BiNGO!
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/31 15:47 UTC 版)
BiNGO! | |
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ジャンル | バスケットボール漫画 |
漫画 | |
作者 | 松村努 |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | 月刊コロコロコミック 別冊コロコロコミック(完結編) |
レーベル | てんとう虫コミックス |
発表期間 | 1995年8月号 - 1997年11月号 |
巻数 | 全5巻 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
『BiNGO!』(ビンゴ)は、松村努によるバスケットボール漫画。『月刊コロコロコミック』に連載され、連載終了後に『別冊コロコロコミック』で完結編が掲載された。単行本は全5巻。
あらすじ
日本一のスリを目指す中学2年生・花丸敏吾は転校先である千葉県の月橋中学校長の西田ひかる相手にスリを見抜かれ、西田校長が監督を務めるバスケ部に入部。最初はスリの修行として励むが次第にライバルの出現や試合を重ねるごとにバスケに目覚めていく。
登場人物
月橋中バスケ部
- 花丸 敏吾 (はなまる びんご)
- 主人公。トンガリ頭とたらこ唇がトレードマーク。性格はかなり屈折しており卑劣。さらにスリの常習者であるが中身には興味がないため通りすがりの他人に渡して去っていく。常人には目に見えないほどのスリさばきであり、スリの他に顔にイタズラをしたりと好き放題していた。
- 関西では有名なスリとして誰もが恐れ、避けるため親の計らいで親戚の家に引越し千葉県の月橋中に転校。登校初日に西田校長にスリを初めて見抜かれた為、スリの弟子入りのつもりでバスケ部に入部。常識外れの驚異的なジャンプ力とスピード能力を誇るがドリブルが苦手で人にパスを渡すのもプライドが許さない。スリの腕を生かしたスティールを得意技とした。ライバルの常盤やキャプテンの和久井などの出会いによって次第にバスケに励む。
- 最終回では10年後にプロ選手になっていた。
- 常盤 章浩(ときわ あきひろ)
- 敏吾のライバルでありツッコミ役。敏吾のスリをかわした数少ない登場人物の一人で、敏吾から一方的に敵視される。人気も実力も高く3年生の山口が去った後のバスケ部レギュラーに選ばれる。ポジションはパワーフォワード(PF)。カッとなりやすいのが欠点。
- 10年後には先輩達と共に日本代表の選手となっている。名前の由来は常盤貴子。
- 小島(こじま)
- 3年生のバスケ部レギュラー。長髪で女子生徒に人気がある。相手の方を見ずにパスを渡すノールックパスが得意。
- 桜井(さくらい)
- 3年生のバスケ部レギュラー。実家は飲食店を営んでいる。名前の由来は桜井幸子。
- 瀬戸 正広(せと まさひろ)
- 3年生のバスケ部レギュラー。ポジションはスモールフォワード(SF)。他の部員に比べ人気がないのを少し悔しがっている。名前の由来は瀬戸朝香。
- 和久井(わくい)
- 3年生のバスケ部キャプテン。背が低く幼い顔立ちだが、敏吾以上に桁違いのジャンプ力を持ち実力も中学バスケ界では知られた天才プレイヤー。ポジションはシューティングガード(SG)。敏吾から「小坊主くん」と呼ばれている。幼少の頃の病気の影響で長時間の運動ができない。名前の由来は和久井映見。
- 石狩(いしかり)
- 3年生のバスケ部補欠。下級生をしごいていたが敏吾に返り討ちにあい丸坊主にされる。合宿後は補欠ながらも出場メンバーに選ばれた。
- 西田ひかる(にしだ -)
- 月橋中の校長でありバスケ部の監督。若い頃は有名なバスケ選手で日本代表として活躍したこともあった。敏吾のスリを難なく見抜き、人並み外れた能力を買ったが敏吾はスリの天才と勘違いしていた。敏吾の実力は認めているものの、暴走する敏吾に手を焼いており、呆れている。ハゲ頭が特徴。名前の由来はそのまま西田ひかる。
- 後の同作者の作品『ぐるっと!ヨーカイザー』で1コマであるが彼らしき人物が通行人として登場している。
バスケ部以外の月橋中生徒
- 鷹丘 新八(たかおか しんぱち)
- 敏吾の元同級生。幼稚園の頃から敏吾をライバル視しており敏吾を追って月橋中に転校。方向音痴。
- 観月(みづき)
- 男子バレー部レギュラー。アタックしか出来ない為、部員からは「アタックやろう」と呼ばれている。二枚目気取りだが全くモテず、その事で和久井をライバル視している。よく前髪を整える。名前の由来は観月ありさ。
- 谷(たに)
- ラグビー部レギュラー。昔はガッチリした体格だったが、食べすぎで昔の面影をなくすほど太ってしまい、主将からは「痩せないとクビにする」と突き付けられていた。よくパン(特にカレーパン)を食べている。
- 奥菜(おきな)
- 剣道部員。相当な実力者だが、極度の恥ずかしがり屋で面を着けていないとまともに人と話せない。かなりの時代劇ファン。名前の由来は奥菜恵。
他校のバスケ部員
- 牧瀬兄弟(まきせきょうだい)
- 海珍中バスケ部部員。五つ子ならではのチームワークが売り。1回戦で敏吾達の新バスケ部と対戦し圧倒するが、接戦の末に惜敗した。名前の由来は牧瀬里穂。
- 友坂 剛(ともさか つよし)
- 高野中バスケ部キャプテン。常にビデオカメラを回しており敏吾に「ビデオやろう」と呼ばれている。データ重視の戦略で前年の県大会では3位の好成績を残しており、月橋との試合でも和久井を疲れさせるがデータにとらわれない敏吾に対応しきれず2回戦負けとなる。名前の由来はともさかりえ。
- 篠原 涼(しのはら りょう)
- 習志菜中バスケ部キャプテン。お調子者でマイペースだが前年の県大会では準優勝を収めた強豪。名前の由来は篠原涼子。
- 広末(ひろすえ)
- 習志菜中バスケ部部員。1年生だが、安室奈美平より長身の男。名前の由来は広末涼子。
- 安室 奈美夫(あむろ なみお)
- 夏目中バスケ部キャプテン。前年度県大会優勝の立役者で安室ブラザーズの兄。普段は弟・奈美平に肩車されている。敏吾と初対面で直接対決を誓うが、作中で試合をする事はなかった。名前の由来は安室奈美恵。
- 安室 奈美平(あむろ なみへい)
- 夏目中バスケ部員。色黒で長身の男。普段は兄・奈美夫を肩車しているが、ドン臭い所もあり兄にはかなわない様子。名前の由来は兄と同じく安室奈美恵。
- 相川 七生(あいかわ ななお)
- 芝川中バスケ部キャプテン。敏吾にそっくりだが性格と実力は対照的。新設校の芝川中は全国からバスケの強豪選手を引き抜いており、彼自身も過去にミニバスケットボールの大会で日本一に輝いた事がある。敏吾と同じく関西弁を喋る。名前の由来は相川七瀬。
- 細川
- 芝川中バスケ部部員。神奈川県出身。瀬戸の幼馴染でスピードでは瀬戸を上回る。
- 藤谷
- 芝川中バスケ部部員。広島県出身。パワーは桜井を圧倒する。チームプレイに難。
- 後藤
- 芝川中バスケ部部員。秋田県出身。シュートは抜群の正確性を誇る。
その他
- 山口(やまぐち)
- 3年生で元月橋中のバスケ部レギュラー。キャプテンの和久井に次ぐ実力を持つ。笑顔がトレードマークで敏吾に「ニコニコくん」と呼ばれている。父親の都合で渡米することになったためバスケ部を退部し常盤にレギュラーの座を託す。名前の由来は山口智子。
- 10年後には常盤達と日本代表と共にいるが、一人だけ練習に参加しておらず服装も違うため選手なのかコーチなのかは不明。
- 庵々(あんあん)
- 西田監督の現役時代の元ライバル。現在は山奥の寺の住職で、毎年月橋中のバスケ部が強化合宿を行っている。無口であるが経験者である故に、ビンゴの才能を評価していた。
- 吉川 ひなの(よしかわ -)
- 芝川中バスケ部監督。現役時代は西田監督と全日本の代表の座を争ったライバルで、元全日本学生空手チャンピオンでもあった。名前の由来は西田監督同様にそのまま吉川ひなの。
備考
BINGO!
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「BINGO!」 | ||||
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AKB48 の シングル | ||||
初出アルバム『SET LIST〜グレイテストソングス 2006-2007〜』 | ||||
A面 | BINGO! | |||
B面 | Only today | |||
リリース | ||||
規格 | マキシシングル | |||
録音 | 2007年 ![]() |
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ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | デフスターレコーズ | |||
作詞・作曲 | 秋元康(作詞) 成瀬英樹(作曲) |
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チャート最高順位 | ||||
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AKB48 シングル 年表 | ||||
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「BINGO!」(ビンゴ)は、日本の女性アイドルグループ・AKB48の楽曲。楽曲は秋元康により作詞、成瀬英樹により作曲されている。2007年7月18日にAKB48のメジャー4作目のシングルとしてデフスターレコーズから発売された[注釈 1]。楽曲のセンターポジションは高橋みなみと前田敦子の2人が務めた[1]。
背景とリリース
前作「軽蔑していた愛情」から3か月ぶりのリリースで、2007年のシングル第3弾。
楽曲のシングル盤は、「初回生産限定盤」と「通常盤」の2種類がリリースされた。両方共CDの収録内容は同一で、「初回生産限定盤」のみDVDが付属している。
選抜メンバーの人数は18人で、奥真奈美、柏木由紀、渡辺麻友の3人が初めての選抜入りを果たした。柏木と渡辺の2人が、3期生としては初めての選抜入りとなった。平嶋夏海が『桜の花びらたち』以来の選抜復帰となった。前作のメンバーのうち、小林香菜と佐藤夏希の2人が選抜から外れた。
また、奥真奈美にとっては、最初で最後のAKB48のシングル選抜入り表題曲となった。
キャッチコピーは、「竹内先輩、BINGO!です!!」。TVスポットは渡辺麻友がナレーションを担当した。
楽曲のミュージック・ビデオは竹石渉が監督を務めている。屋外ロケは千葉県夷隅郡御宿町の御宿海岸や隣接する月の沙漠記念館、また幕張メッセで行われ、当時のメンバー全員(46人)が参加している。船のシーンについては劇用船「あさかぜ」が使用された。
2009年7月3日・4日にフランス・パリで開催されたJapan Expo、2009年9月27日のニューヨーク公演などの海外公演では英語バージョンが披露された。
楽曲はテレビ東京系『ファイテンション☆スクール』オープニングテーマに起用された。また、AKB48の冠番組である日本テレビ系『AKBINGO!』(前身番組『AKB1じ59ふん!』、『AKB0じ59ふん!』を含む)の番組内コーナー『AKB48ニュース』でも使用されていた。
衣装
選抜メンバーの衣装の色分けは、以下の通りとなる。
- ●緑:柏木由紀、篠田麻里子
- ●赤:秋元才加、大島麻衣
- ●黄色:中西里菜、宮澤佐江
- ●ピンク:平嶋夏海、峯岸みなみ
- ●青:奥真奈美、増田有華
- ○白:板野友美、大島優子、小野恵令奈、河西智美、小嶋陽菜、高橋みなみ、前田敦子、渡辺麻友
シングル収録トラック
初回生産限定盤
全編曲: 大内哲也。 | ||||
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|
1. | 「BINGO!」 | 秋元康 | 成瀬英樹 | |
2. | 「Only today」 | 秋元康 | 大内哲也 | |
3. | 「BINGO!(Instrumental)」 | 成瀬英樹 | ||
4. | 「Only today(Instrumental)」 | 大内哲也 | ||
合計時間:
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# | タイトル |
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1. | 「BINGO!」 |
2. | 「making of 「BINGO!」」 |
通常盤
全編曲: 大内哲也。 | ||||
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|
1. | 「BINGO!」 | 秋元康 | 成瀬英樹 | |
2. | 「Only today」 | 秋元康 | 大内哲也 | |
3. | 「BINGO!(Instrumental)」 | 成瀬英樹 | ||
4. | 「Only today(Instrumental)」 | 大内哲也 | ||
合計時間:
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選抜メンバー
収録アルバム
脚注
注釈
出典
- ^ 秋元康、オサレカンパニー『AKB48 衣装図鑑 放課後のクローゼット〜あの頃、彼女がいたら〜』宝島社〈TJMOOK〉、2017年3月25日、40頁 。
参考文献
- AKB48『BINGO!』(初回限定盤)DefSTAR RECORDS、2007年7月18日。ASIN B000QCUAW0。
- AKB48『BINGO!』(通常盤)DefSTAR RECORDS、2007年7月18日。ASIN B000QCUAWA。
外部リンク
Bingo!
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『Bingo!』 | ||||
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広瀬香美 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | ビクター音楽産業 | |||
広瀬香美 アルバム 年表 | ||||
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『Bingo!』(ビンゴ!)は、日本の女性歌手、広瀬香美の1枚目のアルバム。
概要
- 1992年7月22日に、ビクター音楽産業からリリースされた。
- 1枚目のシングル「愛があれば大丈夫」リリースから約半年前に発売された、広瀬のCDデビュー作品。
- 5曲目収録「ぜったい信じない」は川村真澄による作詞。この曲を除く、広瀬名義のオリジナル楽曲は、2023年現在に至るまで全て広瀬の作詞。
- アルバム『SUCCESS STORY』発売後の出荷分は、ジャケットデザインを一新して再発売されている。初期出荷分はすべて小文字表記の『bingo!』だったが、再発売された際に現在の『Bingo!』に変更された。
収録曲
- I DON'T WANNA WORK~働きたくなんかない~(4:50)
- 幸せのリズム(4:48)
- DON'T GO AWAY(4:55)
- 2001年発売のベスト・アルバム『広瀬香美 THE BEST Love Winters〜ballads』および2010年発売のセルフカバー・アルバム『名曲アルバム』に収録。
- 言えない気持ち(4:59)
- 1994年発売シングル「ドラマティックに恋して」C/W曲にも収録。
- ぜったい信じない(5:23)
- 13日の金曜日(5:21)
- We'll be together(5:03)
- MY HOME ALONE(4:39)
- HOW MUCH I NEED YOU(6:52)
- YOU'RE MY LIFE(4:19)
- 2010年発売のセルフカバー・アルバム「名曲アルバム」に収録。
脚注
ビンゴ
(BiNGO! から転送)
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ビンゴ (bingo) とは、ゲームの一種である。25マスに番号が書かれたカードを用いて、条件を満たしたものを勝者とする。また、勝利条件を満たした状態のことを「ビンゴ」という。
概要
1530年頃にイタリアで遊ばれた、「ル・ジオッコ・デル・ロト・ディタリア」(Lo Giuoco del Lotto d'Italia)という、くじを使ったゲームが原型とされる。18世紀には、フランスで「ル・ロト」(Le Lotto)というゲームになった。これには、1から90までの番号が書かれた、3行9列の27マスのカードを用いており、後世に「ハウジー」(Housie)と呼ばれるゲームの原型となった。その後、このゲームはドイツに渡り、現行のビンゴに近いルールに改良された。19世紀後半には、計算や単語の綴り(スペル)を取り入れた教育的な遊びとしても行われていた[1]。
ゲームはアメリカにも伝わり、有効マスを示す目印として豆が使用されていたことから、「ビーノ」(Beano)という名称で遊ばれていた。ニューヨークの玩具セールスマンであるエドウィン・ロウ(en:Edwin S. Lowe)が、アトランタのカーニバルでビーノに興じる人々を見かけ、これをヒントに「ビンゴ」として友人らと商品化した。「ビンゴ」という名称は、ビーノを遊んでいたロウの友人が、勝利した際に「ビーノ」と宣言すべきところを「ビンゴ」と叫んだことから付けられたとされる。そして、1929年からのウォール街大暴落および世界恐慌下において、家庭にて気軽に遊べるゲームとしてビンゴの人気が高まっていった[1]。
現在では、「大当たり」という意味や、何かが成功したり思惑通りになったりした時の感嘆表現として、「ビンゴ」という言葉が使用されている。何かしらの推理が当たった時や、クイズに正解した時には「ビンゴ」と言う場合もある。
カードさえ人数分用意できれば、事実上の参加人数の制限は無いため、宴会などのイベントでの余興としてもよく行われる。宴席でのビンゴでは賞品を設け、早く勝利したものから豪華な賞品を与えられる遊び方をされることが多い。不特定多数のテレビ視聴者を参加者としたビンゴ番組が放送されたこともあった。日本で放送された番組は関連項目を参照。
ルール
ルールには無数にバリエーションがあるが(後述)、ここでは日本で一般的に行われているものを示す。
用具



ビンゴには、参加人数分のビンゴカードと、1から75までの番号を無作為に抽選するビンゴマシンを必要とする。
一般的にビンゴカードは縦・横5マスずつ、計25個のマス目が書かれている。その内、中央を除く24マスには1から75までの番号のうち24個の番号が書かれており、中央はフリースポットとして最初から有効な番号として扱われる。1枚のカードの中で同じ番号が重複することはない。
ビンゴカードに書かれる番号は、通常はまったく無作為に配置されているわけではなく、マス目のある列によって番号の範囲が設定されている。カードの一番左の列を第1列とし、右に向かって列番号が増えるものとする場合、各列は下表の範囲から番号が5個ずつ選ばれる。中央の第3列のみ、フリースポットが含まれるため番号は4個選ばれる[2]。番号を抽選する際、ビンゴカードの各列を「BINGO」の5文字に対応させ、「Bの5」「Gの58」のように番号が発表されることもある。
列番号 | 第1列 | 第2列 | 第3列 | 第4列 | 第5列 |
---|---|---|---|---|---|
対応文字 | B | I | N | G | O |
番号の範囲 | 1-15 | 16-30 | 31-45 | 46-60 | 61-75 |
ビンゴマシンは、福引きの抽選器に似た形状で、ハンドル付きの容器に1から75までの番号が書かれたボールを入れ、ハンドルを回転させながら容器に開いた穴からボールをひとつずつ取り出し、出たボールの番号を有効とするものである。ゲームの公正を期すため、容器は透明であったり、網状の球体であったりなどで、中のボールの様子が分かるようになっている。他にも、密閉した容器に風を送り込むことで中のボールやくじをかき混ぜるものや、ボタンを押すと電光で番号を示すものなど、さまざまな種類がある。1から75までのカードやくじをよく混ぜ、1枚ずつ読みあげることで代用することも出来る。また、スマートフォン、タブレット端末などでビンゴマシンの役割を果たすアプリケーションもある。
進行
ゲームの開始前に、参加者全員にビンゴカードを配る。通常は1枚ずつだが、進行を早めるなどの理由で、各自に2枚ないし3枚ずつ配る場合もある。
ゲームが始まったら、進行役がビンゴマシンなどで無作為に番号をひとつ選ぶ。参加者の手持ちのカードに、抽選されたものと同じ番号があれば、そのマスが有効となる。有効マスには印をつけたり穴をあけたりして判別できるようにする。番号の抽選を繰り返し、カード上の縦・横・斜めのいずれか1列にある5マスが揃って有効になった場合に勝利となり、「ビンゴ」と叫んでその旨を宣言する。
日本では麻雀から転じて、あと1マスでビンゴが成立する場合はリーチと呼ぶ[3]。リーチになった時は「リーチ」と宣言するというルールもある。また、リーチが複数個出来た場合は、ダブル・リーチ、トリプル・リーチなどと呼ぶ場合もある[4]。
1マスが有効になることで2列以上が同時にビンゴになる場合もあるが、本項での「1列ビンゴで勝利」のルールではあまり意味をなさない。複数人が同時にビンゴを達成した場合の措置は定められていない。宴席などのビンゴで参加者に順位を付ける必要がある場合は、同時にビンゴを達成した者に対して「一度に複数列のビンゴを達成した者が上位」「ビンゴした時点での有効マスの多い者が上位」「該当者同士のじゃんけんやくじで順位を決定」など、あらかじめルールを設定しておくことが望ましい。
ビンゴホール
アメリカ合衆国では教会や慈善・非営利組織が運営資金確保のために営業するビンゴホールやビンゴクラブが各地にあり、賞金を賭けたビンゴ大会が毎週、あるいは毎日行われている。イギリス、オーストラリアなどではアメリカ式ビンゴとはルールの違うビンゴ (ハウジー) が行われているホールが各地にある。こうしたホールは主婦や高齢者などが暇つぶしのギャンブルに興じる、日本で言うパチンコ店に似た存在であるが、非営利の目的のため税法上の特典があることや、フロアや会計などの作業要員が無給のボランティア(例えば教会の場合はその教会の「檀家」に相当する信者達)で構成されていることなどが、営利を目的とした「ギャンブル産業」とは異なる。
ビンゴホールでは、1回の開催において複数のゲームを順番に実施し、この一連のゲームの固まりを「セッション」という表現で表している。例えば、ラスベガスのビンゴホールにおいては、1回のセッションはおおむね10以上のゲームで構成され、オプションを購入すると13ゲーム程度遊ぶことになり、最終ゲームの終了まで1時間程度を要するスケジューリングが一般的である。セッション終了後にホールの清掃を行い、完了後、次のセッションのパックを販売するという流れになる。
参加したいプレイヤーは、セッション開始前のカジノが決めたタイミングでホールへ赴き、ビンゴカードのパック[5]を購入する必要がある[6]。セッション開始直後の場合は、レジカウンターが開いている場合に限り、パックを購入して参加することが出来る場合もある。
ゲームを複数スムーズに実施できるよう、ゲームの構成に工夫が凝らされており、たとえば「1列ビンゴで勝利」というゲームを行い勝者が決定した後、同じシートを用いて、先の勝者が決定した時点の状況から続行して「2列ビンゴで勝利」というゲームを行うといった構造が採用されている。これらはビンゴホールによって異なるため、事前にホールのリーフレットやホームページを参照して予習しておくことが望ましい。
このようなホールでは、難易度の高い条件の達成に対してジャックポットを提供する[7]、系列の複数のビンゴホールに映像と音声を中継して多数の人間による競争とする、コンピューター端末を用いてカードの管理を楽に行えるようにすると同時に大量のカードを購入して管理できるようにするなど、営業上の戦略が多数存在する。特に営業熱心なビンゴホールでは、早朝のセッション開始時にパンやドーナツなどの軽食を無料サービスしたり、カジノの24時間営業にあわせて、ビンゴホール自体も24時間営業[8]することもある。なお、カジノ内にあるビンゴホールでは、標準的なサービスとして、ソフトドリンクは無料で供されるほか、アルコール飲料に関してもカジノと同様にカクテルガールへのオーダーで提供されることが多い[9]。
賭博場としてのビンゴホール
アメリカにおける商業的なビンゴホールは、賭博の許可された地域(ラスベガス、リノ、あるいはネイティブ・アメリカンが運営するインディアン・カジノ)で行われている。 客層は、教会などのビンゴホールと同様、主婦や高齢者が暇つぶしのギャンブルに興じているほうの割合が比較的高い一方で、壮年男性などの割合もある程度見かけることが出来る。 ブラジルでも非合法の地下ビンゴホールがある[10]、
日本では、第二次世界大戦後、各地方都市で賭博を前提としたビンゴホールが広まった[11]が、パチンコの普及により急速に駆逐されていった。岐阜県の例では1951年(昭和26年)頃にはビンゴホールはパチンコホールに転換された[12]。一方、沖縄県では昭和30年代においても非合法のまま存続していた[13]。
派生のビンゴゲーム
ゲーム性を高める為や雰囲気を変えるためにビンゴのルールやカードそのものを変えて行う場合がある。
- ビンゴの条件が「1列有効」ではないもの
- フリースポットの扱いに関するもの
- フリースポットが存在せず、すべてのマスに番号が書かれているもの
- フリースポットを利用せずに列を完成させる必要があるもの[18]
- 所要時間の短縮を狙ったもの
- ビンゴカードを購入時点で中身が見えないように封緘しておいたまま販売し、抽選開始時に偶数の番号は「すでに有効である」状態としてゲームを実施するもの
- 予め30個程度のボールを抽選しておいて、スタート時点で31個目から抽選するもの
- 最初に選ばれた番号と1の位が同じ数字になる番号は、その時点で全て「すでに有効である」状態とするもの
- カードに変化を持たせたもの
- カードに番号ではなくキャラクターやテーマに沿ったイラストなどが配置されたもの
- マス目の数を変えたカード(3×3の9マス、4×4の16マス)で行うもの
- スクラッチで矢印が出現したり、絶対有効とならないクローズマスを設けたりして、その効果によって逆転要素を備えたもの
少人数で行う場合やメダルゲームなどでは、ゲームを早く終わらせる為や抽選機構を簡易的にする為などから1から25までの番号で行うこともある。その場合、抽選する番号の個数に制限を設けたり、3個ないし4個の有効マスが1列に並んだ状態もビンゴとみなしたりするなど、上記のルールが変更されることもある。
ビンゴゲームのルールを応用したパーティー、イベント用ゲームもある。用意するものは参加人数分の白紙と筆記用具であり、白紙には5×5のマスを書く。そして山手線ゲームのように出題者や司会者が任意のお題(例「鳥の名前」「オリンピックの競技名」「邦楽ロックバンドの名前」「自分を含めた友人・知人の名前」など)を出して、参加者はそのお題に該当するものをマス目に記入していく。全員のマス目が埋まったところで、出題者がお題の解答例を出していき、参加者はそれと一致したマスを有効とする。あとは通常のビンゴと同様に進行し、有効マスが1列揃えば勝利というものである。
宝くじにおけるビンゴ
ビンゴ5 - 日本で2017年(平成29年)4月3日発売[19]の数字選択式全国自治宝くじにおいて、5種類ある賭け式のうち1つの名称。選択した数字と抽せんされた数字が一致したマスと、中央(FREE/フリー)のマスによって、縦・横・ななめの計8ラインのうちそろったラインの数で1等から7等までの当せんが決まる。
脚注
- ^ a b History of Bingo(英文) BingoWebsites
- ^ このルールでカードを作成した場合、552,446,474,061,128,648,601,600,000通り(最大の桁は百秭)の番号の配置パターンが存在する。
- ^ 英語表現では"Needed"(米国Fotrunet社製造の電子端末における表現)、"One to WIN"(セガ社のメダルゲーム「BINGO PARTY」における表現)などと称される。
- ^ 本項で述べている一般的なルールでは、マス数を基準にすれば最高でノナプル(九重)・リーチ、ライン数を基準にすれば最高でデュオデカプル(十二重)・リーチまで存在する。ただしそこまで行くと、かなり有効マスがありながらビンゴできていないので、運が悪い状態とも言える。
- ^ 通常、複数の紙がのり付けされているシートの固まり。A4サイズの紙に6枚のビンゴカードが印刷されているものや、正方形の紙に9枚のビンゴカードが印刷されているものなど、様々である。
- ^ イベントでは半年程度前から代金を払って座席を予約するパターンもある。
- ^ 例えば「最終ゲームで51球目までに全てのマスが埋まれば2万ドル」など。
- ^ たとえば常に奇数時の0分から新しいセッションを開始する営業。
- ^ ビンゴホールによってはホール内のドリンクカウンターで供されるところも存在し、アルコールは有料販売というところもある。
- ^ “ブラジル財務省の賭博規制が裏目に出てギャンブル地獄が激化、年利1000%の借金で破滅するギャンブラー続出との報告”. Gigazine (2024年11月18日). 2025年3月10日閲覧。
- ^ “戦後広島にあった謎の「ビンゴゲームの店」とは”. 中国新聞 (2024年3月13日). 2025年3月10日閲覧。
- ^ “岐阜県遊技業協同組合五〇年史 p18”. 岐阜県遊技業協同組合 (2011年). 2025年3月10日閲覧。
- ^ 「法規そこのけで繁盛」『琉球新報』1956年(昭和31年)9月18日 3面
- ^ アメリカでは"Letter X"(X字に揃える)、"Letter T"(T字に揃える)などというパターンで呼ぶ場合もある。
- ^ アメリカでは凧をイメージした"Kite"(カイト)や、"Liberty Bell"(リバティ・ベル)といったパターンがある。
- ^ アメリカでは"Cover All"(カバーオール)と呼ばれる。
- ^ アメリカでは2×2の形で抜けることを"Postage Stamp"(切手)と呼ぶこともある。"Six-Pack"、"Nine-Pack"などのパターンもある。
- ^ アメリカでは"Hardway"と呼ばれる。
- ^ ビンゴ5 宝くじ公式サイト
関連項目
商品・番組については、ウィキペディアに記事のあるもののみ記載。
- ビンゴ・ピンボール
- ビンゴを題材としたメダルゲーム
- BINGO PARTY(セガ)
- BINGO PARTY MULTICARD(セガ)
- BINGO PARTY PHOENIX(セガ)
- BINGO PARTY SPLASH(セガ) - バージョンアップ版に『BINGO PARTY SPLASH SP』がある。
- BINGO PARTY PIRATES(セガ)
- ビンゴプラネット(セガ)
- BINGO PARADE(セガ)
- BINGO GALAXY(セガ)
- BINGO BOOMER(コナミ)
- OVAL ARENA(コナミ)
- ビンゴそのものを題材としたバラエティ番組
- THE ビッグ!(朝日放送) - 末期は『THE ビッグチャンス』。
- ザ・BINGOスター(テレビ東京)
- ビンゴのルールを取り入れたバラエティ番組
- Oh!黄金サービス(フジテレビ) - 街歩きをしながらビンゴカードの対象物を探す「街角ビンゴ」のコーナーがあった。
- 夏休みSP 対決ビンゴ旅(TBSテレビ)
- 小峠漫遊記 激ウマふれあいビンゴ旅!(テレビ東京)
- 水バラ(テレビ東京)- 各地を移動しながらビンゴカードのミッションを達成する「BINGO対決旅」の企画がある。
- ビンゴのルールを取り入れたクイズ番組
- 逆転クイズ スーパービンゴ(日本テレビ) - タイトルにはビンゴと付いているが、ルールは三目並べに近い。
- クイズ・ビンゴっこ!(テレビ東京)
- オールスター100人ビンゴクイズ(テレビ朝日)
- ビンゴクイズ25(日本テレビ)
- クイズ ビンゴ★ライン (テレビ朝日)- 派生番組の『くりぃむクイズ ミラクル9』でも、一部のコーナーにビンゴの要素を取り入れている。
- トンボラ - イタリアのナポリ発祥という、ビンゴに似たゲーム。3×9のマス目に入った15個の数字(1〜90まで)を消し、同じ横列で2つ以上の数字が消せると賞品がもらえる。15個全てを消せた時をトンボラという。
ビンゴ (曖昧さ回避)
(BiNGO! から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/04 02:10 UTC 版)
ビンゴ(Bingo)
- ビンゴ - 5×5のマスに書かれた数字を縦・横・斜めのいずれか1列に揃えるゲーム。
- ビンゴ! - 1991年公開のアメリカ映画。また、その主人公である犬。
- ビンゴ (2012年の映画) - 2012年公開の角川映画。松井咲子・清水一希主演。
- コミックビンゴ - 文藝春秋より刊行されていた漫画雑誌。
- 森橋ビンゴ - 日本の小説家。
- 令制国・備後国(びんごのくに)。現在の広島県東部。
- BiNGO! - 松村努によるバスケ漫画。
- BINGO! - AKB48のシングルCD。
- Bingo! - 広瀬香美のアルバムCD。
- BINGO (ラジオ番組) - OBSラジオの番組。
- Bingo!!!! - MARGINAL#4の6thシングル、および収録曲のタイトル。
- BING♂ - V6のアルバム「Oh! My! Goodness!」収録曲。
- ビンゴ - リユースプロデュースが展開するリユースショップ。
固有名詞の分類
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