魔空戦神(まくうせんじん)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 08:47 UTC 版)
「ヤマトタケル (アニメ)」の記事における「魔空戦神(まくうせんじん)」の解説
ツクヨミが生きた金属で造り上げたロボット。主に魔空戦士(まくうせんし)と呼ばれるパイロットが操縦する。過去にオオナムの7つの惑星を滅ぼしている。 鉱物を栄養源とし、生物同様に成長・脱皮する度に戦闘能力が強化される。自己修復も可能で頭部が破壊されない限り再生できる。蓄積したエネルギー以外にも、乗り込んだパイロットの精神状態・意志力でパワーレベルが変動。ツクヨミ軍には、巨大な水槽のような再生装置も設けられている。 作中の世界では単体でも絶大な戦闘力を誇るが、近接・後衛・遊撃と各機体で得意分野は偏っており、複数機で組むことを考慮した設計になっている。 劇中登場時には、シュラノオ、タマノオ、アラノオ、ガイオウは既に第三段階まで成長している。全高はほぼ共通で、第三段階の時点で概ね30m台(DVD-BOX同梱ブックレットから)。 スサノオ 灰色の魔空戦神。体内にヤマタノオロチ復活の鍵となるオロチ玉を持つ。昔、惑星イズモを破壊するために送り込まれたが、暴走により、パイロットを死なせてしまった後、ヤクモ村の洞窟内で眠りに付いていた。本来はミカヅチに与えられるはずだったが、その前にタケルが乗り込んだことにより、ツクヨミ軍と敵対することになる。当初は体内のオロチ玉の影響により、タケルはスサノオを思うように動かせず、タケルの怒りや憎しみといった負の感情で暴走してしまうこともあったが、タケルの玉笛の音色を聞くことで静まっていた。(理由は語られていない) また、タケルが玉笛を吹き続ける事によりスサノオを歩かせる事が可能。草薙の剣を入手後は、1フレーズ吹くだけで歩行と停止の切り替えを制御できるようになった。 長い間眠りについていたため、他の魔空戦神とは異なり、第一段階のままだった。第17話で青と金の装甲を纏った第二段階へ進化を果たす。ミカヅチに激流の中に落とされ、溺れて死にかけているタケルを救うべく、オロチ玉を封じていた力を使用。そのため、解放されたオロチ玉はガイオウとミカヅチに取り憑くこととなった。尚、第一段階は、第10話・11話ではキリオミが強奪し、第16・17話ではオトが操縦している。 第32話ではツクヨミに操られた状態でガイオウと交戦。第33話ではタケルを乗せたまま、イズモの中心地点である星の魂に赴き、かつての使命を果たそうとするが、自身の中の善の心とタケルの意思により、かつての破壊者と決別した。 第36話では、三種の神器と星の魂の力で光の巨人に変身し、オロチとツクヨミを倒す。戦い終えた後、第2段階に戻り、ヤクモ村の洞窟に三種の神器と共に眠りに付いた。 OVA版では龍の揺り籠の力で赤と金の第三段階に成長・進化。ツクヨミを太陽で消滅させる捨て身の案において、ミカヅチと自身の判断により、タケルとオトを返した後、太陽に消えていった。 固定武装は両肩のビーム砲、胸部の火炎砲、両手のカイザーナックル。後にクサナギの剣とミカガミの盾を得る。(指先から鋭い爪が飛び出すという設定もあったがアニメ本編には未登場) タマノオ 赤と橙色の魔空戦神。アマツミが操縦。彼の死後、カオンが操縦を試みるもアマツミの怨念に阻まれてしまうが、ロカの助言を受けたタケルがタマ笛を吹いたことにより、アマツミの怨念が消え去り、カオンが操縦できるようになった。タケルたちと共に戦う仲間となった。〜after war〜ではオトが搭乗し、暴走するシュラノオと戦っていた。専用の武器は大剣と円月輪だが使用した回数は少なく、主にエネルギー光弾などを多用している。魔空戦神の中でもトップクラスの戦闘能力を持っており、第二段階になったスサノオでも歯が立たなかったほど。なお、玩具オリジナルで第二段階が存在する。 トキノオ 緑と黄緑の魔空戦神。クシナダが操縦。時間を操ることができると言われている。単体の戦闘能力はそれほど高くなく、劇中後半ではシシノオとコンビを組む事が多かった。武器として鞭を使う。 シシノオ 橙色の魔空戦神。キリュウが操縦。武器は二本の青龍刀。キリュウ自身の能力である「予知能力」を使い、相手の戦闘パターンを先読みする戦法をとる。この機体のみ獣型に近いシルエットであり、基本的に人型をしている魔空戦神の中では異形の存在といえる。 カゼノオ 青と黄緑の魔空戦神。キリオミが操縦。その名のごとく風を利用した戦法を使い、空中戦も得意とする。両刃のハンドアックスを二振り装備。一度はスサノオに身体を切り裂かれ戦闘不能になったが、頭部が無事だったために後に復活し、タケルたちの仲間になった(その前にキリオミがいなくなったせいで、スクラップ扱いとして魔空要塞から廃棄され宇宙を漂っていた)。設定上では第三段階が存在する。 アラノオ 青と水色の魔空戦神。オウカが操縦。左右非対称のボディであり、左手が鎌のような形状になっている。スサノオが初めて敗北した相手でもあった。第18話ではミカヅチが操縦するが、第二段階に成長したスサノオに破壊された。 ツキノオ 紺色の魔神戦神。ハヤミカが操縦。細身の剣と胸部の火炎砲を武器とする。ハヤミカの感情の暴走から自爆してしまった。そのため出番は1話のみで終わっている。 シュラノオ 灰色の魔空戦神。アモンが操縦。左右非対称のボディであり、攻防のバランスに優れ、背中に装備している四本の爪状の武器や腰から延びた尾の部分からエネルギー弾を放ち攻撃する。主にガイオウとの対決が描かれ、スサノオとの直接対決は第34話だけであった。 OVAでは、ミカヅチを取り込んだ状態でスサノオと交戦。 ガイオウ 黒と水色の魔空戦神。ツクヨミが新たに作り出した9体目の魔空戦神であり、ミカヅチが操縦する。イズモ飛来時にスサノオが所有していたオロチ玉を取り込んでおり、乗り込んだ(正確には取り込んだ)ミカヅチを悪の心に染め上げた。以後、ミカヅチは別行動をとるようになり、最終的にはツクヨミを裏切る事になる。 背中に装備されている三叉の槍が主な武器。戦闘能力もトップレベルで、最強といわれていたシュラノオを大気圏外に吹き飛ばすほどの力を持つ。他の魔空戦神にない能力として、相手のエネルギーを吸い取り、自分のエネルギーにすることができる。魔空戦神としては珍しく、宝玉が露出していない。 アマノシラトリと合体することで超魔空戦神となった。
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