玩具業界とは? わかりやすく解説

玩具業界

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 06:22 UTC 版)

第二次怪獣ブーム」の記事における「玩具業界」の解説

変身ブーム本家『仮面ライダー』本格的な商品展開は、1971年昭和46年)の夏以降であった。下項にある毎日放送主催7月実演ショーでは、仮面ライダー商品景品に配る予定が「生産準備中とのこと配布できなかったというエピソード残っている。しかし2号ライダーが「変身ポーズ」を披露して以後仮面ライダー玩具商品爆発的なヒットとなって市場席巻し、多大な影響もたらしていった。 当時実写テレビ作品での玩具販売によるマーチャンダイジングでの成功例は、前回ブームの際の『ウルトラマン』円谷特技プロ)の怪獣人形など限られていた。スポンサー商品化を繋ぐ発想当時なく、これを『仮面ライダー』において、スポンサー玩具会社バンダイ招いたのは渡邊亮徳アイディアだった。 こうした形でバンダイ発売した『仮面ライダー』ソフビ人形は、『タイガーマスク』の同種人形倣いマスク脱着可能となっていて、ここでも「変身」が強調されていた。この「着脱式のマスク」という意匠は、巨大ヒーロー『ミラーマン』ブルマァクから発売)など別種のはずのソフビ人形にも影響与えている。またバンダイの子会社ポピー発売した仮面ライダーの敵「ショッカー怪人」のミニサイズソフビ人形も、生産追い付かないほどの大ヒットとなった。またバンダイは、マスク始めベルト手袋を含む、変身ヒーローの子供用着せ替え衣装一式を『変身セット』として販売前回ブーム人気集めたウルトラ怪獣」のソフビ人形は、マルサンから引き継いだブルマァク」社によって、前年1970年昭和45年)から「マルサン」製「ウルトラ怪獣」のソフビ人形復刻され、再びブームとなったブルマァク怪獣ブーム支援策として積極的な営業行い、この働きかけは、『帰ってきたウルトラマン』制作原動力ともなった同社怪獣ソフビ人形は、各社の子雑誌多く懸賞賞品にも使われブーム煽った一方怪獣ソフビ人形市場においては前回怪獣ブーム」と大きく変わり1972年以降ヒーロー人形がほとんどを占め怪獣キャラクター人形リリースがほとんど無くなったタカラによって、男の子向け着せ替え人形ともいえる「変身サイボーグ1号」が登場リアル志向フィギュア草分けともされている。このタカラからは、怪獣イラストなどプリントしたビニール風船型のサンドバッグ玩具パンチ・キック」もヒットシリーズとなったまた、今井科学バンダイ今回ブーム新参入した万創によるプラモデル、またポピーによるリアル指向ヒーローマシン玩具「ミニミニシリーズ(後の「ポピニカ」)」、「超合金」などが玩具市場賑わせた。『仮面ライダー』の「単車乗る等身大ヒーロー」の玩具意匠は、『帰ってきたウルトラマン』など巨大ヒーローにまで波及、「乗物乗った巨大ヒーロー」といった珍妙な玩具形態をも生んでいる。 ブリヂストンサイクルは、『仮面ライダー』乗るオートバイ模した「ドレミシリーズ」を発売大ヒットとなり、以後自転車業界では番組キャラクター意匠付加した児童向け商品一大市場となった1973年-1974年にはウルトラマン仮面ライダーバロム1人造人間キカイダーなどが等身大人形形態で「カプセル玩具販売機」(百円硬貨投入する音声が発せられ膝にある銀色取出し口カプセル落下)として登場全国デパート(主に階段踊り場)などへ配置された。また、遊園地デパートに、変身ヒーロー乗り物遊具設置された。 また、ブーム最大ヒット商品としてポピー1972年昭和47年)に発売した『仮面ライダー』の「変身ベルト」がある。劇中変身ベルト模した玩具としては、タカトクトイス先行し発売していたが、ポピー劇中の描写合わせ発光回転ギミック内蔵し、「光る、回る変身ベルト」として発売当時価格1500円という高額にかかわらず子供たちの「仮面ライダーごっこ」に欠かせないアイテムとして大ヒット最盛時には一日生産個数1万個を超えた以降シリーズライダー毎に発売された。一方でベルト持っていない子供悪の秘密結社戦闘員怪人役を演じる事を余儀なくされた。 結果的に、この「変身ブーム」において、低予算制作され『仮面ライダー』は、東映初の商品化ビジネス番組として、3億円(当時)という莫大な版権収入制作会社もたらした。その一方で上記たようにこれら玩具メーカースポンサー参加によって、ブーム過熱並行して番組キャラクターにその意向反映される傾向強くなっていく。

※この「玩具業界」の解説は、「第二次怪獣ブーム」の解説の一部です。
「玩具業界」を含む「第二次怪獣ブーム」の記事については、「第二次怪獣ブーム」の概要を参照ください。

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