トライドロン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 23:01 UTC 版)
「仮面ライダードライブの登場仮面ライダー」の記事における「トライドロン」の解説
仮面ライダードライブが運用するスーパービークル。正式型番TRIDORON-3000。警視庁特殊状況下事件捜査課、通称特状課に配備されており、平時は地下に設置された秘密の整備施設ドライブピットで待機しているが、事件が発生するとエレベーターで地上にせり出されて出動する。 高名な科学者であるクリム・スタインベルトが、ロイミュードに対抗するために生前に開発していたものであり、ロイミュードに殺害されたもののドライブドライバーに意識を転送させてベルトさんとなったクリムの話ではプロトドライブがハートロイミュードに倒された後、ベルトさん自身が「戦士を守れる強さがほしい」と願い、りんなと共に完成させた。生身の肉体を失ったベルトさんにとってのメインボディにあたり、移動時にはデッキボードに装着されるほか、ベルトさんの意思で遠隔操作を行うことができる。 大型グラビティエンジンコア・ドライビア-Tによってロイミュードが起こす重加速現象を無効化し、超高速マテリアル生成装置アッセンブルギアからドライブが使用する武器やタイヤを作り出す。またシフトカーの能力に応じた特殊タイヤを操るタイヤフエールによって攻撃を行う。車体は状況にあわせて3段変形し、さらにライドブースターとの合体で飛行可能となるなど、多面的に活躍する。 名称の由来は、仮面ライダーシリーズ初の4輪車である『仮面ライダーBLACK RX』の「ライドロン」に、「3」を意味する「tri」を付け加えたものである。 タイプスピードの撮影用車両(劇用車)はホンダ・NSXをカスタマイズした物である。デザイン画では、本作品の仮面ライダーのキーワードであるタイヤを強調するため、左フェンダー部分が切り取られて、その部分だけF1マシンのようなスタイリングになっている。ただし現実ではラジエーターなどの都合で切り取ることができない部分があるので、ボンネットの一部を黒く塗装して切り取ったかのように見せている。設定上アッセンブルギアとされるシルバーのフレームは、シフトカーをシフトブレスに変形させるときの回転軸をイメージしたもの。赤い車体を縦に走る白いレーシングストライプは、仮面ライダードライブ タイプスピードのデザインからのフィードバックである。 ベース車両は撮影時期から20年近く前のものなので、内装も古く見えないように手が加えられている。外装の色を内装に流し込むことが一時期流行したイタリア車にならって内側も真っ赤に仕上げられ、ダッシュボードにはピニンファリーナ風のロゴバッジが付けられた。 公道走行に必要なナンバープレートが取得できなかったため、撮影は公道に見える私有地で行われており、撮影現場への移動もトラックによる輸送である。公道での劇用車の撮影では走行シーンだけではなく路上で停車しての撮影でも制限があるので、第3・4話では仮ナンバーを取得し道路使用許可を申請して撮影が行われた。また、法令上シートベルトも着用しなければならないため、仮面ライダーが着用してもおかしく見えないものとして、ラリー用の五点式シートベルトが採用された。2016年からは石ノ森萬画館の正面入口にて展示されている。 運転はレーシングチームが担当していたが、コクピットのシーンでのドライブは高岩がスーツアクターを務めていたため、一度トライドロンのシートを取り外して、調整をした後に空間を広げるために再度低い位置にシートをセットしていたという。なお、劇用車はスーツアクターが演技をするには狭すぎるため、変身が絡む車内シーンの撮影には内装が同じで中を少し広くした「2号車」が用いられた。ただし2号車の外観は普通の黒い車なので、1号車とは逆に外側を撮影に用いることができない。 タイプスピード トライドロンの基本形態。走行に使用する4輪のほか、車体後部に2つのグランタイヤを背負う形で装備している。左前部がフードで隠されているが、泊進ノ介が仮面ライダードライブに変身すると、特状課のマークが付いたボンネットの左側が格納され、左前輪のみタイヤがむき出しとなる。 左前輪はバリアブルトルクユニットとなっており、各種タイヤを装着できるほか、アッセンブルギアで生成した武器やタイヤをドライブに射出する機能がある。また車体前面には、対ロイミュード用圧縮エネルギー弾を放つ機銃フロントマシンキャノンを備える。 タイプワイルド トライドロンが変形したオフロードカー形態。主に仮面ライダードライブ タイプワイルドが運用する。 タイプスピードの操縦席がいったん分離した後、車体が上下前後逆になり、再度操縦席を結合して完成する。 大型のグランタイヤが前輪となることで、あらゆる悪路を走破可能となった。さらにグランタイヤ表面に圧縮エネルギーを充填することで、強力な体当たりを放つ。なお、変形時に分離する操縦席は軽自動車をイメージしてデザインされた。 タイプテクニック トライドロンが変形した特殊車両形態。主に仮面ライダードライブ タイプテクニックが運用する。 タイプスピードの操縦席がいったん分離した後、車体の前後が分割され、6輪全てのタイヤが接地するように再結合される。その後、操縦席の側面からメカアームが展開して車体の上に搭載され、変形完了となる。 車体の左右から伸びる2本のマイティスマッシュアームとその先端のパワーアーム・シャンクリッパークローを駆使して、障害物の除去や落下する人間の救助などの繊細な作業をこなすほか、敵の投げ飛ばしや打撃なども繰り出す。 ブースタートライドロン トライドロン タイプスピードの右側面にライドブースターレッド、左側面にライドブースターブルーが合体して完成する飛行マシン。 ライドブースターのB-ショットバンパーに備わった機銃と、トライドロンのフロントマシンキャノンを併用することで、敵を攻撃する。また、改良型センサーで上空から微細な重加速粒子を検知可能。 テレビ版での登場に先行して劇場版『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』に登場している。ブースタートライドロン タイプワイルド 第40話に登場。仮面ライダーチェイサーの操縦するトライドロン タイプワイルドにライドブースターが合体したバージョン。 タイヤフエールでフレアを使うことで火炎で車体を包み、敵に突進する。 ライドブースター トライドロンの強化を目的にりんなによって開発された飛行用のカートマシン。 マッハ用のライドブースターレッドとチェイサー用のライドブースターブルーの2台が開発され、それぞれがトライドロンの左右に合体することで飛行形態ブースタートライドロンとなる。 単体でも飛行でき、ライダーを乗せての空中戦を行う。ライドオンシートに座って操縦するのみならず、脚部を磁力で固定することにより立ち乗りで操ることもできる。さらに自律行動も可能だが、第39話ではその機能を蛮野天十郎に悪用されて危機を招いたこともあった。 中型グラビティエンジンコア・ドライビア-Bによって動力を生み、B-ショットバンパーからは圧縮エネルギー弾を発射する。また、上空からでも重加速粒子を検知可能な改良型複合センサーを搭載している。 合体機能には高い汎用性があり、トライドロン各タイプ以外にも『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』ではライドクロッサーと合体している。さらに『仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス』では、仮面ライダーゴーストの使役するイグアナゴーストストライカーとまで合体していた。デザインモチーフはゴーカートで、製作当時に話題となっていたドローンのイメージも付け加わっている。 スペック 名称全長乾燥重量馬力最高時速トライドロン タイプスピード4.9m 1,450kg 3,000ps(2,206kw) 560km/h トライドロン タイプワイルド239km/h トライドロン タイプテクニック4.3m 219km/h ブースタートライドロン4.9m 1,800kg 3,600ps(2,648kw) 410km/h(最高飛行速度650km/h) ブースタートライドロン タイプワイルド6.1m 390km/h(最高飛行速度600km/h) ライドブースター2.8m 175kg 250ps(183.9kw) 370kw/h
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