ヒル系統
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 04:02 UTC 版)
ヒル(Leech) 元は実験用の吸血性のヒルだったものがマーカスによる愛情とウイルス実験の末にウイルスで巨大化・変異したもの。 全長20センチに大型化し、身体の上部に目を思わせるレンズ状の知覚器官と思しき組織があるのが特徴。下部の吸盤には鋭い牙が並ぶ口があり、これで獲物の血液を肉ごとかじり取り致命傷を与える。 その際に、このヒルが持つ高濃度のウィルスが傷口から体内に入り込んでしまうため、襲われた犠牲者は高確率でゾンビ化してしまう。 身体の上部のレンズ状の器官は、元来の一部のヒルには肉眼では確認出来ないが背面に“眼点”と呼ばれる知覚器官を有しており、恐らくこれが異常発達したものと思われる。擬態マーカス / 人型ヒル(Mimicry Marcus / Leech Man Type) 無数のヒルが集まり、生みの親であるマーカス博士の姿に擬態したもの。 ヒル同士が特殊な液体を分泌し、お互いの皮膚に浸透させて接着剤のように用いることで強固に結びついている。擬態はほぼ静止状態でしか維持できないが、顔のしわや衣服の模様まで再現するなど非常に精巧。攻撃対象を発見すると同時に歪な人型へ変形し、腕の部分を伸ばして鞭のように振り回し、組みついた相手に高濃度のウィルスが含まれた液体を放出する。ヒルの群体であるため急所は存在しないが、硫酸や高熱でヒル同士の結合を失わせることが可能。ただし、高熱以外の攻撃で止めを刺した場合は上半身が吹き飛ぶのみで、残った下半身が自爆するように弾けてヒルたちを弾丸のように飛ばす攻撃を行う。さらに下半身を攻撃して止めを刺せば自爆を防ぐことができる。 女王ヒル(Queen Leech) 死亡したマーカスの肉体に女王ヒルが侵入し、想像を絶する進化を遂げたもの。 名前は「女王」だが、実際は雌雄同体のため女王というよりはどちらでもあり、どちらでも無いのである。 10年の歳月をかけて遺伝子情報を取りこみ、その末に青年時代のジェームス・マーカスの姿だけでなく、記憶や思考をもコピーしている。 知能は人間と同等のレベルに発達し、何らかの伝達手段(『バイオハザード0 解体真書』のP.82では「微量の化学物質を含む嗅覚情報である可能性が高い」とされているが、本編中では初めて姿を現した時の命令時に歌のような声を出している。)によってヒルたちを統括している。 実は、女王ヒルの青年姿への擬態は大学生時代のマーカスを模したもので、『解体真書』によると「かつての若く美しい姿でいたい」というマーカスの願望によるものである。 女王がジェームスとして復活し動き出した時期に関しては『0』本編が開始する1998年7月23日よりも前、同年5月11日に起こった洋館ことアークレイ研究所におけるt-ウィルス流出事故が彼の仕業であった事から、少なくとも約二ヶ月前から活動していたようである。(また、幹部養成所の研究所エリアでは、生前に使っていた研究室の機材を再稼働させたりもしている) また、『0』本編ではマーカスの精神が女王ヒルに主導権を奪われこの形態に変異したが、『アンブレラクロニクルズ』では戦闘前にマーカスが自らの意思で無数の変異ヒルを身体に取り込み変異するシーンが描かれている。第一形態 マーカスの意思を乗っ取り、真の姿になった女王ヒル。 全身の形状は人型に近いが身長2メートル以上に巨大化した。皮膚はぬめりを帯びた暗緑色で、眼球のあった場所はナメクジのような触角が生えている。歩行動作も擬態マーカスとは違い人間に近く、腕部で殴りかかり、背中から変異ヒルを寄り合わせて作り上げた触手を突き出す。 耐久力が非常に高く、ロケランの直撃を数発耐えるレベルである。 第二形態 第一形態の時に受けたダメージを回復するべく、エネルギー源として周囲のヒルを取り込むと同時に肉体のリミッターを解除し急激な変貌を遂げた女王ヒル。 人型に留めていた第一形態からかけ離れ、より異形で巨大な姿となっている。背中の孔から毒液を撒き散らし、巨体に似合わぬ素早い動作で体当たりを行う。変異ヒル同士が強固に細胞を結合していることにより凄まじい耐久力を持つが、変異ヒル全般の特徴として擬態用の透明な外皮は紫外線への耐性が無く、日光を浴びると細胞を焼かれて結合が緩んでしまうという致命的な弱点を持つ。
※この「ヒル系統」の解説は、「バイオハザード0」の解説の一部です。
「ヒル系統」を含む「バイオハザード0」の記事については、「バイオハザード0」の概要を参照ください。
- ヒル系統のページへのリンク