ソングライティングとは? わかりやすく解説

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ソングライティング【songwriting】

読み方:そんぐらいてぃんぐ

曲を作ること。特に、ポピュラーソング作詞・作曲をすること。


ソングライター

(ソングライティング から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/28 00:10 UTC 版)

ソングライター(英:songwriter)は、ポピュラー音楽において、歌詞メロディ(主旋律)の両方を同時に創作する者、あるいはコード進行和声)や楽曲構成(楽式)といった音楽部分を創作する者を指す。厳密には、作詞だけを行う作詞家や、クラシック音楽における作曲家とは異なる。

トップラインやビートメイクといった制作手法が用いられる音楽のジャンルヒップホップコンテンポラリー・R&BEDM等)では、前者をトップライナー、後者をビートメイカーと、それぞれ呼ばれることもある。

作詞・作曲家の歴史とその背景

ソングライターは自分で歌うため、もしくは他の人が歌うための曲(歌詞)を制作する。現代の文脈では、特にポピュラー音楽において自分で(一般的にメロディー・歌詞の両方を)作った曲を自分で歌う人のことをシンガーソングライターとして分けて呼ぶことが多い。しかし、このように自分が作った曲を自分で歌うことは数千年以上の歴史があり、例えば中世吟遊詩人も自身の作った曲を歌っていたと考えられる。

一方、歌曲の多くは作家自身よりも他人が歌唱するために作られるが、フランツ・シューベルトはしばしばプライベートパーティで自分の曲を自分で歌っていたとされる。実際のところ、今日の人気のあるソングライターも、さまざまなアーティストによって自分の作品がレコーディングされたり、違った解釈で演奏されたりすることが少なくない。

また、現代のロックバンドの多くは一般的に1人か2人のソングライターがおり、多くはメンバーが担当している。その中でもボブ・ディランビリー・ジョエルポール・マッカートニープリンスなどのソングライターは、作曲しながら自分で演奏して録音したり、もしくは複数の楽器をオーバーダビングと呼ばれる手法を用いて自分で演奏し制作したりする。この手法は、まず演奏部分を完成させ、試行錯誤を繰り返しながら、それに合った歌詞を組み立てることができるという利点がある。

しかし、今でも多くの曲もしくはその土台となる部分はソングライターによって一つの楽器のみでシンプルに作られており、この際、メロディーとコードの双方を比較的容易に弾くことができるギターピアノといった楽器が作詞・作曲作業によく用いられる。

基本的に作るときの決め事はないが、以前の商業的なソングライターはラジオに流すことを想定して、とにかく人の耳を引き付けられるような曲や、ラジオのフォーマット(つまり時間的な制約)に合った曲を作ることが要求された。しかし、1960年代・1970年代のソングライターは自分の居場所を確立するためにそれらのルールから脱却し、新天地を探ると共にラジオから離れていった。

多くのソングライターがフリーで活動しているが、音楽出版社レコード会社などに所属して活動するソングライターも存在する。特にカントリーミュージックの多くは音楽出版社と直接契約したソングライターによって作られることが多い。 ただ、フリーで活動しているソングライターの曲であっても、作者の許可無く(公衆の場で)演奏したりコピーしたりすることはできない。これは、フリーであってもソングライター自身が音楽出版社としての役割を果たすからであり、そこから著作権が発生するためである。演奏する許可を得たい場合には、演奏する権利を権利者(日本ではJASRACが一括管理している場合が多い)から購入するのが一般的である。 ソングライティングしたり出版したりして発生したロイヤルティーは(特に作った曲がヒットした場合は)重要な収入源となりうる。

また、ポピュラー音楽でのソングライターの多くは音楽プロデューサーとしても活動している。

参考文献

関連項目

外部リンク


ソングライティング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 06:10 UTC 版)

キャロル (バンド)」の記事における「ソングライティング」の解説

ジョニー矢沢作詞・作曲コンビは、ビートルズレノン=マッカートニー例えられた。矢沢作り出す比類なきメロディラインジョニー神経の細かいところから醸し出す知性矢沢の"動"とジョニーの"静"がぶつかりあい火花を散らすころからキャロル爆発的エネルギー生み出された。矢沢メロディは、その後数多く誕生してくるキャロル・フォロワーたちの、初期ビートルズ作品特徴表面的に真似ただけの"マージーサウンド"とは一線を画しており、現在の"矢沢節"が伺え強烈なオリジナリティ発揮していた。当時フォーク界ではシンガーソングライター脚光を浴びつつあったが、ロック界では"日本語ロック論争"が収拾しておらず、まだ日本語オリジナルロック一般的でなかった。小学6年生時に慶大学祭初めキャロルを観たという横山剣は、ステージング衝撃は勿論、外国翻訳曲と思っていた曲がレコード買ってキャロルオリジナル曲分かって驚いた話している。大友康平矢沢永吉さんのキャロル出て来日本ロックシーン変わりましたデビュー曲の『ルイジアンナ』がラジオから流れた瞬間日本語でもロックはいけるんだと震えました当時めちゃめちゃミキシングだと批判されていたけど、今聞くとすごく新しいし、昔はドラムの音が前面にくるサウンドがなかったので革命的でしたね — 大友康平、「70年代の唄に会いに行く: 日本がいちばん輝いていた時代」 と述べている。 日本語ロックリズムにのりにくいといわれてきて、ワルツにならのりやす言葉などといわれてきたが、ロックにものせられることをキャロル示したアメリカ軽快ロックンロール日本のポップス・センスを加えたキャロル日本語オリジナルは、それまでの"日本語ロック論争"を完全に無意味なものにした。意味よりも語感重視した日本語と英語チャンポン詞は、さらに日本語を英語風に発音する矢沢唱法一種独特な和製ロックソングへと昇華されているが、この手法の考案こそが後のJ-POP隆盛へと至る発火点であるとも論じられる日本語によるロック確立キャロル最大功績といえるはっぴいえんどギタリスト鈴木茂は、 キャロルはいろんな意味で好対称だった。彼らが明るサウンドで、僕達は暗い。彼らは解り易いものでアルバム作り上げ僕ら解りづらい。いろんな意味でちょっと違うなあってとこはあったけど、でも彼らには持ち得ない、何かインテリジェンスのあるっていうかそういう面があった所が救いだったかな。それ以外全て、わあ、いいなあって — 鈴木茂、『定本はっぴいえんど』 などと述べている 「FMステーション」元編集長・恩茂は はっぴいえんど岡林信康的なフォークから出られずに苦しんでたように思えたメッセージ性を帯びた歌詞が、どうしても字あまりになってロックリズム溶け込まないきらいがあった。メンバーそれぞれの能力存分に発揮し始めたのは解散後のこと。はっぴいえんどが必ずしも成功したとはいえない日本語ロック一つ答え出したのがキャロルダウン・タウン・ブギウギ・バンドサザンオールスターズだった。メッセージ性を帯びた詞をビートにのせるのではなくビートにのる詞だけを、ときには脈絡なく繋ぎ合わせるやり方を、彼らは選んだ。字あまりの部分には適当な英語、オーイェーとかベイビーとか単純な言葉入れる。キャロルロック歌詞に意味などいらない、と居直ることによって、徹底した思想性のなさで成功した — 恩茂、『FM雑誌僕らの80年代』 などと論じている。キャロルは、はっぴいえんどとは異な手法日本語ロック成功した1975年の『ヤング・インパルス』(TVK)で放送された「ヒストリー・オブ・キャロル」という番組で「英語日本語入り混じった、まさに無国籍ロックンロール瞬く間若者心を捉えた」と紹介された。こうしたキャロル日本語英語チャンポン歌詞誕生については、デビュー曲「ルイジアンナ」は、最初全編英語詞であったが、レコード発売される直前になってレコード会社から、英語詞では売れないから歌詞日本語してほしい、との要請を受け日本語変更したのが切っ掛けジョニー矢沢に「オレの曲に英語で詞をつけてよ」と頼まれ初め作詞手掛けた。この製作課程最初ジョニー100%英語歌詞矢沢が「こんなのやりきれない」「ここ日本語直してくれないか?」とジョニーに言うから、急遽直したが、また矢沢が「どうしてもこの部分日本語乗らないな。じゃあ、やさしい英語でもいいから残しておこう」とできたのが、あのチャンポン詞」「あの時代、作詞のできる俺を永ちゃん離せなかったと思う」などとジョニー話している。矢沢は「あれを日本発明したのはジョニー大倉だから、勲一等出さなきゃいけないと思うよ」「そこからヒント得た作詞家ボロ儲けしてるんだから」と話したという。

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