アメリカ新保守主義とは? わかりやすく解説

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新保守主義 (アメリカ合衆国)

(アメリカ新保守主義 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/01 05:37 UTC 版)

アメリカ合衆国における新保守主義(しんほしゅしゅぎ、: Neoconservatism、ネオコンサバティズム, 略称:ネオコン)は、政治イデオロギーの1つで、自由主義民主主義を重視してアメリカの国益や実益よりも思想と理想を優先し、武力介入も辞さない思想。1970年代以降に米国において民主党リベラルタカ派から独自の発展をした。それまで民主党支持者や党員だったが、以降に共和党支持に転向して共和党のタカ派外交政策姿勢に非常に大きな影響を与えている[注 1][1]


注釈

  1. ^ 共和党は1970年代まで孤立主義を主張し、棍棒外交など付近の非列強諸国にのみ干渉し、列強には自国の権益干渉を武力で牽制する外交をしていた。欧州や日本など列強諸国とは直接的な戦争よりも、介入しないことで得られる自国の国益や経済的損得を最優先して、列強とは互いに不干渉を守らせるための外交をするとの考えを強く持っていた。1970年以降の民主党にもネオコンと呼ばれないが、党内に近い思想の議員や党員が存在する。

出典

  1. ^ 「グローバル投資のための地政学入門」,p70,藤田勉,倉持靖彦,2016年
  2. ^ Harrington, Michael (Fall 1973). "The Welfare State and Its Neoconservative Critics". Dissent. 20. Cited in: Isserman, Maurice (2000). The Other American: the life of Michael Harrington. New York: PublicAffairs. ISBN 978-1-891620-30-0. Archived from the original on 19 June 2009. Retrieved 17 December 2019. ... reprinted as chapter 11 in Harrington's 1976 book The Twilight of Capitalism, pp. 165–272. Earlier during 1973, he had described some of the same ideas in a brief contribution to a symposium on welfare sponsored by Commentary, ""Nixon, the Great Society, and the Future of Social Policy", Commentary 55 (May 1973), p. 39
  3. ^ Goldberg, Jonah (20 May 2003). "The Neoconservative Invention". National Review.
  4. ^ "A 1987 article in The New Republic described these developments as a Trotskyist takeover of the Reagan administration" wrote Lipset (1988, p. 34).
  5. ^ Grann, David. "Where W. Got Compassion." The New York Times Magazine, 12 September 1999.
  6. ^ 金正恩氏から「すてきな手紙」 トランプ氏、関係良好と強調 毎日新聞
  7. ^ プーチン大統領がトランプ氏称賛、米ロ関係は改善-「高く評価」 Bloomberg
  8. ^ トランプ氏、中国の習近平氏に再選支援求める-ボルトン氏が暴露”. ブルームバーグ (2020年6月18日). 2021年4月8日閲覧。
  9. ^ トランプ氏、対中貿易交渉のため「制裁延期」 ウイグル族の強制収容めぐり”. CNN (2020年6月22日). 2021年4月8日閲覧。
  10. ^ トランプ氏、習氏に再選支援を求めたか 前補佐官が暴露”. BBC (2020年6月18日). 2021年4月8日閲覧。
  11. ^ 「中国にとって好ましいのはトランプ氏勝利」笹川平和財団・渡部氏 日経ビジネス
  12. ^ 「南オセチア衝突:原因、プーチン首相が米陰謀説 CNNに「我々を敵に仕立て団結」」毎日新聞2008年8月29日
  13. ^ Max Boot:ObamaCare and American Power - WSJ.com
  14. ^ “Newt Gingrich sees major Mideast mistakes, rethinks his neocon views on intervention”. (2013年8月4日). http://www.washingtontimes.com/news/2013/aug/4/newt-gingrich-rethinks-neoconservative-views/ 2016年11月14日閲覧。 
  15. ^ a b c 小川浩之、板橋拓己、青野利彦『国際政治史ー主権国家体系のあゆみ』有斐閣、2018年、284-285頁。 


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アメリカ新保守主義

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新保守主義」の記事における「アメリカ新保守主義」の解説

詳細は「新保守主義 (アメリカ合衆国)」を参照 米国で「ネオコン」と呼ばれる勢力は、1930年代反スターリン主義左翼として活動した後に「ニューヨーク知識人」と呼ばれるトロツキストたちによるグループである。ニューヨーク知識人多くは、アメリカ公立大学の中で最も歴史のある大学1つであるニューヨーク市立大学シティカレッジCCNY)を根拠地として活躍していたが、アメリカ消極的な対外政策失望した集団である。アメリカ伝統的な保守主義対外政策モンロー主義則った孤立外交重視し他国人権問題には関心示さない、あるいは自国利益のためには(中国などの)独裁国家とも同盟を結ぶとの姿勢であったが、ネオコン場合民主主義ひいては自由主義覇権唱え独裁国家陥落外交政策目的に置くという極めて革新的な思想および外交政策標榜する中東においては唯一の近代民主国家であるイスラエル基盤周辺独裁国家を滅ぼすことが中東問題解決策であると主張する。 彼らは1970年代相次いで民主党離れて共和党向かい第1期レーガン政権台頭し、主に外交軍事分野強い影響力持ったレーガン大統領ネオコンジーン・カークパトリック外交顧問指名しソ連を「悪の帝国」と呼びネオコンの師であるアルバート・ウォルステッター限定核戦争採用しSDI構想など軍備増強推し進めた。しかし、2期目入ってからレーガン政権柔軟姿勢転換しカークパトリックネオコン事実上追放された。 ブッシュ政権ネオコン主張を容れてイラク戦争始めたとされる口実にした大量破壊兵器は、イラク占領後も見つからず代わりにアメリカ資本イラク石油押さえた。 残る石油大国ロシアイランリビアなどとなったリビアにはネオコンポール・ウォルフォウィッツ謀略巡らしガダフィ失脚殺害させたといわれるイラクとの開戦導いたネオコン代表的人物ジョン・ボルトンは、その後イラン爆撃北朝鮮攻撃主張している。

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