名古屋市営バス
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概要
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名古屋市全域を運行するほか、隣接する西春日井郡豊山町、海部郡大治町、清須市、尾張旭市、長久手市、日進市、豊明市、春日井市、大府市の一部地域を営業エリアとしている[注釈 1]。総営業キロ数は767km、系統数は163系統、保有車両数は1018両(いずれも2019年4月現在)。
2007年4月より大森営業所を名鉄バスに、2009年4月より浄心営業所を三重交通に、管理委託するなど、コスト削減を進めている。
日本初の中央車線をバスレーンとして走行する基幹バス(新出来町線)や、専用軌道と一般道を走行する名古屋ガイドウェイバスの運行受託、名古屋市内の人気観光スポットを周遊するなごや観光ルートバス(愛称「メーグル」)の運行受託など、多種多様な運行を行っている。
バス車体の表記は「市営」。
沿革
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年表
- 1930年(昭和5年)
- 1931年(昭和6年)2月21日:那古野自動車出張所を開設[1]。路線は合計17系統となる[1]。
- 1935年(昭和10年)12月28日:名古屋市内の民営バス最大手であった名古屋乗合自動車のバス事業を買収・統合[1]。横田出張所及び同所松ヶ枝派出所を開設[1]。
- 1936年(昭和11年)
- 1937年(昭和12年)3月1日:新三河鉄道の市内バス事業と築地電軌・岩塚バス・東海自動車・名古屋桴扱所のバス事業を買収・統合[3]。
- 1938年(昭和13年)
- 1940年(昭和15年)4月1日:御器所自動車運輸事務所を開設[3]。
- 1941年(昭和16年)4月1日:西町自動車整備工場を開設[3]。
- 1945年(昭和20年)10月2日:名古屋市電気局が名古屋市交通局へ改称[4]。
- 1947年(昭和22年)5月3日:ダッジブラザーズ(150両)を改良し、バスとして運行開始[4]。
- 1948年(昭和23年)
- 1950年(昭和25年)8月1日:貸切バス事業を開始[4]。最盛期には22両を配置していた[4]。木炭バス全廃[4]。
- 1951年(昭和26年)
- 1952年(昭和27年)6月1日:松ヶ枝自動車運輸事務所を移転し、老松自動車運輸事務所に改称[4]。
- 1956年(昭和31年)7月15日:横田自動車運輸事務所を移転し、熱田自動車運輸事務所に改称[5]。
- 1958年(昭和33年)5月26日:浄心自動車運輸事務所を移転し、北自動車運輸事務所に改称[5]。
- 1960年(昭和35年)
- 1962年(昭和37年)10月15日:定期観光バス事業を撤退、名古屋遊覧バス株式会社が事業を継承[5]。
- 1963年(昭和38年)
- 1965年(昭和40年)9月25日:北自動車運輸事務所如意分所開設[5]。
- 1966年(昭和41年)8月1日:熱田自動車運輸事務所鳴尾分所開設[6]。
- 1967年(昭和42年)
- 1969年(昭和44年)
- 1970年(昭和45年)6月1日:中川自動車運輸事務所港分所が港自動車運輸事務所に昇格[6]。
- 1971年(昭和46年)
- 1972年(昭和47年)12月20日:天白自動車運輸事務所星ヶ丘分所を移転し、猪高自動車運輸事務所開設[6]。
- 1973年(昭和48年)
- 1974年(昭和49年)
- 1975年(昭和50年)
- 2月4日:名古屋バスターミナル開設[7]。
- 12月12日:低床バスを導入開始[7]。
- 1976年(昭和51年)
- 1978年(昭和53年)
- 1979年(昭和54年)7月1日:西町自動車整備工場を移転し、森の里自動車整備工場開設[7]。
- 1980年(昭和55年)
- 1981年(昭和56年)
- 1982年(昭和57年)
- 1983年(昭和58年)3月30日:バス3イ号系統(黒川 - 北部市場間)の新設に伴う対キロ運賃設定開始[8]。
- 1984年(昭和59年)5月14日:池下バスターミナル開設[8]。
- 1985年(昭和60年)4月30日:基幹バス新出来町線(栄 - 引山間)が開業[8]。北営業所を閉所[8]。
- 1986年(昭和61年)4月1日:天白営業所を移転し、緑営業所に改称[8]。
- 1988年(昭和63年)
- 1989年(平成元年)
- 1990年(平成2年)12月5日:深夜バス(栄 - 藤が丘・栄 - 地下鉄高畑)運行開始[9]。
- 1992年(平成4年)
- 3月27日:ディーゼル電気ハイブリッドバスを導入[9]。
- 1995年(平成7年)1月:CNG天然ガスバスを導入。
- 1996年(平成8年)4月1日:「なごや環境きっぷ」発売開始(2006年3月8日をもって発売終了)。
- 1997年(平成9年)3月14日:ノンステップバス導入開始(三菱ふそうエアロスター・ノンステップバス3台)[新聞 1]。
- 1998年(平成10年)
- 1999年(平成11年):3扉車の導入を終了して新車が2扉車になる。
- 2000年(平成12年)
- 1月19日:「ユリカ」の積み増し機能導入。
- この年の新車から前面方向幕は系統と行先が一体化される。
- 2001年(平成13年)
- 3月23日:名古屋ガイドウェイバスガイドウェイバス志段味線(ゆとりーとライン)が開業。直通運行開始。
- 新車の導入がすべてノンステップバスに統一される(名古屋市交通局の導入分のみ。名古屋ガイドウェイバスは除外。)。
- 2002年(平成14年)10月12日:市バスで唯一、対距離区間制料金を採用していた黒川11号系統が均一制料金へ変更[WEB 1]。
- 2003年(平成15年)
- 2004年(平成16年)10月6日:御器所営業所を猪高営業所御器所分所に格下げ。港営業所を閉所。
- 2006年(平成18年)4月1日:「ドニチエコきっぷ」発売開始。名古屋市内の人気観光スポットを周遊するなごや観光ルートバス(愛称「メーグル」)の運行を受託。浄心営業所に専用車を導入。
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)12月11日:ICカード乗車券対応料金箱導入開始。
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)2月1日:市バス80周年。
- 2011年(平成23年)2月11日:IC乗車カードmanacaを導入。
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)4月1日:森の里自動車整備工場閉鎖。
- 2014年(平成26年)4月1日:浄心営業所楠分所を三重交通名古屋観光営業所内に開設、同時に業務管理委託
- 2017年(平成29年)4月1日 : 名古屋駅バスターミナル開業。
- 2019年(平成31年)
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年) 3月:三菱ふそう製エアロミディ(平成15年式)が全車廃車。これにより字幕式行先表示装置を装備する車両が消滅。
- 2022年(令和4年)
- 4月1日:路線再編により高速1系統が廃止。これにより名古屋高速区間を営業運転する路線が消滅。森の里団地回転場、神宮東門回転場閉鎖。
- 4月2日:市内各路線で大規模なダイヤ改正が行われる。
- 2023年(令和5年)
- 1月4日:中村区役所移転・千種区役所仮庁舎移転などでバス停留所名を改称、市内各路線でダイヤ改正が行われる[WEB 4]。
注釈
- ^ 大治町と尾張旭市以外、各市町内のバス停は1 - 2箇所のみである。この他、あま市(旧七宝町域)をバスが走行するが、バス停はない。
- ^ 基本は文字数字合わせて4桁以内に収まるように設定される。巡回系統などはこの原則は考慮されていない。
- ^ 深夜1号系統のバス停は、星ヶ丘がバスターミナルに入る以外新栄町 - 上社の各バス停は全て愛知県道60号名古屋長久手線(広小路通・東山通)上にある。
- ^ 現在ではUDトラックス自体がバス部門から撤退している。
- ^ 那古野営業所廃止前の時点では、那古野・稲西・鳴尾がふそう、浄心・港・如意がいすゞ、野並・緑が日産ディーゼル、中川・御器所・猪高・大森が日野
- ^ ただし港明営業所のように、ジェイ・バス製の車両で統一されている例もある。
- ^ 1970 - 80年代は、狭隘路線(144号系統、天白区系統)向けのマイクロバス(いすゞ・ジャーニー)が「M」を使用(局番はMS-○○)していた。
- ^ 1980年代中頃までは、短尺車が標準導入されていた。短尺車が標準導入されていた頃に導入されていた標準尺車は、現行の市バス車両同様、側面の経由地表示が大きく、塗装も現行の市バス車両同様、白地に青いラインが入るもので、導入当初は車体側面帯上の『市営』表記、[10]→[幹線15]系統用車両の『じゅんかんバス』表記とリアオーバーハング下部にあった『名古屋市交通局』表記は赤文字であったが、後に帯上青色の『市営』表記のみとなる。なお、基幹バスの車両は、1982年製の初代基幹1号の車両も含めて、全て標準尺車である。
- ^ 2017年以降中型車を製造しているのがジェイ・バスのみという事情もある。
- ^ 三菱UFJ信託銀行・三菱UFJ証券ホールディングス・三菱UFJニコス・三菱UFJ銀行・アコム
- ^ ただし、平成20年度に納入されたエアロスター(PKG-MP35UM改)は日産ディーゼル製のエンジン(MD92エンジン)を搭載しており、エンジンに限っては日産ディーゼル製がしばらく残る見通しである。
- ^ その結果、中古車の譲渡が見られなくなり、原則廃車→解体となった。
- ^ 条例によると、「乗合自動車に乗車する場合には料金を支払い、乗車券を受けなければならない」とあり、但し書きで、「乗合自動車に乗車後、乗車券の料金に相当する金額を支払うときは、この限りでない」とされており、条例上は普通券・割引券一枚の料金として定めている。この為、近年までバス車内などの料金表も普通券・割引券という表記であった。近年は普通料金・割引料金という表記に変わっている。なお、現在も名古屋・栄・金山の交通局サービスセンターにてバス乗車券を発売している。
- ^ 2002年まで豊山町にある北部市場バス停で乗り降りする場合のみ対キロ区間制料金(事前申告制。前乗り後ろ降りだったため支払い額は乗客の良心に任されていた)が適用されていたが、並行する名鉄バスが路線を廃止したため適用廃止となる[WEB 1]。なお現在は豊山町のコミュニティバスが並行しているが、こちらは名古屋市に運賃を合わせている。
- ^ 『奇跡体験!アンビリバボー』(フジテレビ)2010年12月16日放送分より[出典無効]
出典
- ^ a b “黒川11号系統の均一制料金への変更等のご案内”. 名古屋市交通局 (2002年10月). 2002年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月3日閲覧。
- ^ 名古屋市交通局. “マナカ(manaca)とTOICAの乗車券機能の相互利用サービスを平成24年4月21日(土)に開始しました!”. 2012年5月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月23日閲覧。
- ^ a b 市バス港明営業所の開所及びお忘れ物の取り扱い業務等の開始について - 名古屋市交通局
- ^ 市バスのダイヤ改正について - 名古屋市交通局(2023年1月6日閲覧。)
- ^ 名古屋市交通局 (2018年10月). “名古屋市バス・地下鉄路線図(平成30年10月現在)” (pdf). 2019年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月13日閲覧。
- ^ a b c 名古屋市交通局. “深夜バス料金”. 2015年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月4日閲覧。
- ^ “深夜1系統”. 名古屋市交通局 (2006年2月6日). 2006年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月3日閲覧。
- ^ “深夜2系統”. 名古屋市交通局 (2006年2月6日). 2006年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月3日閲覧。
- ^ “地下鉄・市バスの一部運休について”. 名古屋市交通局 (2020年4月). 2020年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月2日閲覧。
- ^ “地下鉄・市バスの運行再開について”. 名古屋市交通局 (2020年5月). 2020年5月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月2日閲覧。
- ^ “市バス・地下鉄の一部運休について”. 名古屋市交通局 (2020年7月). 2020年10月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月2日閲覧。
- ^ “節分バスの運行中止について”. 名古屋市交通局 (2021年1月20日). 2021年1月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月3日閲覧。
- ^ 事務事業評価票(バス事故の発生防止(自動車運転課・大森営業所)) 名古屋市交通局。
- ^ 市バス車両への「ドライブレコーダー」の導入について 名古屋市交通局。
- ^ a b c https://web.archive.org/web/20160321090953/https://www.kotsu.city.nagoya.jp/jp/pc/BUS/TRP0000165.htm
- ^ a b c 平成30年度市バスの営業係数について|名古屋市交通局
- ^ シチズンホールディングス. “受賞者アーカイブ”. 2014年8月31日閲覧。
- ^ “超低床ノンステップバス3台導入”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1997年3月24日)
- ^ “名古屋市交 バス路線を全面再編”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1998年4月20日)
- ^ [1][リンク切れ]
- ^ [2][リンク切れ]
- ^ 名古屋市交通局:自主退職迫る研修 97~06年度 毎日新聞(2008年2月11日掲載のオリジナルのアーカイブ)、2015年12月3日閲覧。
- ^ a b c “夜の街 救急市バス 転落女性乗せ 病院へ 南区の歩道橋 乗客も〝う回〟に協力”. 中日新聞朝刊12版: p. 31. (1990年9月26日)
- ^ “せちがらい社会にぬくもり 第1回シチズン・オブ・ザ・イヤー 運転中けが人救う 本紙報道で選ばれる”. 中日新聞夕刊E版: p. 14. (1991年1月25日)
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- ^ “市バス営業所(市バス車庫)一覧 | まるはち交通”. www.maruhachi-kotsu.com. 2024年2月5日閲覧。
- ^ 「名古屋市交通局 路線バス 路線図」
- ^ “メーグル1dayチケットで都心ループバス「C-758系統」にもご乗車いただけます。”. 公益財団法人名古屋観光コンベンションビューロー. 2022年10月16日閲覧。
- ^ “名古屋市、緑区・森の里団地と栄結ぶ市バス「高速1号系統」の廃止を検討:ニュース:中日BIZナビ”. 中日BIZナビ. 2022年3月13日閲覧。
- ^ “市バス路線 節分急行バス(大須観音~笠寺西門) | まるはち交通”. www.maruhachi-kotsu.com. 2024年2月5日閲覧。
- ^ a b 名古屋市交通局 1992, p. 19.
- ^ 名古屋市交通局 1992, p. 121.
- ^ ゆとりーとライン運行経路及びダイヤ等の改正について (PDF) - 名古屋ガイドウェイバス、2022年12月6日(2023年1月6日閲覧)
- ^ ゆとりーとラインの起終点変更に伴う経路延長 (PDF) - 名古屋市交通局(2023年1月6日閲覧)
- ^ 停留所名称の変更等 (PDF) - 名古屋市交通局(2023年1月6日閲覧)
- ^ 名古屋市における水素を燃料として走行する燃料電池バスの試行導入事業に対する寄付について 三菱UFJフィナンシャル・グループ他5社共同リリース 2022年11月30日
- ^ “乗合自動車乗車料条例”. 名古屋市. 2020年1月23日閲覧。
- ^ a b “乗合自動車乗車料条例施行規程”. 名古屋市. 2020年1月23日閲覧。
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