カーテン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/21 02:50 UTC 版)
概要
部屋の遮光等に使う場合は通常、窓の内側にカーテンレールに吊り下げる形で取り付けて用いられる。カーテンレールはカーテンブラケットを用いて壁などに固定されている[2]。カーテンレールには複数のカーテンランナーが取り付けられており[2]、吊り金具を用いてカーテンランナーの部分にカーテンを吊り下げる[2]。
二枚一組のものを窓の両側に吊るして両開きとする場合と、一枚を窓の片側に吊るして片開きとする場合がある。カーテンを用いる必要がない時は、端の房掛け具に取り付けられたタッセル(カーテンを束ねるための紐または帯状の布)にまとめておかれる。カーテンレールのない場所で用いる場合には、カーテンロット(ビニール等で被覆した金属線)が用いられる。
厚手の生地のカーテンをドレープカーテン(drape または drapery )といい、ドレープカーテンの中に取り付ける半透明のカーテンをレースカーテンという。レースカーテンよりも厚手でドレープカーテンよりも薄手のカーテンをケースメントと呼ぶ。
機能としては、就寝時に外部の光によって眠りが妨げられるのを防ぎ、また中の光が外に漏れるのを防ぐ(遮光)。さらに外から中を覗かれるのを防ぐ遮蔽の効果もある。そのほかにも、室内外の音を和らげたり(吸音)、室内を保温・保冷したりする効果もある。耐燃性を持つものが望ましい。
カーテンには室内装飾としての機能も持ち、窓の大きさや、家全体や内装、他の家具との調和、居住者の好みなどで選べるように、様々なデザイン(形や色、模様、素材)の製品が販売されている(丈の短いカフェカーテンなど)。種類が豊富なため、デパートや大型家具店ではカーテン地だけで一つ売り場を作れるほどである。カーテンのオーダーメイドや専門店もある[3]。
部屋の間仕切りのために吊り下げて使用されるものにアコーディオンカーテンがある。
デザイン性や遮蔽性が高いカーテンだけでなく、現代では使い捨てもできる安価な紙製カーテンも販売されている[4]。
建築物用以外に、自動車用カーテン[5]のように車両・船舶・航空機用のものもある。
スタイルの種類
1. プリーツの種類
片ひだ
ボックスプリーツ
2本ピンチプリーツ(二つ山ひだ)
3本ピンチプリーツ(三つ山ひだ)
ギャザーひだ(シャーリング)
ロッドポケット
2. バランス
ペルメット(コーニス)
3. カーテンボックス
カーテンボックス(英語:curtain box)とは、カーテンを掛ける窓の内部の上方に取り付けたり、天井面にくぼみをつけた形の箱状のもの[6]。カーテンレールやカーテン上部の納まりをよくする[6]。布でカーテン上部を囲む上飾りはバランスという[6]。
4. トップトリートメント(スワッグ&テール)
- ^ 大槻文彦著 「カアテン」『大言海』新編版、冨山房、1982年、369頁。
- ^ a b c 意匠分類定義カード(L4) 特許庁
- ^ 一例として、カーテン専門店feel御徒町店(2018年4月13日閲覧)。
- ^ 一例として、空室対策専用ペーパーカーテン(2018年4月13日閲覧)。
- ^ 意匠分類定義カード(C1) 特許庁
- ^ a b c 渡辺優『図解インテリア・ワードブック』建築資料研究社、1996、95頁。
- ^ 緑のカーテンサカタのタネ(2018年4月13日閲覧)。
- ^ 航空機用電子カーテン GENTEX社(2018年4月13日閲覧)。
- ^ コトバンク
- ^ エアカーテンを用いたクリーンブース『T-Clean Air Wall』を開発大成建設プレスリリース(2015年10月23日)2018年4月13日閲覧。
カーテンと同じ種類の言葉
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