アーケディア法王庁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 07:42 UTC 版)
「ゼノブレイド2」の記事における「アーケディア法王庁」の解説
マルベーニ(Amalthus) 声 - 諏訪部順一 アーケディア法王。青い肌が特徴の男性。500年以上生きているがそれを感じさせないほど若々しい外見をしている。第一印象では穏やかな印象を受けるが、本性は狡猾かつ冷酷な性格。人間や世界を激しく嫌悪しており、ブレイドのことも単なる道具と見なしている。唯一楽園に辿り着いたことから自らを「神の意思の代弁者」と称しており、その神が残したメツの世界を滅ぼすほどの力を目にして「神は世界の破滅を望んでいる」と考えるようになる。幾万の時を経ても変わらない人間の愚かさを嘆く一方で、自らが変わることに関しても「変われば自分という存在が消えてしまう」と恐れを抱いており、自分を脅かす者は徹底的に排除しようとする。 幼い頃母親とともに野盗に追われ、自ら囮となった母親に助けられるも、探しに行った先で殺された母親と眠りこける野盗を発見、憎しみに駆られそのまま野盗を撲殺した。その後はそれでもまだまっとうに成長し、教徒として救民活動をしていたが、自分が助けた兵士が金銭目当てで民家を襲い赤子にまで手をかけようとしている姿を目撃し、阻止すると同時に自分の手で兵士を始末した。これらの体験から人間は救いようのない存在であるという考えに至り、人間ひいては世界そのものに強い絶望と憎悪を抱くようになった。同時にそのような世界を作った神に真意を問うべく、世界樹を登る決意をする。この憎しみがメツに影響し、メツは世界の消滅に拘るようになる。ジークからなぜ人間を嫌うのに難民を受け入れるのかと聞かれたときは、人間がどういう存在であるかを忘れないようにするための戒めだと答えている。一方でジークを救命した際は、必死にジークを助けようとするサイカの姿に幼い頃の自分と母親を重ね、特に打算もなしにブレイドイーターの技術を用いてまでジークを救っており、人の善性を完全に捨て切れていない様子も覗かせている。ジークからはそのような複雑な心情を見抜かれていた。 500年前、神に会うため世界樹を登り楽園に辿り着くも神には会えず、代わりに到達した証としてヒカリとメツのコアクリスタルを持ち帰った。だが同調させたメツは自分の下を離れ聖杯大戦を引き起こしてしまい、メツを止めるためヒカリを誕生させようとしたが出来なかったため、同調できる者を探しメツを倒させようとした。聖杯大戦終結後、天の聖杯の力を恐れるあまり古王国イーラの残党軍を襲撃し滅ぼした。 天の聖杯のドライバー「マスタードライバー」であり、全てのブレイドを従えることができる。また、自分のブレイドであるファンのコアクリスタルの半分を取り込みブレイドイーターとなっており、ブレイドと巨神獣の制御能力を得ている。世界中のコアクリスタルを管理し洗礼していたのは自分に取り込むより優秀なコアを選別するためだった。 ホムラのドライバーとなったレックスの実力を確かめるためジークを送り、レックスをアーケディアに招く。テンペランティアで巨神獣兵器暴発事故が起きると、スペルビアとインヴィディア両軍の間に介入し停戦を呼びかけ、首脳会談の場を設けた。楽園を目指すレックスにはサーペントを制御する「神聖なる鎖」を管理するルクスリアへの書簡を渡した。レックス達やイーラが世界樹に辿り着くとアーケディアの巨神獣を率い世界樹に現れ自らの手でイーラを始末しようとする。イーラが自身の能力の影響を受けない人工ブレイドを投入すると、インヴィディア・スペルビア・ルクスリアの巨神獣を呼び寄せる。だがレックス達によって各国の巨神獣を解放されてしまい、サタヒコが操作するイーラの戦艦マルサネスの特攻によりアーケディアを沈められる。無数のコアクリスタルで作った「神鎧」を纏い、楽園を目指すレックス達を襲撃し世界樹と一体化しようとしたが、シンの最後の力によって消滅させられた。 奇しくも、彼が会いたくて止まなかった神、クラウスもまた人に対して絶望し、その解決を神に求めた人間であった。クラウスは彼が「神の意思の代弁者」を称して暗躍していたことに関して「人は何かを失った時に理由を求め、誰かに自分が何者なのかを定義してもらうことを願う孤独な存在」と述べている。皮肉にも彼のその生き様はクラウスが抱いた「アルストに生まれた新しい人間達はかつての世界の人間達と何ら変わらない、同じ過ちを繰り返す存在である」という諦めそのものであった。『黄金の国イーラ』 アーケディアの助祭として登場。当時はまだ若手だが、法王ラダリアの目に留まり活躍している。 2年前に世界樹を登り天の聖杯のコアを持ち帰りメツと同調する。メツが離反した後、イーラ王国にヒカリのコアクリスタルを譲渡しメツの狙いを伝えるなど、表向きメツの行動を止めるために動いているが、メツの破壊行為は神の意志であるとしそれを楽しむような素振りも見せている。メツがヒカリに敗れた後、ラダリアとバルトリッチを暗殺し108代目の法王となり、生き残った抵抗軍の部隊に攻撃命令を下した。 ファン・レ・ノルン(Fan la Norne) 声 - 早見沙織 マルベーニのブレイド。アーケディアの女神と呼ばれる美しい女性。巫女のような服装をしている。ブレイドと巨神獣の行動を制御する能力を持つ。500年前はシンと同じくラウラのブレイドで当時は「カスミ(Haze)」と呼ばれていた。髪の色や長さは違うが、自分と似た容姿のラウラによく懐いていた。過去に自分がいた記録は残っているが自分にはその記憶がないことを気にしている。 レックス達をアーケディアに招くためスペルビアを訪れ、廃工場でのイーラとの戦いでは自身の能力でベンケイの動きを抑えた。テンペランティアで巨神獣兵器暴発事故が起こるとレックス達に同行するが、シンにコアクリスタルを破壊され死亡した。あらかじめマルベーニにコアクリスタルを半分に分けられていたため体は消滅しなかった。教徒からは愛されており、彼女の死は国葬として扱われた。『黄金の国イーラ』 ラウラのブレイド。 ストーリー開始当初は別行動をとり、ラウラの母親の動向を探っていた。ラウラやシンとは強い信頼で結ばれているが、ラウラが自分よりもシンとの連携を優先することには少し嫉妬している。ラウラと同様面倒見がよく、ミルトに裁縫を教えたりしている。お化けや怪談話の類が大の苦手で、カグツチのちょっとしたいたずらに本気で怯えていた。
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「ゼノブレイド2」の記事における「アーケディア法王庁」の解説
巨神獣を敬い信仰する宗教国家。人類の魂の救済を目指している。ブレイドを生み出すコアクリスタルの管理・供給を掌握し、軍事にも強い影響力を持つ。アーケディア人は青い肌が特徴で、寿命が長い。各地で起きた戦争による難民を受け入れているが、アーケディアは敷地がそれほど広くなく全ての難民に満足な生活を与えることができておらず、元々アーケディアに住む人々からも不満の声が出ている。また、一部の難民はブレイドを管理するアーケディアが戦争の原因とみなし、ブレイド施策に対する抗議デモが起きている。
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