名古屋市営バス 営業係数

名古屋市営バス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/28 16:40 UTC 版)

営業係数

バス停に掲示された、系統ごとの営業係数。黒字系統は青い字で、赤字系統は赤い字で記されている
上:荒子駅 「112」が金山22号系統、「294」が中川巡回系統の営業係数
下:石川橋 金山12号系統は数少ない黒字路線の一つ

2018年(平成30年)度の市バス事業は17億円の黒字となったが、依然として厳しい状況が続いている。市バス全163系統のうち、営業係数が100未満の黒字系統は39系統、100以上の赤字系統は124系統であり、全体の約75%が赤字系統で、営業係数の平均は110である。

黒字系統は以下の39系統である(2018年度。最新の営業係数は名古屋市交通局のウェブサイトより閲覧可能)[WEB 16]

2020年度はコロナ禍の影響が大きく黒字系統は幹藤丘1号系統、平針11号系統、中村13号系統の3系統のみとなった。2021年度も影響が残っており、前年度の3系統に徳重11号系統、上社11号系統を加えた5系統のみが黒字となった。

系統名 起点 終点 営業係数 備考
基幹1 星崎 85
基幹2 引山 98
C-758 名古屋駅 名古屋駅 90
名駅11 名古屋駅 名古屋駅 82
名駅12 名古屋駅 如意車庫前 96
名駅13 名古屋駅 上飯田 93
名駅15 名古屋駅 黒川 98
名駅24 名古屋駅 大治西条 84
幹栄1 如意住宅 98
幹栄2 新大正橋西 97
栄21 泉楽通四丁目 87
栄24 稲西車庫 91
金山11 金山 池下 99
金山12 金山 妙見町 90
金山16 金山 瑞穂運動場東 97
吹上11 御器所通 大曽根 91
幹砂田1 池下 大森車庫 85
黒川11 黒川 北部市場 96
幹藤丘1 藤が丘 本地住宅 62 営業係数ベスト第1位
幹本郷1 本郷 猪高緑地 84
上社11 上社 上社 78 営業係数ベスト第3位
幹一社1 一社 引山 98
幹星丘1 星ヶ丘 梅森荘 85
幹星丘2 星ヶ丘 地下鉄植田 86
星丘11 星ヶ丘 地下鉄自由ヶ丘 94
星丘12 星ヶ丘 地下鉄植田 89
星丘13 星ヶ丘 杁中 99
千種11 千種駅前 砂田橋 92
幹中村1 中村公園 戸田荘 96
中村13 稲西車庫 稲西車庫 77 営業係数ベスト第2位
幹神宮1 神宮東門 河合小橋 94
幹新瑞1 新瑞橋 平針住宅 97
新瑞12 新瑞橋 地下鉄徳重 82
新瑞13 新瑞橋 新瑞橋 96
原11 地下鉄原 地下鉄徳重 90
原12 地下鉄原 みどりが丘公園 88
平針11 地下鉄平針 平針住宅 76 営業係数ベスト第4位
徳重11 地下鉄徳重 地下鉄平針 89
徳重13 地下鉄原 藤田医科大学病院 93

一方、営業係数が200以上の系統は以下の系統である(2018年度)[WEB 16]

系統名 起点 終点 営業係数 備考
深夜2 地下鉄高畑 213
栄27 202
春田11 春田駅 南陽交通広場 319 営業係数ワースト第1位
鳴海11 南大高駅 南大高駅 218
守山11 新守山駅 上飯田 267
東巡回 大曽根 茶屋ケ坂 207
中巡回 金山 307 営業係数ワースト第4位
瑞穂巡回 新瑞橋 新瑞橋 212
熱田巡回 神宮東門 神宮東門 250
中川巡回 地下鉄高畑 地下鉄高畑 209
南陽巡回 戸田荘 河合小橋 311 営業係数ワースト第3位
守山巡回 新守山駅 上飯田 212
志段味巡回 東谷山フルーツパーク 小幡 312 営業係数ワースト第2位

地域巡回系統はすべて赤字であり、最も数値の低いものでも南巡回系統(神宮東門 - 神宮東門)の105である。

その他の系統についても名古屋市交通局のウェブサイトに記載されている[WEB 16]


注釈

  1. ^ 大治町と尾張旭市以外、各市町内のバス停は1 - 2箇所のみである。この他、あま市(旧七宝町域)をバスが走行するが、バス停はない。
  2. ^ 基本は文字数字合わせて4桁以内に収まるように設定される。巡回系統などはこの原則は考慮されていない。
  3. ^ 深夜1号系統のバス停は、星ヶ丘がバスターミナルに入る以外新栄町 - 上社の各バス停は全て愛知県道60号名古屋長久手線広小路通東山通)上にある。
  4. ^ 現在ではUDトラックス自体がバス部門から撤退している。
  5. ^ 那古野営業所廃止前の時点では、那古野・稲西・鳴尾がふそう、浄心・港・如意がいすゞ、野並・緑が日産ディーゼル、中川・御器所・猪高・大森が日野
  6. ^ ただし港明営業所のように、ジェイ・バス製の車両で統一されている例もある。
  7. ^ 1970 - 80年代は、狭隘路線144号系統天白区系統)向けのマイクロバスいすゞ・ジャーニー)が「M」を使用(局番はMS-○○)していた。
  8. ^ 1980年代中頃までは、短尺車が標準導入されていた。短尺車が標準導入されていた頃に導入されていた標準尺車は、現行の市バス車両同様、側面の経由地表示が大きく、塗装も現行の市バス車両同様、白地に青いラインが入るもので、導入当初は車体側面帯上の『市営』表記、[10]→[幹線15]系統用車両の『じゅんかんバス』表記とリアオーバーハング下部にあった『名古屋市交通局』表記は赤文字であったが、後に帯上青色の『市営』表記のみとなる。なお、基幹バスの車両は、1982年製の初代基幹1号の車両も含めて、全て標準尺車である。
  9. ^ 2017年以降中型車を製造しているのがジェイ・バスのみという事情もある。
  10. ^ 三菱UFJ信託銀行三菱UFJ証券ホールディングス三菱UFJニコス三菱UFJ銀行アコム
  11. ^ ただし、平成20年度に納入されたエアロスター(PKG-MP35UM改)は日産ディーゼル製のエンジン(MD92エンジン)を搭載しており、エンジンに限っては日産ディーゼル製がしばらく残る見通しである。
  12. ^ その結果、中古車の譲渡が見られなくなり、原則廃車→解体となった。
  13. ^ 条例によると、「乗合自動車に乗車する場合には料金を支払い、乗車券を受けなければならない」とあり、但し書きで、「乗合自動車に乗車後、乗車券の料金に相当する金額を支払うときは、この限りでない」とされており、条例上は普通券・割引券一枚の料金として定めている。この為、近年までバス車内などの料金表も普通券・割引券という表記であった。近年は普通料金・割引料金という表記に変わっている。なお、現在も名古屋・栄・金山の交通局サービスセンターにてバス乗車券を発売している。
  14. ^ 2002年まで豊山町にある北部市場バス停で乗り降りする場合のみ対キロ区間制料金(事前申告制。前乗り後ろ降りだったため支払い額は乗客の良心に任されていた)が適用されていたが、並行する名鉄バスが路線を廃止したため適用廃止となる[WEB 1]。なお現在は豊山町のコミュニティバスが並行しているが、こちらは名古屋市に運賃を合わせている。
  15. ^ 奇跡体験!アンビリバボー』(フジテレビ2010年12月16日放送分より[出典無効]

出典

  1. ^ a b 黒川11号系統の均一制料金への変更等のご案内”. 名古屋市交通局 (2002年10月). 2002年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月3日閲覧。
  2. ^ 名古屋市交通局. “マナカ(manaca)とTOICAの乗車券機能の相互利用サービスを平成24年4月21日(土)に開始しました!”. 2012年5月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月23日閲覧。
  3. ^ a b 市バス港明営業所の開所及びお忘れ物の取り扱い業務等の開始について - 名古屋市交通局
  4. ^ 市バスのダイヤ改正について - 名古屋市交通局(2023年1月6日閲覧。)
  5. ^ 名古屋市交通局 (2018年10月). “名古屋市バス・地下鉄路線図(平成30年10月現在)” (pdf). 2019年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月13日閲覧。
  6. ^ a b c 名古屋市交通局. “深夜バス料金”. 2015年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月4日閲覧。
  7. ^ 深夜1系統”. 名古屋市交通局 (2006年2月6日). 2006年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月3日閲覧。
  8. ^ 深夜2系統”. 名古屋市交通局 (2006年2月6日). 2006年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月3日閲覧。
  9. ^ 地下鉄・市バスの一部運休について”. 名古屋市交通局 (2020年4月). 2020年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月2日閲覧。
  10. ^ 地下鉄・市バスの運行再開について”. 名古屋市交通局 (2020年5月). 2020年5月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月2日閲覧。
  11. ^ 市バス・地下鉄の一部運休について”. 名古屋市交通局 (2020年7月). 2020年10月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月2日閲覧。
  12. ^ 節分バスの運行中止について”. 名古屋市交通局 (2021年1月20日). 2021年1月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月3日閲覧。
  13. ^ 事務事業評価票(バス事故の発生防止(自動車運転課・大森営業所)) 名古屋市交通局。
  14. ^ 市バス車両への「ドライブレコーダー」の導入について 名古屋市交通局。
  15. ^ a b c https://web.archive.org/web/20160321090953/https://www.kotsu.city.nagoya.jp/jp/pc/BUS/TRP0000165.htm
  16. ^ a b c 平成30年度市バスの営業係数について|名古屋市交通局
  17. ^ シチズンホールディングス. “受賞者アーカイブ”. 2014年8月31日閲覧。
  1. ^ “超低床ノンステップバス3台導入”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1997年3月24日) 
  2. ^ “名古屋市交 バス路線を全面再編”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1998年4月20日) 
  3. ^ [1][リンク切れ]
  4. ^ [2][リンク切れ]
  5. ^ 名古屋市交通局:自主退職迫る研修 97~06年度 毎日新聞2008年2月11日掲載のオリジナルのアーカイブ)、2015年12月3日閲覧。
  6. ^ a b c “夜の街 救急市バス 転落女性乗せ 病院へ 南区の歩道橋 乗客も〝う回〟に協力”. 中日新聞朝刊12版: p. 31. (1990年9月26日) 
  7. ^ “せちがらい社会にぬくもり 第1回シチズン・オブ・ザ・イヤー 運転中けが人救う 本紙報道で選ばれる”. 中日新聞夕刊E版: p. 14. (1991年1月25日) 
  1. ^ a b c d e f g h 名古屋市交通局 1992, p. 111.
  2. ^ 湯浅三十五年の歩み 湯浅電池製造(株)
  3. ^ a b c d e f g 名古屋市交通局 1992, p. 112.
  4. ^ a b c d e f g h i j 名古屋市交通局 1992, p. 113.
  5. ^ a b c d e f g h i 名古屋市交通局 1992, p. 114.
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n 名古屋市交通局 1992, p. 115.
  7. ^ a b c d e f g h i j k l 名古屋市交通局 1992, p. 116.
  8. ^ a b c d e f g h i j 名古屋市交通局 1992, p. 117.
  9. ^ a b c d e 名古屋市交通局 1992, p. 118.
  10. ^ 市バス営業所(市バス車庫)一覧 | まるはち交通”. www.maruhachi-kotsu.com. 2024年2月5日閲覧。
  11. ^ 名古屋市交通局 路線バス 路線図
  12. ^ メーグル1dayチケットで都心ループバス「C-758系統」にもご乗車いただけます。”. 公益財団法人名古屋観光コンベンションビューロー. 2022年10月16日閲覧。
  13. ^ 名古屋市、緑区・森の里団地と栄結ぶ市バス「高速1号系統」の廃止を検討:ニュース:中日BIZナビ”. 中日BIZナビ. 2022年3月13日閲覧。
  14. ^ 市バス路線 節分急行バス(大須観音~笠寺西門) | まるはち交通”. www.maruhachi-kotsu.com. 2024年2月5日閲覧。
  15. ^ a b 名古屋市交通局 1992, p. 19.
  16. ^ 名古屋市交通局 1992, p. 121.
  17. ^ ゆとりーとライン運行経路及びダイヤ等の改正について (PDF) - 名古屋ガイドウェイバス、2022年12月6日(2023年1月6日閲覧)
  18. ^ ゆとりーとラインの起終点変更に伴う経路延長 (PDF) - 名古屋市交通局(2023年1月6日閲覧)
  19. ^ 停留所名称の変更等 (PDF) - 名古屋市交通局(2023年1月6日閲覧)
  20. ^ 名古屋市における水素を燃料として走行する燃料電池バスの試行導入事業に対する寄付について 三菱UFJフィナンシャル・グループ他5社共同リリース 2022年11月30日
  21. ^ 乗合自動車乗車料条例”. 名古屋市. 2020年1月23日閲覧。
  22. ^ a b 乗合自動車乗車料条例施行規程”. 名古屋市. 2020年1月23日閲覧。





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