Chi (kana)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Chi (kana)の意味・解説 

(Chi (kana) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/21 10:04 UTC 版)

平仮名
文字
字源 知の草書体
JIS X 0213 1-4-33
Unicode U+3061
片仮名
文字
字源
JIS X 0213 1-5-33
Unicode U+30C1
言語
言語 ja
ローマ字
ヘボン式 CHI
訓令式 TI
JIS X 4063 ti, chi
アイヌ語 CI, TI
発音
IPA t͡ɕʲi̞
種別
清音

は、日本語音節のひとつであり、仮名のひとつである。1モーラを形成する。五十音図において第4行第2段(た行い段)に位置する。清音の他、濁音・ヂ)を持つ。

概要

「ち」の筆順
「チ」の筆順
  • 現代標準語の音韻: 1子音と1母音」から成る音。子音は、次の通り。
    • 清音「ち」: の前部を上歯茎の後ろから硬口蓋近くの範囲に付けて離すときに、狭い隙間を作って摩擦した音を出す無声破擦音国際音声記号では無声歯茎硬口蓋破擦音[t͡ɕ]または無声後部歯茎破擦音[t͡ʃ]として記述される。どちらかと言えば[t͡ɕ]が近く、[t͡ʃ]としては英語など他の多くの言語の場合との差異が大きい[要出典]。「ち」は、破擦音であるだけでなく、調音点もタ行の他の音と比べて大きく外れている。「ち」もかつては「た」「て」「と」(及び「つ」)に近い調音点で発音する破裂音[tʲi̞]であったが、中世以降現在の音に変化した。その後、音韻としては近代において外来語の表現として復活したが、これは現代においては「てぃ」「ティ」又は、「し」「シ」等で表記される事が多い。
    • 濁音「ぢ」: 有声音。現代標準語では「じ」と弁別されず、音韻的・音声的に同一音。詳細は、及び四つ仮名の項を参照。

ち に関わる諸事項

  • [tʲi̞][t͡ɕʲi̞]に転じた正確な時期は定かでないが、室町時代末には既に[t͡ɕʲi̞]が定着していたと考えられている[1]
  • 「ちや」「ちゆ」「ちよ」などの字音表記は平安時代中期以前にも見られるが、一音節の拗音であるかは定かでない。鎌倉時代には「ちゆう」と「ちう」、「ちよう」と「てう」「てふ」の間の混同が見られ、この頃には「ちゅう」「ちょう」の拗長音が成立していたと考えられる。「ちやう」は室町時代末には「ちよう」の類の拗長音に近づき、江戸時代には発音上区別が無くなった[1]
  • 室町時代末の切支丹(キリシタン)文献では舌内入声を "bet"(「別」)のように記したものがあり、当時「ち」と記した字音には母音を伴わないものもあったと考えられる[1]
  • や行の文字を後続させて、開拗音を構成する。GHQ占領期以来、後続するや行の文字は小さく書く。これは捨て仮名と呼ばれる。
  • 「ち」の調音点は、拗音の「ちゃ、ちゅ、ちょ」と同じであり、音声面では「ちゃ行に属する」と言える。「ちゃ、ち、ちゅ、チェ、ちょ」は国際音声記号では、[t͡ɕä/t͡ʃä], [t͡ɕʲi̞/t͡ʃʲi̞], [t͡ɕu/t͡ʃu], [t͡ɕe/t͡ʃe], [t͡ɕo/t͡ʃo]と表せる(「チェ」は和語・漢語にない音であるため片仮名で表記した。例外:感嘆詞・舌打ち音の表記「ちぇっ」)。
  • 漢字の部首「夂部」の部首名は、「」の漢音から単に「ち」、または「ちかんむり」と呼ばれることがある。
  • 漢字の部首「黹部」の部首名は、「」の漢音から単に「ち」と呼ばれることがある。

脚注

  1. ^ a b c 日本国語大辞典』(第2版)小学館、2001年。 

関連項目


「Chi (kana)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Chi (kana)」の関連用語

Chi (kana)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Chi (kana)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのち (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS