ガダルカナル島撤退作戦とは? わかりやすく解説

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ガダルカナル島撤退作戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/18 18:48 UTC 版)

江風 (白露型駆逐艦)」の記事における「ガダルカナル島撤退作戦」の解説

1943年昭和18年1月2日増援部隊指揮官小柳冨次第二水雷戦隊司令官直率の駆逐艦10隻(警戒隊《長波江風涼風巻波荒潮》、輸送隊親潮黒潮陽炎磯波、電》)はガダルカナル島輸送作戦実施進撃中に空襲を受け「涼風」が至近弾により損傷、「電」の護衛下でショートランド泊地引き返した。「江風」は警戒部隊としてアメリカ軍魚雷艇交戦し1隻撃沈記録輸送作戦成功した1月4日から7日にかけて、駆逐艦4隻(長波巻波江風荒潮)はショートランド泊地ラバウル往復ラバウルドラム罐積み込むショートランド泊地戻った。また駆逐艦大潮」もドラム罐搭載してショートランド到着する1月10-11日、駆逐艦8隻(黒潮巻波江風、嵐、大潮荒潮初風時津風)による輸送作戦中、アメリカ軍魚雷艇攻撃で「初風」(第16駆逐隊)が大破した有賀幸作第4駆逐隊司令指揮下、駆逐艦3隻(嵐、江風時津風)はガダルカナル島からショートランド泊地まで「初風」を護衛し同作指揮官小柳少将から賞賛された。本作をもって小柳司令官増援部隊指揮官職務第十戦隊司令官木村進少将引き継ぎ長波乗艦してトラック泊地戻った駆逐艦4隻(長波親潮陽炎涼風)は艦の疲弊激しく最前線行動するのは難しくなっていたのである1月中旬外南洋部隊各艦はソロモン諸島防備強化協力輸送船護衛駆逐艦輸送従事する。「江風」はコロンバンガラ島輸送実施したこの頃第十戦隊旗艦秋月型駆逐艦1番艦「秋月」が米潜水艦ノーチラス雷撃大破木村司令官負傷する。そこで小柳二水司令官21日附で第十戦隊司令官となり、ラバウル進出した。またガダルカナル島撤収作戦実施見越し第三水雷戦隊司令官橋本信太郎少将)が再び外南洋部隊第八艦隊)に編入され増援部隊指揮官となり、駆逐艦増強された。1月23日小柳少将は退隊し、伊崎俊二少将海兵42期)が新たな第二水雷戦隊司令官となる。また二水戦から「五十鈴」(第三次ソロモン海戦損傷)が外れ二水戦旗艦は同隊に復帰した神通」に変更された。 1月28日、第16駆逐隊司令時津風指揮のもと駆逐艦6隻(時津風白雪黒潮浦風浜風江風)でガダルカナル島北西48kmのラッセル諸島進出、ガダルカナル島撤退作戦の準備をおこなう。駆逐艦によるガ島撤収作戦ができなくなった場合ガ島陸兵大発動艇ルッセル諸島まで運び、そこから駆逐艦撤収させる意図であった詳細は「ケ号作戦」を参照 2月上旬、「江風」はガダルカナル島撤収作戦ケ号作戦』に3回とも出動した2月1日第一次作戦では、エスペランス隊(警戒隊《三水司令官巻波舞風江風黒潮白雪文月》、輸送隊《十戦隊司令官風雲巻雲夕雲秋雲浦風谷風浜風磯風》)、カミンボ隊(第16駆逐隊司令警戒隊《皐月長月》、輸送隊時津風雪風大潮荒潮》)という区分出撃空襲により旗艦巻波」が損傷し文月」に曳航され退避三水司令官は「白雪」に移乗した。撤収揚陸地点で「江風」がアメリカ軍魚雷艇1隻を撃沈し、1隻を撃退した。だが、機雷により夕雲型駆逐艦2番艦「巻雲」が大破自沈処理された。 損傷艦の代艦として駆逐艦2隻(朝雲五月雨)を編入し2月4日第二次作戦では、空襲により駆逐艦舞風」(第4駆逐隊司令有賀幸作大佐座乗)が損傷駆逐艦長月」に護衛され退避した。「江風」も空襲受けた回避成功至近弾により、本艦と「黒潮」は若干損害受けた17時25分、旗艦白雪」で機関故障発生三水司令官は「江風」に移乗し撤収部隊追及した残存部指揮第十戦隊司令官風雲》、警戒指揮は第9駆逐隊司令佐藤康夫大佐朝雲》が代行)。それ以外損害はなく、第二次撤収作戦成功した2月7日第三次ケ号作戦では、当初江風」は加わっておらずショートランド泊地南方対潜掃蕩従事していた。だが空襲を受け中破した撤収部隊磯風」(第17駆逐隊掩護のため「江風」が派遣された。長月曳航される「磯風」を護衛磯風生存者によれば江風曳航)して戦場から生還させている。その後長月」は「磯風護衛を「江風」にまかせると、撤収部隊追及してガ島向かったケ号作戦完了後、整備が必要となっていた艦艇日本本土での整備計画され対象の艦は逐次日本本土へ帰投した。「江風」もその対象であり、まずショートランドからトラックへの回航の際にラバウルまで陸軍輸送船4隻を護衛した。しかし、その途中2月9日21時、「江風」は、ショートランド島西方30浬で「東運丸」と衝突して機関室浸水自力航行不能となった駆逐艦夕霧」に護衛されショートランド避退。同泊地応急修理受けたのち、駆逐艦黒潮」(第15駆逐隊)に曳航されてラバウル到着した2月24日より、第24駆逐隊司令駆逐艦は「海風」に変更された。本艦3月2日ラバウルを発、6日トラック着。21日より3隻(練習巡洋艦香取輸送船日枝丸測量艦筑紫)を護衛して横須賀向かった4月中は姉妹艦涼風と共に佐世保工廠修理従事した

※この「ガダルカナル島撤退作戦」の解説は、「江風 (白露型駆逐艦)」の解説の一部です。
「ガダルカナル島撤退作戦」を含む「江風 (白露型駆逐艦)」の記事については、「江風 (白露型駆逐艦)」の概要を参照ください。

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