登場するアラクニドバグズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 03:49 UTC 版)
「スターシップ・トゥルーパーズ」の記事における「登場するアラクニドバグズ」の解説
太陽系からは離れて位置する連星クレンダスの惑星に住む昆虫型生物。 原作小説の彼らは「アラクニド」の名の通り、知能と真社会性を備える巨大なクモであり、どの個体も基本的に同じ姿をしていた。一方劇場版である本作では、やはり真社会性を持つものの、何種類もの姿や能力を持つ巨大昆虫のような集団として描かれており、「アラクニド」の名は意味を持たない描かれ方となっている。彼らが全て同じ種に属するのか、共生関係にあるだけなのかは不明。宇宙に胞子を放出する事によって他の惑星へ侵入、コロニーを増やし活動領域を広げていく。アニメ版の『スターシップ・トゥルーパーズ・クロニクルズ』には宇宙船の役割を果たす種が存在し、これによって宇宙空間を移動する。 クレンダス星への地球連邦軍の攻撃時を含め、昆虫型生物以外の生物が一切登場しない。ウォリアー・バグは強い繁殖力を持ち大量に描かれている一方、何をエネルギー源として活動しているのか不明である。人間を殺すのも食事のためではないようで、人体を切り刻むだけで捕食するシーンはない。 ウォリアー・バグ(ユーロピギ) 最も多いバグズ。一般的なアリにおける兵蟻のような防衛行動よりも、グンタイアリにおける働き蟻のような侵略行動を主任務とする。頭部に相当する器官は見られない。武器は腰椎に支えられた切断用の大顎状関節や第一歩脚の変化した鎌状の節足、鋭くとがった歩脚などで、これらを使い人類側の兵士を圧倒する。体色は全体的に黒く、黄色い縞模様がある。核となる神経系を破壊されない限りほとんど俊敏さを失わず、『インベイジョン』では真空の宇宙空間上でも襲ってくるなど、驚異的な生命力を誇る。 ホッパー・バグ(オピリオネス) 名前の通り、バッタやキリギリスのような姿をしているが、頭部らしきものは見当たらない。大きな羽を持っているが長く飛ぶことはできず、飛行スタイルは飛翔というよりも滑空に近い。飛行エネルギーを鎌状の前脚脛節に乗せた体当たりで、歩兵を突き刺し、切断する。 プラズマ・バグ(ソリフーガイ) 全身像ははっきり登場しないが歩行性鞘翅目の一種に似る。体色は暗い青で、本作に登場するバグの中で最も大型。腹部の砲口から放つプラズマによる超長距離対空射撃をおこない、劇中では宇宙船を撃墜したり、小惑星にプラズマをぶつけることで軌道を変え、地球に直撃させている。弱点はプラズマ弾を撃つ際に発光する腹部であり、この時に高威力攻撃を受けると充填されたエネルギーに誘爆して一撃で爆発四散する。 タンカー・バグ(アンブリピギ) ユミアシゴミムシダマシの一種を模倣したデザインである。プラズマ・バグの次に大型のバグでありウォリアー・バグの戦闘を補佐する。地中を進み、頭部からオレンジ色をした腐食性の有機酸を火炎放射器のように放出することができる。また頭部のニッパーのような大顎で歩兵の身体を切断する。大型である反面、背後を突かれやすいという欠点もあり劇中ではジョニー・リコにライフルで装甲を破壊され、手榴弾を投げ込まれ爆死している。 ブレイン・バグ(セレバス・レックス) アラクニドの頭脳階級。他のバグズを統率する司令官的存在。ピンクがかかった体色、膨張したダニのような形状を持つ。頭部に折りたたんで収納されている鎌状の口吻は、人間の頭を突き刺すことで行動を支配したり、ストローのように脳を吸いとることができる。『スターシップ・トゥルーパーズ3』では、わざと地球連邦軍の捕虜となり超能力者のテレパシーを利用してスパイ活動を行っていたことや、超能力者が長時間ブレイン・バグと接触すると身心ともに悪影響を及ぼされることが判明する。さらに超能力で人間の頭部を攻撃することもできる。しかし、自力で動くことが出来ないため単体の戦闘力は低く、前線に出てくることはまずない。 劇中の描写から、脳を吸い取ることで人間の思考を分析していることがうかがえる。 チャリオット・バグ(スキゾペルティーダ) カメムシに似ており、体色は赤みがかかった茶色である。 自力移動できないブレイン・バグを運ぶのが役割であり、単体の戦闘能力はないに等しい。 アルケリアンスナカブトムシ アラクニドバグズとは異なる(作中の教師の台詞による)巨大な昆虫。地球の学生達が学校の授業でこれを解剖するシーンがある(学生二人一組で一匹を担当)。
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