ミズキとは? わかりやすく解説

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みずき〔みづき〕【承鞚】

読み方:みずき

みずつき


みず‐き〔みづ‐〕【水城】

読み方:みずき

外敵を防ぐために設けた水堀。特に、天智天皇3年(664)大宰府防備するために造られ土塁をいう。延長約1キロ、高さ約14メートルで、福岡県太宰府市遺構現存


みず‐き〔みづ‐〕【水木】

読み方:みずき

ミズキ科落葉高木山地自生しを横に伸ばす互生し広楕円形裏面はやや白い。5月ごろ、白い小花を散房状に密生してつけ、黒い実を結ぶ。根から吸い上げる力が強く春に多量を含む。材は白く、こけしや盆・箸などに用いる。ミズキ科双子葉植物は主に温帯分布し、サンシュユ・ウリノキなども含まれる。くるまみずき。《 花=夏 実=秋》「—咲き先にすぐ夕蛙/澄雄」

水木の画像

みず‐き〔みづ‐〕【×瑞木】

読み方:みずき

みずみずしい若木


灯台木

読み方:ミズキ(mizuki

ミズキ科落葉高木園芸植物


ミズキ


北海道本州四国九州分布していますが、東京でも、い山地で普通に見られる樹種で、とくに谷沿いでは、広く広げて谷を覆うようにして生えていますので、よく目立ちますから、ハイキング途中でミズキを見かけた人も多いのではないでしょうか最近では、こけしがブームになり、そのための材料として優れているため需要増加してます。このため天然木利用するだけでは十分でなく、人工造林をして、こけしの製作に適した木材採れるミズキを作ろうという試みがされています。

木材
心材と辺材色の差はほとんどなく、木材の色は白色くすんだ白色淡黄色などです。一般に、こけしの色は白っぽい考えられていますが、ミズキは、そのなかでも、もっとも白に近い色をしています。早材から晩材への移行緩やかなため、年輪はあまはっきりとはしていません。肌目は精です。やや重硬で、気乾比重は0.63です。加工性よいですが、耐朽性は低いです

用途
古くから、ろくろ細工用材印材漆器木地寄木細工象眼丸物類)木地などに使われています。しかし、最近では、なんといっても、こけし用材としての需要忘れることは出来ないでしょう。とくに、宮城県鳴子のこけしの材料はミズキを多く使っていますし、山形県産のこけしの一部にも使われています。箱根細工あるいは家庭用品中にも使われています。


水城

読み方:ミズキ(mizuki

古代防衛のための土塁


水木


水木


水木

読み方:ミズキ(mizuki), ミズノキ(mizunoki)

ミズキ科落葉高木園芸植物

学名 Cornus controversa


灯台木


美豆木


水城

読み方:ミズキ(mizuki

所在 福岡県太宰府市


水木

読み方:ミズキ(mizuki

所在 青森県南津軽郡藤崎町


見槻

読み方:ミズキ(mizuki

所在 鳥取県八頭郡八頭町

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

水城

読み方:ミズキ(mizuki

所在 福岡県(JR鹿児島本線)

駅名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

ミズキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/16 05:16 UTC 版)

ミズキ
ミズキ(川崎市緑ヶ丘霊園・2007年5月)
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク類 Asterids
: ミズキ目 Cornales
: ミズキ科 Cornaceae
: ミズキ属 Cornus
: ミズキ C. controversa
学名
Cornus controversa Hemsl. var. controversa (1909)[1]
シノニム
和名
ミズキ(水木)、
ハシノキ[1]
英名
giant dogwood

ミズキ(水木[4]学名: Cornus controversa var. controversa)はミズキ科ミズキ属落葉高木。別名、クルマミズキ(車水木)。横に枝を伸ばし、階段状の樹形が特徴。葉は枝先に集まってつき、晩春に白い小花を密に咲かせる。庭木などに植えられるほか、こけし材としてもよく知られる。

名称

和名「ミズキ」は漢字で「水木」と書き、早春に地中から多くの水を吸い上げて、枝を切ると大量の水のような樹液が流れ出ることに由来し[5][6][4]、「水の木」から転訛したとされる[7]。別名ではクルマミズキ[6][4]、ハシノキ[1]ともよばれる。クルマミズキの別名は、枝が輪性状に分枝することによる[6]中国名は「燈臺樹」[1]

分布と生育環境

日本では、北海道本州四国九州に分布し、日本国外では、朝鮮半島台湾中国からヒマラヤのアジア南部、南千島にまで分布する[5][4]。山地や丘陵地に生え[6][8]、日当たりのよい低山など各地で広く生育する[4][7]

形態

落葉広葉樹で最大樹高20メートル (m) 、胸高直径70センチメートル (cm) ほどになる高木だが、通常は樹高15m程度までの亜高木サイズが多い[9]。 生長は極めて早く、樹齢が古いものはあまり見られない[10]。樹形は通常は単幹直立し分枝する広葉樹らしいものであるが、着葉期の樹冠部は階段状で特徴的な形になる[11]。これは枝が輪生し扇状に四方に広げるためである[4][8]

樹皮は灰色から汚灰色、縦筋が入る[6][8]。ごく若い樹皮は暗赤褐色で、皮目が目立つ[8]。一年枝は赤色から紅紫色で、はじめ細かい毛をもつが、のちに無毛になる[8]。春先は樹液の吸い上げが甚だしく、樹皮を傷つけると多量の水があふれ出すのが特徴的である[12]。樹皮の上に樹液の赤い筋ができることがあり、樹液に糖分を含んでおり、空気中の天然酵母が樹液中で繁殖して、違うカビ類が飛び込んでくるために赤くなる[13]

は枝先に集まって互生し、葉柄は長さ2 - 5 cm、葉身は長さ6 - 15 cmの広卵形から広楕円形で葉縁は全縁、先はとがる[5][6]。葉の形はサクラと似ている[14]。裏面はやや白色を帯びていて短い毛があり[12]弓形に曲がった5 - 9対の葉脈が隆起する。春の芽吹きは透明感のある緑色で、葉脈がよく目立つ[8]。秋になると葉が赤色に紅葉する[12]。ミズキの紅葉は、黄色から山吹色が基本で、しばしば部分的に赤色を帯び、赤紫色など、渋い色にも派手にも多様に変化し、このような紅葉する木は珍しいと評されている[15][16]。よく似たクマミズキの葉は対生し、紅葉はミズキと似ている[15]

花期は晩春から初夏(5 - 6月)[4]。新枝の先に散房花序を出して、直径7 - 8ミリメートル (mm) の白色の4弁花を多数咲かせ、よく目立つ[6][4][7]

果期は秋(10 - 11月)で[4]果実核果、直径7 - 8 mmの球形ではじめ赤色で、のちに黒紫色に熟す[6]。果実は野鳥、特にヒヨドリが集まって好んで食べる[12]

小枝の冬芽は二列互生であるが、一年生枝のものは螺旋を描くように付く[17]。長さは7 - 12 mmの長卵形で先がやや丸く、芽鱗5 - 8枚に包まれる[8]。枝先につく頂芽は濃紅色で、側芽はごく小さい[8]。葉痕は上向きで小さく、維管束痕が3個ある[8]

根系は中大径の水平根型である。通気性の良い環境を好み、深部の嫌気的な土壌では根腐れしやすい。細根も深部には少なく表層に集中する。細根の分岐は多いが比較的太く、土壌保持力はそれほど高くない[18]

利用

庭木や公園樹としてよく利用される[5]

道管の配置は散孔材、気乾比重は0.6程度、全体に黄白色で心材と辺材の境界は不明瞭である[19]

材としては白色で軟らかく緻密で、建築材や器具材のほか[5]、薪炭材として利用される[7]。材はこけし材としても有名で[6]、木肌が美して割れにくいことから東北地方ではこけしがよく作られる[4]。正月の祝箸を俗に柳箸というが、使われる材はヤナギではなく、本来はミズキの材で作られるもので、江戸時代中期から使われてきた[20]。江戸に供給された箸材は奥多摩産のミズキで、植林も行われていたといわれる[20]

文化

アイヌは材を薄く削って作られたイナウを神への供物にし、祭事につかった[4]。木肌が白いミズキのイナウは、天上界で銀に変わると信じられていた[13][注 1]。アイヌがサケを捕るときに、頭を叩いて殺す棒もミズキが用いられるという[21]

落葉期の枝に繭玉を飾る地方もある[20][6]。北海道の札幌では、冬に赤くなるミズキの枝を林の中から見つけてきて、稲の豊作を祈る正月の飾り物、繭玉をつける枝にした[4]。ミズキが早春にたくさん水を吸い上げるころ、小枝の先は上を向くようになることから、繭玉作りのときに運が上向くことを願ってミズキの枝を使うのだという説もある[12]

花言葉は、「成熟した精神」「耐久」である[4]

下位分類

  • タカネミズキ(高嶺水木) Swida controversa (Hemsl. ex Prain) Soják var. alpina (Wangerin) H.Hara ex Noshiro
本州の日本海側に分布し、多雪地帯の山地に生育する。低木で葉は円形。
  • イシヅチミズキ(石鎚水木) Swida controversa (Hemsl. ex Prain) Soják var. shikokumontana (Hiyama) H.Hara ex Noshiro
四国に分布し、山地の高地に生育する。

ミズキ属の植物

本州(主に近畿以西)、四国、九州の山地に生え、葉は対生し卵状楕円形。

脚注

注釈

  1. ^ イナウの材料は通常ヤナギが使われるが、最高の材料はキハダで天上界では金に相当し、ミズキは銀、ハンノキは銅だといわれる[21]

出典

  1. ^ a b c d 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Cornus controversa Hemsl. var. controversa ミズキ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年12月29日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Bothrocaryum controversum (Hemsl. ex Prain) Pojark. ミズキ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年12月29日閲覧。
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Swida controversa (Hemsl. ex Prain) Soják ミズキ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年12月29日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m 田中潔 2011, p. 14.
  5. ^ a b c d e 平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 44.
  6. ^ a b c d e f g h i j 西田尚道監修 学習研究社編 2009, p. 77.
  7. ^ a b c d 亀田龍吉 2014, p. 52.
  8. ^ a b c d e f g h i 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 83.
  9. ^ 林弥栄 (1969) 有用樹木図説(林木編). 誠文堂新光社, 東京. 国立国会図書館書誌ID:000001136796(デジタルコレクション有)
  10. ^ 辻井達一 1995, p. 265.
  11. ^ 邑田仁 監修 (2004) 新訂原色樹木大圖鑑. 北隆館, 東京. 国立国会図書館書誌ID: 000007340594
  12. ^ a b c d e 辻井達一 1995, p. 266.
  13. ^ a b 田中潔 2011, p. 15.
  14. ^ 亀田龍吉 2014, p. 53.
  15. ^ a b 林将之 2008, p. 67.
  16. ^ 亀田龍吉 2014, pp. 52–53.
  17. ^ 四手井綱英, 斎藤新一郎 (1978) 落葉広葉樹図譜 ―冬の樹木学―. 共立出版, 東京. 国立国会図書館書誌ID: 000001394408(デジタルコレクション有)
  18. ^ 苅住昇 (2010) 最新樹木根系図説 各論. 誠文堂新光社, 東京.国立国会図書館書誌ID: 000011066224
  19. ^ 貴島恒夫, 岡本省吾, 林昭三 (1962) 原色木材大図鑑. 保育社, 大阪. 国立国会図書館書誌ID: 000001030638 (デジタルコレクション有)
  20. ^ a b c 辻井達一 1995, p. 264.
  21. ^ a b 辻井達一 1995, p. 267.

参考文献

関連項目

外部リンク

ミズキ:植物雑学事典


ミズキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/08/25 10:34 UTC 版)

シバラク」の記事における「ミズキ」の解説

戦闘の後に敵の武器回収する任務務めている。

※この「ミズキ」の解説は、「シバラク」の解説の一部です。
「ミズキ」を含む「シバラク」の記事については、「シバラク」の概要を参照ください。

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ミズキ

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 01:58 UTC 版)

名詞

ミズキ水木

  1. ミズキ目ミズキ科ミズキ属属す落葉高木一種学名:Cornus controversa

翻訳


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