イスズ部隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 02:04 UTC 版)
イスズ・イチノセ 声 - 櫻井孝宏、石上静香(幼少期) メトゥスの民の若き大佐。愛機である「ケリュケイオン」は5th noteを基にメトゥスの民が開発した次世代機である。 実はスバルの兄で、かつては地球連邦の優秀な軍人だったが、ある理由から敵に寝返っている。メトゥスの民では前線基地を任されるほど順調に出世しており、現場担当の指揮官としては指揮権を完全に掌握している。卓越した戦術と突出した研究開発能力は連邦本部と互角に渡り合えるほどであるが、それが故にメトゥスの民上層部との折り合いは悪く、特に後方を掌握している最高司令官にして総帥のキャラデックとは熾烈な権力闘争を繰り広げている。 大部隊を指揮するだけでなく、少数精鋭の部隊の指揮にも自らが出陣することが多い。さらに単独で隠密行動に出ることも多く、宇宙戦艦ティラミスにはコーディという存在で潜入に成功、スバル以外の誰も知らない謎のオペレーターとして情報収集を行いスバルを奪取して帰還するほどの戦果を挙げる。 実はかなりの風変わりな人物であり、性格は冷静なようでどこか抜けている。壮大な構想を述べたと思えばすぐ俗っぽい話に戻るなど、ある意味性格がコロコロ変わる。その上根気があるようで無く、すぐ諦めてしまうような小心さも持つ。口ぐせは「絶対」で、スバルと再会した時でも変わっていない。 健康な左目に義眼と眼帯を彷彿とさせるセットを取り付けている。特殊な能力や別人格を封じているわけではなく只のおもちゃであるため、無くても全く支障はなく気分によって装着しているに過ぎない。このためどこかに置き忘れることも多く、ティラミスを襲撃した時点で4個目を無くしている。その割に価格は高いらしい。ビヨンドからはどこでも使える醤油皿扱いされている。 架空請求メールやワンクリック詐欺に対する知識も万全であるため、アダルトサイトから大金を請求されても即座に真実を見抜くなどインターネットを使いこなしている。 イスズ部隊の中で唯一「ユニヴァース感覚」に目覚めていないが「いつかきっと目覚める(笑)」「もう目覚めてるかも(笑)」という調子でという部下達から慕われており、「いっくん大佐」という愛称で呼ばれている。彼が掌握している研究所ではメトゥスの民上層部や地球連邦本部でさえ驚愕するほどの研究成果を挙げているが、軍事機密に指定する度にビヨンドがインスタグラムで公開してしまうので戦局には影響することは特にない。 周囲が唖然とするほど貧乏性なうえに臆病なため作戦行動に支障をきたすこと多く、多くの部下が全力でサポートすることで事態を収拾することが多い。人々の人望を失いかねない奇想天外な行動ばかりするが、他人のために本気になれる人物でもあることも知られているため部隊内での関係は至って良好である。目下の敵は日々上がっていくケリュケイオンの保険の等級。欲しいものはシールを集めるともらえるミッフィーの小皿。 スバルB(ビヨンド) 声 - 江口拓也 メトゥスの民が造ったヒト形生命体であり人工的に「ユニヴァース感覚」を与えられている。「デュランダル=ツヴァイ」に乗り、スバルに執拗に挑んでくる。 メトゥスの民がスバルの生体情報を何らかの方法で入手、それを基にクローン技術で生み出したため、スバルに似た容姿を持つ。スバルのクローンとして急成長したが故に理性を欠いてしまっているが、戦闘に関しては常人をはるかに超えた動物的感覚で戦場を蹂躙するほどの戦闘力を誇る。 当初は破壊衝動に振り回され本能に従い戦闘の楽しんでいるだけであったが、ユニヴァース感覚を通してコピー元であるスバルの成長による影響を受け自我に目覚める。それ以降は自ら「ビヨンド」という名前を名乗り、自分こそがスバルのコピー元なのだと発想を変える。コピー元ではなくコピーである(と決めた)スバルとの決着をつけるべく、巨大機動兵器ハーデスデュランダルにてさらなる戦闘力を身に着けた。 実は理性を欠いているのではなく、まともに怒られた経験がない「宇宙ゆとり」。非常に我儘な傍若無人で他人のことを考えない行動をとるのは倫理や常識を教える人がいなかったためであった。本当は誰かに怒られると泣くほど落ち込んでしまうほど繊細な感情の持ち主であり、ハーデスデュランダルの整備員から常識をはじめ他人を思いやることの重要性を教えられることになった。 SNSを知ってからは一人でアカウントを3つ持つほど熱中しており、皆からの称賛を求めインスタグラムに日々軍事機密を投稿している。5thノートの碑文により完成された最重要機密「意思を持つコックピット」の情報も全宇宙に拡散されており、戦場以外でも戦局を大きく左右する存在となっている。 マイバッハ 声 - 杉田智和 肥満体形の中年男性。アニメでは「マイバッハ・ヴィルヘルム」というフルネームが設定されているイスズの副官。現在の階級は中尉であるが、実はかつては総帥直属の参謀という待遇であった。 液体の中にはいると色々なものが液体内に浮かぶ上に液体そのものの色が変わるなど不潔な人物。初対面したスバルには新人への洗礼という軍人特融の嫌味を述べるニヒルな面を見せたが、肝心のスバルはマイバッハが浸かった後の液体に入る恐怖に怯えており声は届いていなかった。 能力的には優秀でありイスズの奇想天外な行動に振り回されつつも慕っている。土壇場になるとイスズが及び腰になることを理解しており、自暴自棄になったイスズを部下達総出で上手く諫めて作戦を成功させるのがお約束となっている。 美しい妻と可愛い子供に恵まれているが、総帥がアンユニーバス差別主義者であるため、もしメトゥスの民が宇宙の覇権を握った際には「ユニヴァース感覚」に目覚めていない彼の家族は処分されてしまう危機にある。このため総帥を見限りイスズの部下となり、総帥とは違う形でイスズが宇宙の覇権を握ることを願っている。 フェイ・キャラウェイ 声 - 潘めぐみ 少尉。イスズを男性として慕っており、イスズと対立関係にある上層部との折り合いは悪い。 生い立ちは非常に苦しい環境にあり、ゴミ箱から食料を探さなければ生きていけないほど生活に困窮する少女時代を経験している。絶望を送る日々の中でイスズと出逢い、彼の庇護下に加えられることでようやくまともな生活を送れるようになった。このため自分を取り立ててくれたイスズには大きな恩義を感じており、やがて一人の男性として想うようになった。 女性として大きく成長した後、イスズの研究所にしてビヨンドと同じく人工的に「ユニヴァース感覚」を与えられるが、理性を失わず覚醒したことで成功例として注目されている。これにより専用機動兵器「ギムレット」を与えられ、単独で連邦部隊を撃破するほどの戦闘力を得ているが、理性を欠いているが故に戦局を左右するほどの戦闘力を誇るビヨンドにはおよばないことを自覚しており、彼女自身としてはパイロットとしての才能以外は何の取り柄もない存在として不甲斐なく感じている。 イスズの方では彼女の想いに気付いていないため、分け隔てなく接する機会に恵まれている。それが故にイスズの奇想天外な行動に振り回されており、時として度を越えた貧乏性や子供っぽい行動に閉口した末に自分がなぜイスズに惚れているのか心の底から悩んだりもしている。同時に誰よりも自分を大切にしてくれているのはイスズであり、彼女のためであれば本気で行動してくれるイスズの優しさも理解しているため嫌いになることもできず日々苦悩している。
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