スコット・ベッセント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/08 05:47 UTC 版)
スコット・ベッセント
Scott Bessent
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2025年
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生年月日 | 1962年8月21日(62歳) |
出生地 | サウスカロライナ州コンウェイ |
出身校 | イェール大学(B.A.) |
所属政党 | ![]() |
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内閣 | 第2次ドナルド・トランプ内閣 |
在任期間 | 2025年1月28日 - 現職 |
大統領 | ドナルド・トランプ |
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在任期間 | 2025年2月3日 - 2025年2月7日 |
大統領 | ドナルド・トランプ |
スコット・ケネス・ホーマー・ベッセント(英語: Scott Kenneth Homer Bessent)は、アメリカ合衆国の政治家、投資家。2025年1月より第79代財務長官を務める。同性愛者であることを公表しており、上院で承認された初のLGBTQの財務長官である[1]。
『スコット・ベセント』とも表記される[2]。
経歴
大学卒業後、1984年から1991年にかけて、富裕層向け資産運用会社・ブラウンブラザーズハリマン社(BBH)、石油運輸から創始した、中東のファミリー投資会社・オライヤングループ、財務分析により過大評価されている企業を見つけ、空売りを行う投資手法で知られるキュニコスアソシエイツ社に勤務。
1991年から2000年に、ソロス・ファンド・マネジメントのロンドン事務所のパートナーに就任した[1]。
2000年から2005年にかけて自身のヘッジファンド「Bessent Capital」を運営した[1]。2006年から2010年までイェール大学の非常勤教授を務めつつニューヨークの投資会社に勤務した[1]。
2011年から2015年まで再びソロス・ファンド・マネジメントに戻り、最高投資責任者を務めた後、
2015年に、ヘッジファンド「Key Square Capital Management」を設立し、最高経営責任者兼最高投資責任者を務めた[1]。
アメリカ合衆国財務長官
2024年大統領選挙では、トランプの再出馬を早くから支持していた[3]。
2024年11月22日、2期目の大統領に就任することとなったドナルド・トランプ次期大統領は、財務長官にベッセントを指名した[3]。
2025年1月27日、上院はベッセントの財務長官就任を68対29で承認した[4]。翌日宣誓就任した[5]。
2025年2月3日、ベッセントはトランプより消費者金融保護局長代行に任命され[6]、同局の業務の一時停止を命じた[6]。同月7日、新たにラッセル・ヴォート行政管理予算局長が消費者金融保護局長代行に任命され、ベッセントは消費者金融保護局長代行を退任した[7]。
2025年3月23日、政府効率化省のトップのイーロン・マスクと怒鳴り合いの口論をしたと報じられた[8]。内国歳入庁の長官代理をめぐる人事でマスクが推す人物が就任したことに対して不満を爆発させ、ベッセントが推す人物と交代させるよう求めた[8]。自身の所管官庁の人事をマスクが勝手に進められたことに対して我慢ならなかったと見られる[8]。
2025年4月7日、ベッセントはトランプ大統領より日本との貿易交渉を担当するように命じられた[9]。
2025年7月16日、トランプ大統領はベッセントをFRB議長候補の1人だと発言した。ただベッセントが財務長官として成果を上げているため、最有力候補ではないとも示唆した[10]。
ベッセント財務長官は赤沢亮正によって「ベッちゃん」と呼ばれている[11]。
脚注
出典
- ^ a b c d e f Research, CNN Editorial (2025年2月17日). “Scott Bessent Fast Facts | CNN Politics” (英語). CNN. 2025年7月16日閲覧。
- ^ “ベセント財務長官、パウエルFRB議長の即時退任不要と発言 執筆: Investing.com”. Investing.com 日本. 2025年7月23日閲覧。
- ^ a b “【米政権交代】財務長官に投資家ベッセント氏を指名”. BBCニュース (2024年11月23日). 2025年7月16日閲覧。
- ^ “米上院、財務長官人事を承認 ヘッジファンド出身のスコット・ベッセント氏”. CNN.co.jp. 2025年7月16日閲覧。
- ^ “ベッセント氏が米財務長官に宣誓就任-債務上限問題など難題目白押し”. Bloomberg.com (2025年1月29日). 2025年7月16日閲覧。
- ^ a b Gillison, Douglas、Gillison, Douglas「米財務長官、消費者金融保護局の業務一時停止 局長代行兼務」『Reuters』2025年2月4日。2025年7月29日閲覧。
- ^ “トランプ政権とマスク氏チーム、科学研究費や消費者保護当局を標的に 米連邦政府の効率化のためと”. BBCニュース (2025年2月10日). 2025年7月29日閲覧。
- ^ a b c “ベッセント財務長官とマスク氏が怒鳴り合いの口論 米省庁人事巡り”. 毎日新聞. 2025年7月16日閲覧。
- ^ “トランプ米政権、財務長官が対日貿易交渉を担当”. 毎日新聞. 2025年7月16日閲覧。
- ^ “トランプ氏、ベッセント氏は次期FRB議長候補の1人-最有力でないも”. Bloomberg.com (2025年7月15日). 2025年7月16日閲覧。
- ^ “「こんな軽薄、書くはずない」保守・島田洋一氏 赤沢氏「ラトちゃん」「ベッちゃん」投稿”. topics.smt.docomo.ne.jp. 産経新聞 (2025年8月8日). 2025年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年8月8日閲覧。
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