ミズガシとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > ミズガシの意味・解説 

みず‐がし〔みづグワシ〕【水菓子】

読み方:みずがし

果物(くだもの)のこと。→菓子


ミズガシ

東京方言意味・用例
ミズガシ果物

ミズガシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/14 05:08 UTC 版)

ミズガシ
ミズガシの葉とドングリ
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : バラ類 Rosids
: ブナ目 Fagales
: ブナ科 Fagaceae
: コナラ属 Quercus
: ミズガシ Q. nigra
学名
Quercus nigra L.
和名
ミズガシ(水樫)
ウォーターオーク(Water Oakの音訳)
英名
Water Oak

ミズガシ(水樫、学名:Quercus nigra、英: Water Oak)は、ブナ科コナラ属に分類される北米原産の落葉高木である。英名の音訳からウォーターオークとも呼ばれる。アメリカ合衆国東部から南部にかけて分布し、湿地林の主要構成種として生態系で重要な役割を担う。

名称

和名「ミズガシ」は「水辺に生育する樫」を意味し、本種の生態的特性を反映した名称である。この名は水辺(湿地・河岸)に自生する特性に由来する。日本では学術分野でこの呼称が用いられるが、英名に基づく「ウォーターオーク」も併記されることがある。別名としてスポッテッドオーク(spotted oak)、ダックオーク(duck oak)などがある。

分布

ミズガシの自然分布域

アメリカ合衆国の沿岸州全域(ニュージャージー州からテキサス州まで)に分布。内陸部ではオクラホマ州ケンタッキー州ミズーリ州南部まで見られる。低地から標高450mまでの湿地帯や河川沿いに群落を形成する。

形態

  • 樹高:最大30m、幹径1mに達する。
  • 樹皮:若木は滑らかな茶褐色、成熟すると灰黒色で鱗状の隆起が目立つ。
  • :長さ3-12cmのスペーテラ(spatula)形が特徴。先端に水滴状の小裂片を持つ。表面は緑青色、裏面は淡青色で葉脈に赤褐色の毛が密生。
  • :雌雄同株。雄花序は尾状、雌花序は穂状。花期は4-5月。
  • 果実ドングリ(堅果)は単生または対生。径10-14mmの広楕円形で、浅い殻斗に包まれる。成熟には18ヶ月を要し、翌年秋に落下。

生態

  • 適応環境:沼地・河川敷など湿潤地を好むが、排水性の良い土壌や圧実された土壌でも生育可能。
  • 寿命:比較的短命(60-80年)。
  • 繁殖:樹齢20年で開花結実。ほぼ毎年豊作となる。
  • 共生関係
  • 受粉:風媒花。開花時に大量の花粉を放出。
  • 動物相:ドングリはオジロジカ、アカリス属、アライグマの重要食糧。冬期には芽や小枝も摂食される。
  • 雑種形成ベニガシQ. falcata)、ブルージャックオーク(Q. incana)など近縁種と自然交雑する。

人間との関わり

  • 利用
  • 材木:17世紀から建材・燃料として利用。辺材は淡褐色、心材は濃褐色で加工性が良い。
  • 生態系修復:農地放棄後の湿地林再生に植栽される。
  • 園芸:日本では耐湿性を活かした治水緑化に導入例あり。ただし病害虫(特にうどんこ病)に弱く、観賞用としては一般的でない。
  • 文化:原産地である米国南部では「水辺の守護者」として民俗伝承に登場する。

保全状況

生息域が広く個体数も安定しているため、IUCNにより軽度懸念(LC)に指定。

ギャラリー

脚注

関連項目

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

ミズガシのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ミズガシのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
東京方言辞典東京方言辞典
Copyright (C) 2025 東京方言辞典 All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのミズガシ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS