼料を与える」という意味である。また「feed yard」と2単語で書かれることもあって、こちらは「飼育する庭」といった意味である。肥育場での肥育を行うという手法は、アメリカ合衆国などでは、特に肉牛の生産において汎用されることでよく知られている。そしてアメリカ合衆国では、肉牛を柵の中に入れて運動を制限すると同時に、濃厚飼料を与えたり、ビタミン剤や抗菌薬などの飼料添加物を管理しながら与えて、肉牛の肥育を促進する生産方式をとる場合もある。しかし、肉牛の他にも、例えば食用のブタ、ウマ、ヒツジのような他の哺乳類に対しても出荷直前に行われる。さらに食用のアヒル、カモ、シチメンチョウのような鳥類に対しても同様である。
ここでは、過密収容され、汚物だらけであるという指摘がある[1]。
脚注
- ^ ゲイリー・L・フランシオン 『動物の権利入門』緑風出版、2018年、64頁。
関連項目
フィードロット(肥育場)
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「オージー・ビーフ」の記事における「フィードロット(肥育場)」の解説
グレインフェッドとして出荷される牛は、出荷前に大麦・小麦を中心とした穀物を与えられる。オージー・ビーフは「グラスフェッドが中心」と表現されることもあるが、それは加工原料やオーガニックビーフなど高級品を含めたものである。日本を含むアジア向けの市場への輸出は、放牧後に穀物で肥育させた肉が大半を占める。 日本を中心としたアジアマーケットではサシ脂が好まれ、この需要に合わせるため、フィードロットと呼ばれる肥育場に輸送し、グレインフェッドと呼ばれる穀物(グレイン)肥育が行われる。穀物を食べさせることにより、効率的に生体牛を増量できる。この方法はアメリカ産牛肉と同じであるが、アメリカでは遺伝子組み換えを含む飼料用コーンを中心に与えられるのに対し、オーストラリアでは遺伝子組み換えが行われていない大麦、小麦が飼料の中心である。また、肥育期間によりロングフェッド、ミドルフェッド、ショートフェッドなどに分類される。
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