第六章『忘却録音』の登場人物
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「空の境界」の記事における「第六章『忘却録音』の登場人物」の解説
黒桐 鮮花(こくとう あざか) 声 - 藤村歩 / 田村ゆかり 身長:160cm / 体重:45kg / 誕生日:12月21日 / 黒桐幹也の妹。礼園女学院の一年生。蒼崎橙子に弟子入りし、魔術師(正確には魔術使い)見習いでもある。『第六章』では主要人物として登場している。 兄・幹也を一人の男性として愛しており、妹と認識されないようにさまざまな工作をするが、幹也は両儀式しか眼中にないため意味をなさず、結果として式をライバル視している。正月には実家で準備万端に幹也を迎えるつもりが、幹也が式を連れてきたせいで、ショックのあまり寝込んでしまった。だが、式を嫌っているわけではなく、むしろ好感すら抱いている。十年後では、カリスマ派遣社員をしながら、行く先々の十年後の社長候補の年下社員に交際を申し込まれる生活を送っているらしい。 「発火」の魔術が唯一にして最大の得意技。使用時には橙子からもらった火蜥蜴の皮手袋をはめる。格闘技の訓練も受けていたらしく、劇場版では妖精たちを体術で撃ち払っていた。また、自身の起源を「禁忌」であると考えており、兄を愛するのもそれが由縁と考えている。 『第三章』に登場した浅上藤乃とは友人。鮮花は藤乃が過去に幹也と出会っていたことは知らないため、藤乃が思い出の人物(幹也)を鮮花に話したところ、「本人を探そう」と人探しの達人として幹也を紹介しようとした。 兄が『月姫』の遠野志貴に似ているように、彼女も遠野秋葉と容姿・能力が似ている。ただし、唯一胸だけは秋葉とは異なり、非常に豊かである。 玄霧 皐月(くろぎり さつき) 声 - 置鮎龍太郎 誕生日:5月1日 礼園女学院の男性教師。イギリス育ちで外国語を教える。前任の葉山英雄に代わって一年D組の担任になり、生徒からは人気が高く慕われている。 黒桐鮮花や両儀式によると、黒桐幹也に似た雰囲気を持った人物。幼い頃の出来事で、映像の「再認」(視覚情報による記憶と事実の確認)ができないため、人物を判断する時にはその人物の特徴と実物を当てはめて判断している。正体はアトラス院出身の魔術師で、その能力から「偽神の書(ゴドーワード)」、「統一言語師(マスター・オブ・バベル)」と呼ばれている。蒼崎橙子同様に魔術協会から封印指定を受けており、協会からは身を隠している。 バベルの塔以前に世の中で使われていた「統一言語」を完全に理解し、話すことができるため、世界そのものに話しかける能力を持つ。すなわち、彼の言葉は「世界」からの命令と同義であり、それから逃れることは不可能であるため、絶対的な催眠術師といえる。。この言語をマスターしたのは、妖精にかどわかされて色々いじられた結果らしい。 式の記憶を再生するために荒耶宗蓮に呼ばれる。学院内では黄路美沙夜に擬似的な魔術を教え、また彼女を使って生徒達の記憶を奪っていた。式との戦いでは、式の肉体が『 』とつながっているために「統一言語」の効果が薄く、左腕の「死の線」を突かれて腕を破壊されるも、式に倒されることはなく、「統一言語」の力で式が失っていた記憶を再生させた。この一件の数日後、ある女子生徒に腹部を刺され、その傷が元で命を落とす。起源は「望郷」。 劇場版では展開が異なり、式の記憶を再生した後は姿を消し、その後の詳細は不明。 黄路 美沙夜(おうじ みさや) 声 - 水樹奈々 礼園女学院の生徒会長を務める女子生徒で、黒桐鮮花の2年上の先輩にあたる。 養女ではあるが実家は巨大な資産家で、理事長は黄路家の婿養子に当たるため、学院内では絶大な発言力を持つ。後述の一件より、学院内を暗躍し、異常な出来事を起こす。 玄霧皐月から魔術を学んでおり、自らに妖精を憑かせることによって妖精を使役することができる。しかし、直接の魔術行使はできない。また、その皐月に対して自分達は兄妹であると思い込んでおり、彼を慕う。ただし、実際に兄妹であるかは不明であり、鮮花は「美沙夜が妖精を使って皐月の記憶を奪ったことにより、皐月は自分の兄だと思い込んでいただけ」ではないかと推測している。 学生寮の火災の一件の後に、火災と橘佳織の死の真相を知って葉山英雄を問い詰めるが逆に暴力を振るわれ、抵抗したはずみで彼を死なせてしまう。その事を皐月に相談し、英雄の遺体を使って妖精を生み出し、それらを使役するために皐月から魔術を教わる。その後、生徒の記憶を集めるなどしていたが、学院を調査していた鮮花と戦うことになり敗北する。さらにその後、鮮花や藤乃、瀬尾静音たちと奇妙な縁で結ばれることになる。十年後では、父親が用意した結婚相手と結婚して社長夫人をやっているらしい。 劇場版では妖精を攻撃に使用して鮮花を翻弄するが、暴走する巨大な妖精を使役しきれずに気を失ってしまった。また皐月と兄妹と言う話は出てこない。 橘 佳織(たちばな かおり) 声 - 喜多村英梨 礼園女学院の生徒。1年D組在籍。学生寮火災の際に焼死した。 担任の葉山英雄の主導で援助交際をさせられ、それが原因で妊娠してしまう。キリスト教を信仰していたため堕胎することもできず、最期は自分と同じように援助交際をさせられていたD組の生徒の罪を一身に背負い、自殺したと考えられている。 劇場版では、秀雄が麻薬を扱っている所を目撃したため、口封じとして薬漬けにされてしまい、それを苦にして自殺を図った。一時昏睡状態にあったが、事件後に意識を回復させた。 葉山 英雄(はやま ひでお) 声 - 石上裕一 礼園女学院の教師。1年D組担任。学生寮火災の後に行方不明になる。 兄は学院の理事長であり、資金繰りに困っていたところをコネで学院に赴任した。元来不真面目な性格で、担当クラスの生徒たちに援助交際をさせて金儲けをしていた。橘佳織の一件後、学生寮に放火し、行方をくらます。 学生寮火災の後に、黄路美沙夜とのトラブルで死亡し、その遺体を皐月によって美沙夜が操る妖精の体として利用される。 劇場版では麻薬に溺れており、その現場を佳織に見られてしまったため、口封じとして橘を巻き添えにした。その後は美沙夜の目前で事故死したかに思われていたが、実は麻薬による中毒死だった。また、下の名前の漢字表記が「秀雄」に変更されている。 紺野 文緒(こんの ふみお) 礼園女学院の生徒。1年D組のクラス委員長。 竹を割ったようなサバサバした性格をしているが、クラスの異様ぶりには閉口している。 瀬尾 静音(せお しずね) 声 - 井口裕香 礼園女学院の生徒で、鮮花とは寮のルームメイト。未来視の能力を持っており、幹也とも面識がある。名前のみの登場で、本編には直接登場しない。『空の境界 未来福音』ではヒロインとして登場。 劇場版ではエピローグ部分に少しだけ登場している。 嘉島(かしま) 礼園女学院1年D組の生徒。瑠璃堂とは幼い頃からの友人だったが、過去の出来事が記された手紙が届いてからは疑心暗鬼になり、互いに殺傷するという事件を起こしてしまう。 瑠璃堂(るりどう) 礼園女学院1年D組の生徒。嘉島とは幼い頃からの友人。前述のとおり、殺傷事件を起こす。 マザー・リーズバイフェ(Mother Riesbyfe) 礼園女学院の学長。生粋のキリスト教徒。1年D組の異常について、礼園のOGである蒼崎橙子に調査・解決を依頼する。 彼女と同名の人物(リーズバイフェ・ストリンドヴァリ)が『MELTY BLOOD』に登場する。さらに院長室には、リーズの武器である「正式外典ガマリエル」と思われる「バイオリンの形の盾」が置かれているが、関係性は不明。 古越 耕作 幹也と鮮花が子供の頃に、隣の家に住んでいた老人。2人が幼い頃に他界している。 鮮花は彼の死に涙を流さなかった幹也の言葉を聞いて、幹也のことを意識し始めたと認識している。 氏名は劇場版の設定から。
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