バイキン城の関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 01:45 UTC 版)
「アンパンマンの登場人物一覧」の記事における「バイキン城の関係者」の解説
ばいきんまん(英:Baikin-man) 詳細は「ばいきんまん」を参照 声 - 中尾隆聖 性別 - 男 / 初登場回 - TV第1話「アンパンマン誕生」」 バイキン星から赤ちゃんの時にやって来た黴菌(ばいきん)。■トップ画にもいる。悪さと悪戯が大好きで、いつも皆に迷惑をかけて困らせているならず者。意地悪で暴れん坊だが、ドキンちゃんやばいきん仙人には頭が上がらない。綺麗な物が大嫌いで花や宝石を壊したり、ばら撒いたり、汚したりすることになるが、満天の星やオーロラ姫のオーロラに見惚れる描写もある。風呂や掃除など清潔に関連することが嫌いであるため、掃除されると身体が縮む。アンパンマンをやっつけるために生まれ、そのために生きている。アンパンマンたちに敗れ、吹っ飛んで退散する時の捨てセリフは「バ〜イバ〜イキ〜ン!」。 ドキンちゃん(英:Dokin-chan) 詳細は「ドキンちゃん」を参照 声 - 鶴ひろみ (TV第13話-第1389話、映画版第1作-第29作)→冨永みーな(鶴没後、第1390話-)、佐久間レイ(2017年クリスマススペシャルのみの代役) 性別 - 女 / 初登場回 - TV第13話A「アンパンマンとドキンちゃん」 バイキン星から突然やって来た黴菌の女の子。■トップ画にもいる。ばいきんまんの手助けをする。わがままな性格で、いつもばいきんまんを扱き使うが、優しい一面を見せることもある。しょくぱんまんに一途な恋心を寄せている。 ホラーマン 声 - 肝付兼太(TV第159話A - 第1330話A、映画版第3作 - 第28作)→矢尾一樹(肝付没後) 性別 - 男 / 初登場回 - 映画第3作目「とべ! とべ! ちびごん」、TV第159話A「アンパンマンとホラーマン」(TVデビュー) 1991年(平成3年)初登場。ひょうきんな骸骨のお化け。2本の骨が付いたボロボロの灰色(グレー)のTシャツを着ている。体は自由にバラバラになることができ、頭のみが独立して動くことも可能。胸の小骨を用いてピッキングもできる。以前は頭蓋骨の形をした岩山の洞窟に住んでいたが、現在はバイキン城に居候している。お人好しで少々お調子者だが憎めない性格で、基本的には誰にでも優しいため誰とでも仲良くなれる。初期はドキンちゃんのためにアンパンマンを襲うが、失敗ばかりして敵味方双方に笑われる始末であり、次第にアンパンマン達とも仲良くなった。料理が得意であり、ゲストキャラクターに料理を習うことも多い。ドキンちゃんに炊事や掃除をはじめ家事全般を押し付けられている。ばいきんまんにドキンちゃんからのお使いを丸投げされることも少なくないが、マイペースのため、すぐに忘れてしまう。神出鬼没で、想像もつかない場所から登場することも多い。怖がられることはほとんどないが(突然現れてばいきんまん達を驚かせることは多い)、暗がりの中にいる時に突然リアル顔で現れ、直面した相手を怖がらせることがある。自身がお化けであることは自覚しているが、「妖怪」呼ばわりされて怒ったこともある。得意技は、シャツについた骨を投げる『ホネブーメラン』。 公式サイトでは「アンパンマンとばいきんまんの両方の仲間」と紹介されている。TV版ではアンパンマン側にいることが多いが、映画版ではドキンちゃん目当てからかばいきんまん側に付いていることが比較的多い。自ら積極的に悪事に加担することは少ないが、ばいきんまんに騙されて鉄骨ホラーマンにされたり、しょくぱんまん相手だと面白がって参加している。仲良くなったゲストキャラクターを守るためならばいきんまんに攻撃を仕掛けることも厭わず、傍にドキンちゃんがいても目もくれないことさえある。パン工場へ出入りする機会も多く、ジャムおじさんのパンの配達を手伝ったりもする。いわゆる中立的な立場にいるキャラクターだが、自身のキャラクターソングの歌詞にも「敵と思えば味方」「くるくる変わる裏切り嘘つき」などとあるように非常に気まぐれな性格で、作中で何度も相手側へ寝返ったりすることがある。 ドキンちゃんのことが好きだが、いつも彼女にストーカーのように付きまとうため、彼女からはかなり嫌がられている(顔の輪郭がしょくぱんまんと似ているため、ドキンちゃんの妄想シーンにまで割り込んで来ることも)。しかし、本人は全く自覚しておらず、嫌われても懲りずに付きまとっている。ドキンちゃんに単刀直入に太ったことを指摘して怒られるなど、デリカシーのない一面もある。ドキンUFOにしがみ付いてでも彼女と接近しようとするが、中に入れてもらえることはほとんどなく(いつの間にか中に入っていて彼女を驚かせることもある)、たまに入れてもらえてもUFOの操縦を任せられたりする場合がある(本人は『ドキンちゃんのためなら』と喜んで引き受けている)。ピンチになったドキンちゃんを守ろうとヒーローになりきることもあるが、彼女には全く期待されていない。しょくぱんまんに嫉妬することもあるが、恋の鞘当てを演じることは滅多にない(夢の世界で戦ったことはある)。ドキンちゃんに同調して彼を応援することもある。TV第746話A『はしれ!ホラーマン』ではドキンちゃんが高熱によって寝込んでしまったため、熱取り草の薬を一生懸命探し、終盤で薬を飲ませて元気に復活したことがある。 一人称は「わたし」(キャラクターソングでは「おれ」)。丁寧な口調で、よく語尾に「ですね〜」を付け、逃げ出す時は「サヨナラ、サヨナラー」と言って逃げ、怖い物を見ると「怖いですね〜、ホラーですね〜」と言う。初期は語尾に「ホラー」と付けていた(現在では口癖として使っている)。ばいきんまんとドキンちゃんの喧嘩の巻き添えを喰らったり、アンパンマンにやられバイキン城に落ちて来たばいきんまんと衝突し体がバラバラになるなど損な役回りが多い。毒舌な一面も見られ、ヘマをやらかしたばいきんまんを悪し様に言うこともある。その一方で、ばいきんまんのことを尊敬している一面もあり、TV第908話「みんなのヒーロー!アンパンマン」ではばいきんまんの半生を振り返る映画のようなものをドキンちゃんに鑑賞させていた。極端なポジティブ思考の持ち主でもあり、あざみちゃんからの悪口も全て自身への助言だと解釈してしまうほどである。 映画『とべ! とべ! ちびごん』で初登場した時はドラゴン島にいて、ちびごんの飛ぶ練習を手伝っていた。弱気になるちびごんを叱咤激励し、練習から逃げようとすればそれでは自分のためにならないと窘めるなど、他の映画では見られない活躍をする。なお、あまり敬語では話さず、ドキンちゃんとの絡みもわずかである。 実は貴族の出身らしく、先祖もしくは遠縁にあたるホラー男爵が古城の肖像画に描かれていた。自分を磨く、もしくはドキンちゃんに好きになって欲しいがため、他のゲストキャラクター(ばいきん仙人、いなりずしのみこと、ちゃわんむしまろ、チェロヒキーさんなど)に弟子入りするエピソードも多い。いずみのせい、さくらちゃん、オオカビさんなどの個人的な知り合いも多く、登場初期は彼らをアンパンマン達やばいきんまん達に紹介するエピソードも多かった。 モデルは映画評論家の淀川長治で、「サヨナラ、サヨナラー」や「怖いですね〜」などの言い回しは日曜洋画劇場で解説を務めていた淀川の名ゼリフのパロディである。やなせは、ホラーマンは一回で消えるキャラクターだと思っていたが、いつの間にか人気者になり、本人もお気に入りのキャラクターになった。「ドキンちゃんに一途な愛情を寄せる純な奴」「善悪が曖昧で、いい奴なのか悪い奴なのかさっぱりわからない」「神出鬼没で、どこからでも急に現れることができるのが面白い」などと彼の持ち味を評価している。
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