ハリベルの従属官
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 01:24 UTC 版)
女の破面3人で構成。3人とも喧嘩ばかりしているが、ハリベルへの忠誠心は高い。全員アジューカス級で、大虚時代からハリベルの部下だったことがアニメ版で明らかになっている。また、従属官の中では後に生まれた事から新参者である事が確認されている。ハリベルと共に藍染による現世侵攻に同行し、乱菊・雛森と対戦。雛森の鬼道による攻撃を受けたことで斬魄刀を解放、混獣神(キメラ・パルカ)でアヨンを呼び出し、乱菊・雛森を始めとしたほとんどの副隊長達を死の寸前にまで追い込んだ。しかし元柳斎によってアヨンを倒され、隻腕のまま三人がかりで挑むも元柳斎に一蹴される。 一護と藍染の対決終結後は、織姫の治療で3人ともハリベルと共に一命を取り留め、虚圏に帰還。崩壊した虚夜宮でヤミーの霊圧跡に留まっていたクッカプーロを発見後、バラガン亡き後の虚圏の王座に立つにふさわしいとハリベルに求めるも、ハリベルはこれを拒否。3人とも旅をすることを決意したハリベルに着いていき、姿を消した。 千年血戦篇では、キルゲの部隊と戦闘し圧勝するがキルゲ本人には歯が立たず惨敗。駆けつけた一護に一度はバトンタッチするが、戦闘中にアヨンを密かに召喚し、キルゲの完聖体による攻撃ごとキルゲを不意討ちで殴り飛ばし、一護に代わって再び戦闘。圧勝し死の寸前まで追い込んだと思いきや不意討ちでアパッチを倒され、更に霊子吸収により逆にアヨンを吸収され、最後の切り札である蛇殻砦ごと全員吸収されかけ事実上敗北する。しかし、一護がキルゲを不意討ちで攻撃したことでキルゲの霊子吸収攻撃が中断され、瀕死になることはなかった。また、この篇で彼女ら3人に「3匹のけだもの」という意味の"3獣神(トレス・ベスティア)"という通り名が付いていることが明らかとなった。 エミルー・アパッチ 声 - 佐久間紅美 身長156cm 体重42kg 5月17日生まれ 破面・No.54 オッドアイで左目の周りに隈模様があり、額に角のような仮面の名残が付いている。一人称は「アタシ」。性格は短気かつ攻撃的で、しばしば怒りっぽさを見せる。自身の力に自信を持つ故か、相手の得体の知れない攻撃に迂闊に手を出すような短絡的な行動もある。短気故か他煽りに弱く、直ぐ煽られてしまう。 アニメ版では大虚時代の姿も登場しており、破面になる前は鹿に似た姿をしていた。ある雄の大虚に襲われた所をハリベルに助けられ、そのハリベルに導かれ、そのまま仲間になった。そのため、ハリベルの従属官の中で一番の新人であるが、破面として生まれ変わったのは彼女が先である。 一護と藍染の対決後、深手を負った状態でルキアや織姫らの前に現れ、ハリベルの救済を求めた。その際、人間に頼らなければならなかった無力さとともに感謝の気持ちを抱いている。 千年血戦篇では服装が変わり、両腕には手甲、胸にはプロテクター、頭には剣闘士を思わせる鬣のある兜を着けている。帰刃:『碧鹿闘女(シエルバ)』 解放前は円の一部が欠けた形状のチャクラムで、普段はブレスレットのように両手首に着けている。 解放するとヘラジカのような角が形成され、鋭い爪を持ち、首から下が毛皮のような服で覆われる。仮面紋が右目にも現れ、眼の色も左右で同じになる。 解号は「突き上げろ『碧鹿闘女』(つきあげろ『~』)」。 フランチェスカ・ミラ・ローズ 声 - 石塚さより 身長177cm 体重68kg 8月17日生まれ 破面・No.55 頭と首元に仮面の名残が飾りのように付いている。一人称は「アタシ」。高身長かつ筋肉質。かなり露出の高い服を着ており、上腕と腰には紫色の宝石のような装飾品を着けている。性格はアパッチ同様に攻撃的・好戦的で多少短気な印象を与える雰囲気を持つが、時折冷静さを見せることがある。アパッチ同様煽りに弱く直ぐに煽られてしまう。 アニメ版では肌の色が異なる(アニメ版では褐色肌)。また、大虚時代の姿も登場しており、破面になる前は金色の仮面を着けたライオンの姿をしていた。 千年血戦篇ではアパッチ同様服装が変わり、頭には二本の角が付いた兜を着けている。帰刃:『金獅子将(レオーナ)』 解放前は大剣のような形をしている。 解放すると帰刃前よりも巨大な大剣を装備し、ライオンを思わせるビキニアーマーを纏った姿に変わる。頭の仮面が兜のような形状に変わり、眉間に仮面紋が現れ、頭髪もたてがみを思わせるほどに増量する。 解号は「喰い散らせ『金獅子将』(くいちらせ『~』)」。 シィアン・スンスン 声 - 瀬那歩美 身長154cm 体重41kg 2月17日生まれ 破面・No.56 長髪で、アオザイのような袖の長い服を着ている。一人称は「私」。仮面の名残を髪飾りのように付けていて、右頬にピンク色の仮面紋がある。アパッチ、ミラ・ローズとは違い一応言葉使いは丁寧だが、かなりの毒舌家で対乱菊戦で乱菊に煽られる2人を何故か更に煽り、アパッチとミラ・ローズから「てめースンスンどっちの味方だ!」とキレられている。常に袖口で口元を隠す癖がある。 アニメ版では大虚時代の姿も登場しており、破面になる前は頭頂部が装甲で覆われた(虚には珍しく顔が仮面で覆われていない)大蛇の姿をしていた。 千年血戦篇では服装が変わっているが、他の二人ほど大きな変化はない。帰刃:『白蛇姫(アナコンダ)』 解放前は釵の形をしており、袖の中に入れて携帯している。 解放するとナーガを思わせる半人半蛇の姿に変わる。頭の仮面が首の後ろまで伸びた形状に変わり、左頬に右頬と同じ仮面紋が現れる。袖の下には腕が変化した大蛇が隠れている。 解号は「絞め殺せ『白蛇姫』(しめころせ『~』)」。 アヨン 身長7.9m(尻尾込み:15.1m) 体重9.5t 斬魄刀を解放したアパッチとミラ・ローズとスンスンが「混獣神(キメラ・パルカ)」により自ら切り落とした左腕で創生した彼女らのペット。 頭に生やした角と体、髪型、蛇の尻尾のようにアパッチらの特徴を模した部分があり、外見は大柄で虚の仮面を被っているような人型をしている。喉下には口が、頭には虚閃を放つ目玉がある。中身は獣そのものであり、言葉は話さず自らの殺戮本能に基づいて行動している。そのため主であるアパッチ達の命令も聞くことはなく、チャドや織姫はおろか、彼女達にすら不気味な存在として見られている。戦う相手に瀕死の重傷を負わせるほどの怪力の持ち主であり、いたぶるのを楽しむかの如く一方的な攻撃をする場面が多い。また攻撃を受けても全く動じず、なおも相手に攻撃しようと向かっていき(元柳斎は人を殺すことしか考えられぬ物の怪と評した)、頭から真っ二つに両断されても動きを止めない生命力を持つ。 一見、感情のない怪物のように見えるが、傷を付けられると怒り狂い、隠されている目玉と口がむき出しになり、さらなる凶暴性を発揮する。また、千年血戦篇ではキルゲに敗れたアパッチ達を気にかけるかのような素振りを見せている他、傷ついた彼女達を見て激昂しキルゲを攻撃したとも取れる描写になっている。 空座町での戦闘で乱菊や雛森と交戦中のアパッチ達により召喚され、乱菊と雛森さらには2人の元に駆けつけた檜佐木や射場に重傷を負わせてほとんどの副隊長達を追い詰めるが、副隊長達の危機を前に現れた元柳斎と交戦するも相手にならず、流刃若火の炎で焼き払われた。 アニメでは左腕を切り落とすのではなく、三人の左腕がエネルギー状になりそれらが集束して創生される。創生後も腕に円盤状のエネルギーが付いている。また、原作よりもさらに巨大になっており、ビルをも超える体躯を誇り、再生能力も有している。 千年血戦篇では完聖体となったキルゲを倒すために登場。圧倒し、ボロボロの状態にさせるも致命傷には至らなかった上、逆にキルゲに吸収され身体の一部にされてしまった。
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